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ウツボカズラ

うつぼかずら

ウツボカズラ属の食虫植物の総称、またはその1種の名前。本項は主に前者について記述する。
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概要編集

ウツボカズラ(靫葛)とは、ウツボカズラ属(学名Nepenthes)に分類される植物の総称。その1種 Nepenthes rafflesiana の標準和名でもあるが、属全体の総称として使われる方が一般的である。学名から「ネペンテス」とも呼ぶ。

ウツボカズラ科の唯一の属であり、食虫植物としてよく知られる種類の一つである。


170種ほど知られ、マダガスカルからオセアニアまでの熱帯雨林に分布するが、ほとんどが東南アジアに生息する。


名前のウツボは捕食葉を矢入れの一種である空穂(うつぼ)に見立てたもので、カズラはつる植物のこと。


葉柄がに似せた偽葉に変化し、その先からが伸びて、落とし穴に変化した捕食葉の下まで続く。捕食葉は型で、背面の開口部からを分泌してを誘い、頂点の蓋で雨水の侵入を防ぐ。


捕食葉の中には消化液がたまっており、開口部で脚を滑って中に落ちた虫を消化吸収する。種類によっては捕食葉の消化液にも虫を誘導する成分が含まれている。


消化液は即効性こそないが意外と強い酸性であるため、まれに大型ウツボカズラの中に落ちたネズミ等の小動物がまで溶かされるといったこともある。


とはいっても精々がパイナップルの果汁と同程度の酸性値(ph4~5程度)なので、人間には別に害はない。捕食葉の口が開く前であれば中は清潔なので、切り開いて飲んでしまっても問題ないくらいである(実際、緊急時の水分補給源として利用されることもある)。


また、甘い香りで動物を誘き寄せてをさせ、消化するというトイレのような進化をした種類も存在する。


花は小さく地味で総状にまとめられ、被子植物として珍しく雌雄異株である(植物本体が雌雄に分かれている)。


類似する植物編集

ウツボカズラに類似する落とし穴式食虫植物としてヘイシソウ科(サラセニア等)とフクロユキノシタが挙げられる。英語ではウツボカズラと共に「pitcher plant」として総称され、ヘイシソウ科に至ってはかつて近縁と思われ共にウツボカズラ目としてまとめられた。


しかし、どれもお互いに他人の空似で収斂進化の結果であることが遺伝子解析により判明した。ウツボカズラはカーネーションサボテンなどと共にナデシコ目に属する一方、ヘイシソウ科はツツジキーウィフルーツなどと共にツツジ目に、フクロユキノシタはカタバミなどと共にカタバミ目に分類される。


ヘイシソウ科は明確な葉柄を持たず茎から一体成型の捕食葉で、フクロユキノシタは捕食葉の葢の付け根に接続する葉柄で区別できる。また、どれも雌雄同株でつるを持たない。


関連イラスト編集

ウツボカズラ🌱食虫植物🌱

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植物 食虫植物

  落とし穴

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