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基礎データ

全国図鑑No.0676
ぶんるいプードルポケモン
ローマ字表記Trimmien
タイプノーマル
たかさ1.2m
おもさ28.0kg
せいべつ50%♂・50%♀
とくせいファーコート
タマゴグループりくじょう

地方図鑑

セントラルカロス図鑑No.093
アローラ図鑑(USUM)
  • メレメレ図鑑
  • ポニ図鑑
No.030
  • No.030
  • No.014

各言語版での名称と由来

言語名称由来
日本語トリミアンtrimming(英語でトリミング、剪定)+très bien(仏語で素晴らしい、トレビアン)
英語・スペイン語・イタリア語Furfroufur(毛皮)+frou-frou(派手、過度に手が込んだ様)
ドイツ語Coiffwaffcoiffure(仏語でヘアスタイル)+Wuff(横糸)
フランス語Couafarelcoiffure(髪型)+ouaf(犬の鳴き声の擬音語、ワンワン)+aquarelle(水彩)
韓国語트리미앙日本語名の音写
中国語(簡体字)多丽米亚日本語名の音写+丽(美しい、壮大な)
中国語(繁体字)多麗米亞日本語名の音写+麗(美しい、壮大な)
ヘブライ語לפרפרו英語名の音写
ヒンズー語फरफ्रो英語名の音写
ロシア語Фурфу英語名の音写
タイ語ทริมเมียน日本語名の音写

概要

第6世代のポケットモンスターX・Yで初登場した、スタイリッシュな姿勢のプードル系犬ポケモン。

とても知能が高く、トレーナーに忠実なポケモンとされ、大昔のカロス地方では王族の護衛に付けられるほど頼りにされていた。

特筆すべきは全身を覆う白い体毛。放っておくとどんどん伸び続ける育毛力と、トリミングをすることで髪質が変わり、様々なヘアスタイルに変更できる性質を持ち合わせる。

野生で捕まえた時は毛がボサボサの「やせいのすがた」と呼ばれる状態だが、人間が刈りこむことで美しい姿となり、動きのキレも向上する。

名前の由来も恐らく「トリミング+シアン(フランス語で犬)」から。

その芸術性の高さから、昔も今もセレブに好まれているポケモンで、体毛をいかに美しくカットできるか貴族たちの間で競われた時代もあった模様。

しかし、トリミアンにとって毛は非常に大事な部位らしく、信頼できない相手にはカットやトリミングなど許さないという。加えて何日もほったらかしにしておくと、体毛がまた伸びて元のボサボサな姿に戻ってしまう。

これらの設定を鑑みるに、トリミアンとの信頼を深めるのには相当な金額が掛かる事は容易に想像が付き、トリミングが貴族の文化だったと言われても納得である。

総じて飼い主の器や管理能力が直に問われるポケモンとも言えよう。

ゲームでの特徴

設定に違わず、ミアレシティにある「ポケサロン グルーミング」という店でトリミングすることによって、好みの見た目に変更できるようになる。

見た目は、「ハートカット」「スターカット」「ダイヤカット」「レディカット」「マダムカット」「ジェントルカット」「クイーンカット」「カブキカット」「キングダムカット」「やせいのすがた」の10種類あり、最初は3種類しか選択できないものの、主人公の「スタイリッシュ度合い」(施設利用度)が上昇することで全種類選べるようになる。

ただしどの姿でも種族値やタイプ性能に変更はない、完全なお遊び要素である。

トリミングしたまま5日以上経過すると、毛が伸びて「やせいのすがた」に戻ってしまうので、気になる人はマメにカットしてあげよう。パソコンに預けても即やせいのすがたに戻るため注意。

ちなみにトリミアンのこの10種類の姿全てを実装すると、ソフトの容量を食うためか、剣盾以降はリストラされている。そのためか、内部データを含めると第9世代時点でXY初出ポケモンで2作連続でリストラされているのはトリミアンのみである。

しかしそんなトリミアンに転機が訪れた。それは2024年2月27日に発表されたポケモンレジェンズZ-Aの映像中でトリミアンが登場したことである。これにより、ポケモンレジェンズZ-Aに登場することはほぼ確実のため、Switch以降の作品にやっと登場することとなった。

性能

HPこうげきぼうぎょとくこうとくぼうすばやさ合計
7580606590102472

ノーマル単一な上に進化先もないため、最終的には2段進化ポケモンに置いて行かれがちな性能。種族値も低くないため序盤にゲットできる割になかなかタフである。

素早さはあのガブリアスと同速の102で、100族を抜ける絶妙な数値を持つ。設定でも伸び続ける体毛を刈り込むと体のキレが増すとある。無論刈り込まなくても既にこの値なのだが。

しかしその他の能力は特防がやや高い程度で尖った印象はない。

新特性である「ファーコート」は物理ダメージを半減する効果がある。ぶっちゃけて言うと「ちからもち」、「ヨガパワー」の防御版である。トリミアン自身この特性のおかげで事実上無振りでも140、全振りすると172相当であるため、不一致かくとう技なら意外に耐えれたりする。

なんと「サイコショック」にも適用され、その上で「コットンガード」や「つぶらなひとみ」で補強すれば要塞と化す。特殊技に対しても、90と高めのとくぼうがあり、「バークアウト」で牽制も可能。しかし、防御系の特性のため「かたやぶり」を持つポケモンには弱い。

習得できる技はノーマルタイプにしてはあまり多くない。使えそうなのはでんじはずつきふいうちワイルドボルトに教え技のしねんのずつきくらいだが攻撃も80しかないため火力には期待できない。

そのため持ち前の素早さを生かしたがむしゃらやコットンガードなどの搦め手で戦わせたほうが使いやすい。

ちなみに初登場のXYにおける6番道路では、だいすきふうふのトリミアン2体とダブルバトルになるのだが、こいつらがなかなかの強敵。

まだこちらが未進化ポケモンだらけの序盤において合計種族値472は高めの数値であり、高い素早さからしっぽをふるで防御を下げた後に繰り出されるタイプ一致のずつきはかなり強力。おまけにHPが減るといいキズぐすりを使ってくるという嫌がらせ付き。

パルファム宮殿でのイベントを終えて寄り道がてら戻ろうとしたら、ボコボコにされたプレイヤーも多いのではないだろうか。

しかし同じ6番道路で出現するヒトツキを捕まえておくと、攻撃技がノーマルタイプしかない関係上完封することが可能。そもそもストーリーを進めるだけなら通る必要がない場所なので、勝てないと思ったら無理せず後回しにしても良いだろう。

使用トレーナー

ゲーム

アニメ版

番外作品

ポケモンGO

2021年9月に実装。

GOゲーム内では初のポケモン単体から「すがたを変える」いわゆるフォルムチェンジに当たる機能を持つポケモンとなる(一応ギラティナのようにフォルム別で実装されているポケモンは既にいるのだが、ゲーム本編と違ってそのポケモン自体を違うフォルムに変えることは出来ない)。

トリミアンのステータス内に「すがたを変える」のボタンがあり、これを押してトリミアンのあめとほしのすなを消費することで本編同様に固有のカットを出現させられる。

しかし、このカットが「すがたをかえる」コマンドを選択する時に自分が居る地域によって可能なカットが変わり、いくつかは1国指定という地域限定ポケモンとしての側面を持っている。

トリミアン自体その種類から第8世代以降未登場なのもあって限定カットはGTSだと交換レートが高く、さながら「幻のポケモン」のような扱いとなっている。

因みに、GTSではLv.100といった高レベルのカット済みトリミアンを要求するプレイヤーが多々いるが、ポケモンGO産から送ったばかりのポケモンは使用上Lv.50までしかあげることが出来ず、加えて上記にある通りそれ以前の作品にてトリミアンをボックスに戻すとやせいのすがたに戻ってしまうため、これらの交換は現状成立できないものとなっている。

『LEGENDSZ-A』の発表により2025年以降はSwitchでも入手可能と考えられるが、2024年時点で色違いを粘るなら、ポケモンGOのトリミアンの出現イベントで野生出現の個体をひたすら探すか、ニンテンドー3DSと『XY』または『USUM』のロムを揃える必要がある。

各カットと可能地域一覧

やせいのすがた全世界で野生で出会う際のすがた
マダムカット全世界
ジェントルカット全世界
レディカット南北アメリカ
ダイヤカットヨーロッパ、中東、アフリカ
スターカットアジア太平洋
クイーンカットフランス
カブキカット日本
キングダムカットエジプト
ハートカット2022年バレンタインイベント時のみカット可能

アニメ版

アニポケサトシの旅シリーズ

XYでは多くのゲストキャラクターが手持ちに加えている。

  • アルメル:野生の姿
  • ジェシカ(XY8話):野生→ハートカット
  • アリー姫(XY18話):マダムカット
  • カオリ(XY46話):ジェントルカット
  • デカンタ(XY80話):マダムカット
  • タケル(XY125話):カブキカット

その他

XY1話・2話・16話・20話(イメージ)・27話(電子掲示板)・39話(イメージ)・41話・42話・64話・66話・84話・91話・129話・132話・138話・140話・141話(神話)
SM99話・124話
新無印25話
劇場版破壊の繭とディアンシーボルケニオンと機巧のマギアナ

漫画版

ポケットモンスターSPECIAL

12章で登場。ポケスペにおけるサナはトリマーを目指しており、トリPというトリミアンを手持ちにしている。しかし、序盤での伝説のポケモン達の襲撃でサナとはぐれてしまう。

その後はセキタイタウン周辺で野生化していたが、逸れる前に一瞬目にしたフォッコがマフォクシーとなっているのに気づき、生命エネルギーを奪われながらもマフォクシーを気にかけてその場にとどまっていた。最終決戦後はジムリーダー達の手を経てサナの元へ帰ってきた。

余談

2013年9月4日に放送されたダイレクト動画のほんの一瞬だけ紛れ込んでいたことで話題になったポケモン。

アニポケでは、上記10種類のカット以外にアニメオリジナルカットも登場し、キュウコンやアルセウスなどに似せたカットも登場した。

ちなみに第7世代ではポケファインダーを使ってハウオリ霊園でトリミアンの写真を撮ることをできるのだが、どう見ても野生の個体ではなく、地面から浮いており…

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