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オニシズクモ

おにしずくも

オニシズクモとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。
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基礎データ編集

全国図鑑No.0752
アローラ図鑑No.175
ガラル図鑑No.215
ブルーベリー図鑑No.091
分類すいほうポケモン
ローマ字表記Onishizukumo
タイプみず/むし
高さ1.8m、3.1m(ぬし個体)
重さ82.0kg、217.5kg(ぬし個体)
せいべつ50%♂・50%♀
特性すいほう/ちょすい(隠れ特性)
タマゴグループすいちゅう1/むし

他言語版の名称編集

英語Araquanid
ドイツ語Aranestro
フランス語Tarenbulle
韓国語깨비물거미
中国語滴蛛霸

進化編集

雫蜘蛛と鬼雫蜘蛛

シズクモオニシズクモ(Lv22)


概要編集

サン・ムーン』にて初登場した、シズクモの進化形。


進化前同様ミズグモのような姿であるが、進化前に比べクモらしい体つきになり、サイズもかなり大きくなった。その高さは1.8mと虫タイプではかなりの大きさであり、実際トレーナーと並ぶとその異様なデカさが目立つ。

わりとおっかない容姿ゆえにウルトラビーストに見えたプレイヤーもいるとかいないとか。

そして第8世代『ソード・シールド』のワイルドエリアでは雨天時の「げきりんの湖」にシンボルエンカウントでウジャウジャ出てくる。主人公よりもでっかいオニシズクモが集団でカサカサと追ってくる様は人によっては恐怖そのもの。


普段は水の中で過ごし、地上での呼吸用に頭部をで包む所は変わっていない。しかしシズクモの様に足で水泡を支える事は無くなり、代わりに足の関節部が水泡で包まれている。

戦いでは水泡に包まれた頭でヘッドバットすることを得意としており、身体の小さいポケモンならばそのまま取り込まれて溺死することもある模様。

オニシズクモさん

また、他にもねばねばの水泡を発射して獲物を捕らえ、大顎でバリバリと捕食するスタイルで狩りを行う事も。

その一方で面倒見がよく、弱く小さな仲間を見つけると水泡の中に入れて守り、エサの残りを食べさせて世話をする。満腹のとき仕留めた獲物もそこに仕舞っておく。

このように大事なものを水泡に仕舞う習性があり、信頼関係を築いたトレーナーも注意しないと水泡に仕舞おうとしてくるようだ(一応、彼らなりの愛情表現なのだろう)。

また、バブルこうせんなどは以外にも頭からではなく、足の先端から放つ他、水泡は防御力も高いのか、「てっぺき」や「ミラーコート」を覚える。


むし/みずという複合は同期のグソクムシャともども、最終進化形では初登場となった(ただしあちらとはタイプの順番が逆でこちらは水タイプがメインになっている)。

同時期にて種族値が大幅強化されたアメモースとは対の関係となるが、互いの進化前ほど対立する間柄ではなくなっている様子。


名前の由来編集

  • 名前の由来は「シズク(滴)+オニグモ(鬼蜘蛛)」と思われる。
  • 英語名は「Arachnid」(クモ型類)+Aqua(イタリア語で水)が由来と推測。
  • フランス語名は「タランチュラ」+「bulle」(フランス語で泡)が由来と推測。
  • ドイツ語名は「aranea」(ラテン語で蜘蛛)+「strom」(ドイツ語で海流)だと思われる。

ゲームでの特徴編集

性能編集

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
6870925013242454

能力は防御面に優れ、特に高い特防の持ち主。

但し虫の宿命でHPは低く鈍足であり、火力に関しても数値のみ見ればかなり不安を抱えている。


ただし性能上の特徴としては通常特性の「すいほう」にあり、みず技の威力が2倍になるため、攻撃・特攻種族値の低さをカバーする形になっている。

また本来等倍のほのおタイプを半減できるため、実質的に耐性が増え、物理アタッカーの天敵であるやけどの不安もない。


すいほうから放たれる「アクアブレイク」の火力は圧巻の一言。

とは言えみず技限定なので、そもそも水の通りが悪かったりちょすい持ちやよびみず持ち相手だと分が悪い。そのため「みずびたし」とは相性が優れている訳ではなく、相手をどく状態には持ち込めるが、使う相手によっては主力技の通りが悪くなる。


むしタイプの攻撃技は「とびかかる」や「きゅうけつ」位しかないがどちらも有用で、オニシズクモの耐久力を更に補填できる。

通りの悪い相手に関しては、持ち前の特殊耐久力を生かした「ミラーコート」で無理やり突破することもできる。とつげきチョッキを持たせればあのカプ・コケコの「10まんボルト」も耐え抜ける。


種族値の関係上主に物理型で運用されるが、すいほうは特殊技にも問題なく適用されるので特殊型でも運用できる。

火力は落ちるがいかくに強く「れいとうビーム」で奇襲をかけられる、という物理型にないメリットがある。

一方、特殊むし技は「まとわりつく」と「シグナルビーム」しかなく、物理むし技と比べると威力も追加効果も劣るのが問題だった。

この点は剣盾で「むしのさざめき」を習得したことでいくらか改善された。


以上の理由から不一致のサブウェポンより、半減のみず技の方が威力の出る事の多いポケモンであり、特に物理型の場合、タイプ一致であるみずとむし以外の攻撃わざは採用されない事が殆ど。


その分気兼ねなく補助技を採用することが出来、蜘蛛らしくその内容も個性的。

クモのす」や「ねばねばネット」は勿論、「たくわえる」や「なかまづくり」「ワイドガード」等の面白い変化技を習得できたりする。


第8世代『ソード・シールド』では別の方面での需要も開花。

マックスレイドバトルにて、ただでさえ特性による火力増強がすさまじいオニシズクモをダイマックスさせることで、雨を降らせつつ「すいほう」で2倍以上のダメージが出せる相手の体力ゲージをごっそり持っていくという破格のダメージ源として重宝。

みずタイプで非ダイマックス要因のウオノラゴンとはある意味で対になっているといえる。


でんきタイプひこうタイプいわタイプを備えた相手には抜群を取られてしまうが、元々の耐久がダイマックスによって底上げされるため、思ったほど苦にならず仕事をこなせる。

特にキョダイマックスリザードンには(ひこう技はそこそこ怖いが)すいほうによる2倍効果とやけど無効、ほのお半減など強気に出られて、雨効果で更にほのお技半減・みず技1・5倍と一方的に有利な局面を作りだせるためすこぶる相性がいい。


一方ではかいこうせんギガインパクトは何故か唯一与えられなかった


ちなみにたくわえるを覚えるポケモンでは珍しくのみこむ」を習得できない。体外に蓄えているからなのだろうか。


また、ダイマックスアドベンチャーに登場するポケモンの1体としても登場する……が、こちらでは打って変わってハズレ枠である。

というのもここで登場するオニシズクモの特性は「ちょすい」固定。しかもこの特性は隠れ特性のため捕獲後に「すいほう」へと変更することが不可能。火力調整ゆえだろうが、これは手痛い。

更にこれだけでは終わらず、このモードにてハズレ扱いの技である「なかまづくり」を覚えてしまっている点もマイナスになっている。NPCがこのオニシズクモを使った際、意味なく特性をちょすいに上書きしてしまい、ポケモンによっては弱体化に繋がってしまうのである。

一応、カイオーガカプ・レヒレのような強力なみず技を扱うポケモンと戦闘する際には友好的になるものの、基本的に選出しない事を推奨する。幸いにもオニシズクモのシルエットが大きく、選択画面からも判断しやすいのが救い。

因みになかまづくり以外の技構成は「アクアブレイク」、「とびかかる」、「どくづき」の物理型となっている。が、オニシズクモの高火力はすいほう込みによるものなため、使い勝手はお察し。


そして第9世代『スカーレット・バイオレット』では当初こそリストラの憂き目にあっていたが、後にSVの追加コンテンツ「藍の円盤」にて再登場を果たす


水上で出現した際には、脚関節の水泡を浮き袋のように使って脚を交互にバタバタさせながら泳いでいる姿が見られる。

その姿はさながら溺れそうな巨大昆虫といった風で、現実の水棲のクモであるミズグモも水中を漂う際はバタバタセカセカと足を動かして遊泳する。

アメンボのように脚先で水面を歩く…とはいかなかったようだが、結構リアルな水面の虫っぽさにさっそく虫嫌いを中心に話題となった。


テラスタルとの相性はやはり良好で、タイプ一致補正2倍からさらに水威力2倍が約束されている。いわばちからもちマリルリのテラスタルと同じである。その火力はこだわりハチマキを持って水テラスタルするとアクアブレイクでHB特化ディンルーを一撃に仕留める。今まではあまり活かせていなかった虫技もテラスタルで強化されるため、虫テラスによる水・虫両方の噛み合いの良さにもさっそく着目されている。


ちなみに本世代で初めて「はかいこうせん」と「ギガインパクト」を習得している。

また、「がむしゃら」も新たに習得しており、最後っ屁として放つのもアリ。


シーズン14シングルバトルでは使用率56位と、少なくとも解禁直後はそこそこの立ち位置であった。この世代ではわんぱくHB型で「ねばねばネット」や「がむしゃら」、「ミラーコート」を軸にした、「すいほう」によるパワーに依存しない型が主流。


ぬしポケモン編集

サン・ムーン当初は系統全体が昼にしか出現しないという仕様もあり、しばらく存在に気付かなかったプレイヤーも多数。中には殿堂入り後にようやく存在を知った者も…。

しかしウルトラサン・ウルトラムーンではヨワシに代わり、オニシズクモがぬしポケモンとして登場。


バトル開始の直前までは「むれたすがた」のヨワシが登場するかのような雰囲気を醸し出すが、いざヨワシが飛び出そうとする寸前で、後方から巨大なオニシズクモの影が迫り、ヨワシを押し退ける形で水中から登場する。

そのため、「今作でもスイレンの試練はヨワシと戦う事になるだろう」と思っていた多くのプレイヤー達を驚かせた。


驚くべきはその強さとデカさ。何と高さ3.1m、体重217.5kgにまで巨大化しており、「けたぐり」と「くさむすび」の威力が上がるものの、「フリーフォール」が無効になる(参照)。また、あのテッカグヤヘビーボンバーも威力100に下げてしまう。元々半減な上他のポケモンのヘビーボンバーならもっと威力が低くなるのでフェアリーの引き先としてとても有効。


デメリットはねばねばネットが使えないことくらいで実戦での使用にも十分堪えうる。

最大のセールスポイントであるフリーフォール耐性はダブルバトルで特に有用であり、それ買われてか世界大会でも採用された実績も持つ


ぬしヨワシ戦と同様、フィールドには常に雨が降っている。加えて「すいほう」による補正もあり「あわ」が威力120にまで膨れ上がる他、くさタイプ対策として「オーロラビーム」や「きゅうけつ」を覚えており、安易にくさタイプのポケモンを出すと非常に危険(後者の技に至っては体力の回復もされてしまう)。

この時点で受け要員として優秀なコイルを持っていったとしても

雨下+すいほう+タイプ一致補正の乗ったあわ()により凄まじいダメージを受けてしまう。

でんきタイプの技で攻撃しても、持ち物のソクノのみの効果で一度限りだがダメージを半減され、そのまま反撃してくる点には注意が必要。


仲間として呼び出されるシズクモアメモースも、「ねばねばネット」でこちらの素早さを下げてくるなど非常に厄介。

特にアメモースは「しびれごな」でこちらを麻痺状態にしてきたり、「おいかぜ」で自身とオニシズクモの素早さを上げてきたりと迷惑極まりないため、できる限り速攻で倒しに行く必要があるだろう。


その子供泣かせな強さと外見もあってか、中には「もはやUB」と称するプレイヤーもいる。

というかぬしジャラランガゴルーグよりデカい蜘蛛にとびかかられるとかトラウマ以外の何物でもないだろう…。

反面弱点はヨワシと比べて増えており、特にフクスローを始めとするひこうタイプなら「ついばむ」でソクノのみを無効にしたり、メレメレ島にて入手できるヒコウZで強力な一撃を与えられるのでお奨め。一応、オーロラビームで弱点を突かれるという注意点があるが、オニシズクモ自体特攻は決して高くないため意外と回復が間に合う。


使用トレーナー編集

ゲーム版

藍の円盤クリア後。


漫画版


番外作品編集

ポケモンマスターズ編集

スイレンのバディで登場。

みずタイプの(テクニカル寄りの)サポートタイプであり、珍しいワイドガード使い。

後にツツジ&ノズパスもワイドガードの回数回復を取得するようになっているが、こちらはなんと6割回復する。ただ、両者サポートながら運用やバフの傾向は全く異なるので、パーティに合わせて使い分けできるだろう。


ポケモンユナイト編集

野生ポケモンの1体として登場し、ゼフィオパークに出現する。高いHPとノックバック効果のあるハイドロポンプが厄介な相手だが、倒せば多めのエオスエナジーを獲得できるので見つけ次第倒しておくと良いだろう。

また、同作にあるモードの1つ「キャッチアンドバトル」では倒すことで暫くプレイヤーが操作できる野生ポケモンの1匹としても登場した。上記のハイドロポンプに加え、少し離れた相手を攻撃できる「とびかかる」が使える。


ポケモンGO編集

ジムレイドバトルでは活躍しないが、goバトルリーグのCP1500以下のみ出られるスーパーリーグでは、むしタイプで最もステータス積(耐久力)が高くてかつ二重弱点が無いので、すぐに倒れることもない。

しかし、技にはさほど恵まれておらず、攻めるのには弱い。みずのはどうが強化され、少し使いやすくはなった。


アニメ版編集

アニポケサトシの旅シリーズ編集

  • SM71話
    • 冒頭にて、作中に登場するシズクモ達の親と思われる個体が登場。水中にいた為、水疱を被っていない姿であった。
  • SM129話

モチーフ編集

進化前のシズクモ同様、メインモチーフは「ミズグモ」という唯一水中で暮らすクモの1種と思われる。

なお、実際のミズグモとは色々と対照的になっている所が多く、

  • 頭より腹の方が大きいミズグモに対し、腹より頭の方が大きいシズクモ/オニシズクモ
  • 水中で呼吸するため腹を空気で包むミズグモに対し、地上で呼吸するため頭を水で包むシズクモ/オニシズクモ
  • 頭に脚が生えているミズグモに対し、首/腹に脚が生えているシズクモ/オニシズクモ

といったように、色々と面白い対比関係となっている。


そして名前の通り、「オニグモ」もモチーフに入れたと思われる。この種はいわゆる陸上でを作る典型的なクモで、一見してオニシズクモとは似ていないが、腹部には3つの突起と2本の波模様がある。前述の(クモの体を前後逆さまにしたような)対比関係を踏まえると、これらがオニシズクモの頭部の3本の角と波模様の大きな目に対応するようになっている。


また、これらの他にモチーフになった可能性がある生物としては海洋生物の「ウミグモ」が挙げられる。これはクモと同じ鋏角類に属しているが、遠い類縁関係にある種類である。大きな頭と長い脚が特徴的で、脚が数十cm長い大型種も存在することに相まって、オニシズクモの体格を彷彿とさせる。


関連イラスト編集

オニシズクモ絵もろもろ

水 中 交 通蜘蛛の三原色


関連タグ編集


0751.シズクモ0752.オニシズクモ→0753.カリキリ


関連ポケモン等編集

同複合タイプ編集


アローラ地方のぬしポケモン編集


他関連ポケモン等編集

  • アメモース:敵対関係があるが、ぬし個体は仲間呼びで呼び出す事がある。

その他編集


外部リンク編集

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