概要
ベーダー一族が地球をヘドロに満ちた自分達好みの美しい星へと変える為に送り込んだベーダー怪物。ベルトのバックルナンバーは「00」。
デンジマン達と対決した記念すべき第1号怪人で、ベーダー一族が潜む“超異次元空間”より隕石状の卵としてとある工場現場へと落下。後に警察に回収されるが、東京の汚れた大気の中で急速に孵化して誕生した (1980年代当時の東京都の空気は、大気汚染で一酸化炭素と窒素の濃度が高かったために、ベーダー一族側の計算よりも孵化に好条件だったのが原因)。
能力
左半身の被膜を使って空中を自在に滑空したり突風を発生させることができるほか、水中を自在に泳ぐことができる。
別位相に身を潜めて姿を隠すことができ、武器として巨大なカッターナイフを所持している。
また、口からは強酸性の猛毒ガス『ヘドロガス』を吐き出しあらゆる生命体の肉体を瞬く間に溶かして白骨化させてしまう。
活動歴
卵の状態で警察に回収された後、ベーダー一族の予定よりも早く孵化して誕生したムササビラーは、緑川達也の父親である緑川達造を殺害後、ベーダー城へと帰還。
ヘドリアン女王に謁見した後にヘドラー将軍の指揮のもと、神出鬼没に町中に出現して桃井あきらのテニスコーチを始めとする一般人達を次々に襲撃し殺害。
さらに巨大化して湾岸地帯で暴れ回り人々をパニックへと陥れる等、本格的な破壊活動を行う。
そこへデンジ犬アイシーによって選ばれたデンジマン達が駆けつけて対決。
早速ダストラー達をけしかけるもたちまち蹴散らされてしまい形勢不利と判断すると姿を消して撤退を謀るが『デンジスコープ』で居所を特定されてしまって逃げきれず、やむなく反撃を試みる。
初出撃のためまだ戦いに慣れていないデンジマン達を初めは圧倒していたが、次第に劣勢となり、『デンジブーメラン』を受けて致命傷を負ってしまう。
命の危機に瀕したムササビラーは巨大化して状況を打破しようと試みるが、最後はダイデンジンの『デンジ剣・電子満月斬り』で首を跳ね飛ばされて爆死した。
余談
初期のベーダー怪物は、メインデザイナー野口竜氏の自由な発想でデザインされていたため、基本的にノンモチーフであるが、皮膜を持つことからムササビの名を与えられた。
なお皮膜には特徴的な筋があり、デザイン画に手持ち武器としてカッターが描かれていることから、オルファ株式会社考案の折る刃式カッターの刃がイメージ元であると考察されている。