登場話数:第19話「新ロボ赤い衝撃」
CV:小杉十郎太
概要
マシン帝国バラノイアが使役するマシン獣の一体。
ボディ各部の外装の隙間からは内部骨格を覗かせており、丸い赤目がどこか間の抜けた印象を与える頭部と合わせて、弱々しい印象を見る者に与える。
そのボディからはエネルギー吸収チューブを伸ばすことも可能で、これを用いて電気など様々なエネルギーを吸い取るのが主な能力である。
(※ 強化前の形態)
・・・が、無論それだけしか能がないという訳ではなく、バラビルダーの真価はそのエネルギーを吸収した後に発動するもう一つの能力「自己強化」にこそある。
これは吸収したエネルギーを元に、ボディの各部に鋭いトゲの生えた強固な外装を、段階的に増設しパワーアップする事が出来るというもので、これにより強化前の弱々しさから一転して屈強そのものな見た目へと変化、頭部もより鋭く厳つい印象へと転じている。さらに敵から受けた攻撃のエネルギーさえも、強化のために転用できるという特性を持つ。
また強化後には頭部装甲のトゲを飛ばしたり、全身のトゲから強力な放電を発する事も出来るなど、攻撃面でも見た目に違わぬ強さを発揮できるようになる。
デザインは大畑晃一が担当。後からアーマーが付いてパワーアップするというコンセプトから、初期形態と強化形態の2パターンのデザインが起こされており、前者は胸部の肋骨をイメージしたスリットなど、弱っぽい骸骨のイメージが志向されている。強化後のアーマーも、その骸骨的な素体に対する筋肉をイメージしたものである。
作中での動向
当初より巨大な姿で市街地に現れ、発電所から電気エネルギーを吸収。これにより街は突然の停電と混乱に見舞われたため、阻止すべく出動したオーレンジャーロボと交戦状態に陥るが、バラビルダーはホーンヘッドによる攻撃を受けてまず腕と肩に、続いてバルカンヘッドでの攻撃で頭部と脚に、次々と装甲を生成・強化させオーレンジャーを驚愕させる。
もっとも強化されてなお、オーレンジャーロボの繰り出すスーパークラウンソードに圧倒されるなど、バラビルダーに分の悪い状況であることに変わりはなく、自己強化のカラクリを明かしてオーレンジャーに動揺を与えようと前線に赴いていたバッカスフンドと共に、土下座して降参の姿勢を取る有様であった。
・・・しかしそれも計略の一つに過ぎず、突然の降参でオーレンジャーの油断を誘ったバラビルダーは、不意をついてエネルギー吸収チューブでオーレンジャーロボからもエネルギーを吸い取り、さらなる強化を果たすと追い打ちの放電を見舞ってオーレンジャーロボに致命的なダメージを与え、ついに勝利するという大金星を上げるに至った。
その後オーレンジャーが、暴走の末に地中に埋没していたレッドパンチャーの存在を突き止め戦力に加えようと試みる中、バッカスフンドがその動きをコチャからの報告で知ると、バラビルダーもこれを破壊するよう命を受け、レッドパンチャーの元へ向かう吾郎の前に立ち塞がる。
吾郎を援護すべく駆けつけた他の4人を圧倒し追い詰めるバラビルダーは、その間に吾郎が起動させたレッドパンチャーとも対峙。以前と同様に暴走状態に陥ったレッドパンチャーを放電やエネルギー吸収でいたぶり、機能停止に追い込むなどさらなる猛威を振るった。
今度こそバラノイアの勝利は確たるものとなったかに思われたその時、かつて暴走するレッドパンチャーと運命を共にした桐野少尉の魂の導きにより、オーレッドが自分達の守るべきものが何であるかを改めて認識。それに応えるかのようにレッドパンチャーにも遺跡からの超力が注がれ、レッドパンチャーはここに完全な起動を果たした。
バラビルダーはレッドパンチャーと再び干戈を交えるも、先程までとは一転して怒涛の拳打の前にたちまち劣勢に追い込まれた末、必殺のパンチャーガトリングを受けて爆発四散した。
関連タグ
バトルヅノー 完全生命体イフ :いずれもバラビルダーと同様に、攻撃などのエネルギーを吸収して自己強化するという特性の持ち主。このうち前者とは戦隊怪人という点でも共通項を有する