「あーっ!? オイやめろ! やめろって! いやビュンビュンじゃないよ! 目が回るよ! いい加減にせぇよオイ! オイッ、コラッ、マジにやめろ!」
概要
『電子戦隊デンジマン』第39話「女王怒りの妖魔術」に登場したベーダー怪物。ベルトのバックルナンバーは「38」。
ヘドリアン女王主催の「妖魔術の会」の神官を務めており、不気味でグロテスクな外見とは裏腹に非常にコミカルでノリの良い性格。
妖魔術の会においては、白装束に身を包んだクー・クラックス・クランを思わせる姿の怪人物に扮し、自身の姿を象った漆黒の十字架「妖魔術人形」を信者達に与えて、彼等の恨みを代わりに晴らすといった行動を行っていた。
この妖魔術人形には小型ワイヤレスマイクが内蔵されており、これに対して「(ボートが)転覆するがいい」「(野球の)ボールよ当たれ」などと声をかけると、水晶玉を通してヘドリアン女王がそれに応じた魔術を相手にかけるという仕組みになっている。
女王から授けられた妖魔力の力により、念動力や目から怪光線を放つことができる他、体を縮小して相手の体の中に入ることもでき、この能力で赤城の友人である秋本の乗る自動車に潜り込んで事故を誘発させていた。
妖魔術の会
ヘドリアン女王が主催する集会。人々を傷つけ、不幸にする願いの持ち主が信者として属しており、一種の悪魔崇拝に近い。
水晶玉越しに女王が唱え、アクマラーと信者たちが唱和する「他人を不幸に落とし込もう……他人の不幸を喜ぼう……」という祈りの言葉が全てを表している。
アクマラーはこの集団の伝道師であり、妖魔術人形はここで配布されていた。
本編での活躍
妖魔術人形によって次々と怪事件を引き起こしていたが、それをデンジレッドとピンクに知られてしまったため妨害するも失敗。
人形を電子戦隊の手に渡してしまう失態を犯すが、その後、赤城の友人である秋本と、彼を巡る女性関係に目を付けたヘドリアン女王の指令を受け、秋本の乗る車を暴走させる。
「ようよう、あんまりイチャイチャするなよお二人さん~」
「ほれちょっとちょっと、運転しっかりしなさいよ!」
秋本「離せ、離すんだ! ハンドルを離せ!」
「離さない離さない!」
秋本「邪魔するな!」
「邪魔してんじゃないだろどかないよ!」
漫才染みたやり取りを繰り広げながらも、小さくなったままハンドルに組み付いて車を壁に激突させ事故を引き起こす。
しかしこれは赤城を誘き出す囮であり、妖魔術人形を受け取った女性を尾行して「妖魔術の会」の会場に潜入してきた赤城を捕らえ、洗脳することに成功。
これを確認したヘドリアン女王は、そのまま赤城をデンジランドに潜入させ、ダイデンジンに爆弾を仕掛け爆破、操縦不能にさせるという作戦を実行。
だが、赤城が帰ってきた時点でアイシーがその異変に勘付いており、これを受けた電子戦隊は赤城がダイデンジンのコクピットに現れたところで電気ショックのトラップを仕掛けて阻止。
これにより赤城の洗脳が解けてしまった上、事前に妖魔術人形のカラクリを掴んでいた電子戦隊は赤城にジェスチャーで意図を伝え、通信機越しに演技をすることでヘドリアン女王をまんまと欺いて見せた。
意図を汲み取った赤城は妖魔術の会に潜り込み、事態に気づかないアクマラーは赤城を用済みとして処刑しようとするが、間髪入れず現れた残りの4人と合流され、戦闘に突入することに。
戦闘では女王から授けられた妖魔力を使い、5人の動きを封じる、自由に操ると苦戦させるが、放たれたデンジスティックが目に刺さってしまい弱体化。
立て続けに放たれた「スクランブルチェーン」とクロスカットを受け、不利と判断したのか巨大化戦に持ち込む。
ヘドリアン女王渾身の妖魔力パワーというサポートもある中でダイデンジンを苦しめるが、「デンジ魔力落とし」でそれを跳ね返されてしまい、シェーのポーズで固まったところに放たれた電子満月斬りで両断され倒された。