基礎データ
全国図鑑 | No.0550 |
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イッシュ図鑑 | No.104 |
マウンテンカロス図鑑 | No.060 |
アローラ図鑑 | No.188 |
ガラル図鑑 | No.154 |
ヒスイ図鑑 | No.166 |
パルデア図鑑 | No.138 |
ローマ字表記 | Bassrao |
タイプ | みず |
たかさ | 1.0m |
おもさ | 18.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
おとしもの | バスラオのキバ |
タマゴグループ | すいちゅう2 |
すがた | あかすじのすがた | あおすじのすがた | しろすじのすがた |
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ぶんるい | らんぼうポケモン | らんぼうポケモン | おんこうポケモン |
特性1 | すてみ | いしあたま | びびり |
特性2 | てきおうりょく | てきおうりょく | てきおうりょく |
隠れ特性 | かたやぶり | かたやぶり | かたやぶり |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | バスラオ | バス+益荒男(ますらお) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Basculin | bass(バス)+masculine(男らしい) |
ドイツ語 | Barschuft | Barsch(荒っぽい、粗野な)+Schuft(悪党) |
フランス語 | Bargantua | bar(バス)+Gargantua(ガルガンチュワ) |
韓国語 | 배쓰나이 | bass+사나이(男、男らしい男) |
中国語(簡体字) | 野蛮鲈鱼 | 野蛮+鱸魚(バス) |
中国語(繁体字) | 野蠻鱸魚 | 野蠻(野蛮)+鱸魚(バス) |
中国語(香港・台湾) | 勇士鱸魚 | 勇士(戦士)+鱸魚(バス) |
ロシア語 | Баскулин | 英語名の音写 |
タイ語 | บาสราโอ | 日本語名の音写 |
進化
バスラオ(しろすじのすがた) → イダイトウ(累計294の反動ダメージを受けた状態でレベルアップ)
概要
第5世代『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』で初登場した、バスのような魚ポケモン。
名前の由来は恐らく「バス+益荒男(ますらお)」から。一説ではスペイン語で鱈を意味するバカラーオから来ているとも。
あかすじのすがた・あおすじのすがた
個体によって姿が異なるのが特徴で、カラナクシやトリトドン(にしのうみ/ひがしのうみ)のように当初は二通りの姿を持っていた。あちらは地域で出現個体がはっきり分かれているのに対し、こちらは同じ地域に二種類の姿の個体が混在する形である。
「あかすじのすがた」の場合、上顎部分から2本の赤筋が背中を通って尾びれまで伸びて、目の形が卵のように丸くなっている。またヒレはギザギザした形状である。
「あおすじのすがた」の場合、上顎部分から2本の青筋が背中を通って尾びれまで伸びて、目の形が横に長く切れ目のように鋭くなっている。またヒレは凹凸のないシュッとした形。
どちらも「湖のチンピラ」という異名がつくほど乱暴かつ獰猛な気質で、大きな顎で食べられるものなら何でも食べてしまう。
その上繁殖力も高く、タフなファイトを楽しもうとする釣り人達が放流を繰り返すので増えすぎているという事実が第8世代で発覚した。どの世界でも自分本位な釣り人がいるのは変わらないようである。
しかも彼らが大量に定着してしまうと、同じくらい乱暴で適応力に長けたヘイガニやシザリガーしか住まない環境になってしまうというのだから、タチが悪い。
何故違う姿が存在するかについては未だ研究段階にあるというが、赤と青のバスラオはすぐに縄張り争いをするほど仲が悪い。
その割には、何故か色の違う個体が群れに紛れ込んでしまうケースがよく発見されるらしいが、実はケンカ相手を求めてという非常に恐れ知らずな理由らしい。
ただし全くの無敵というわけでも無いらしく、自分よりも強いポケモン達にとっては完全にエサだと見なされている。恐らく鳥ポケモンや肉食哺乳類型のポケモンが該当するものと思われ、パルデア地方ではオトシドリやヘイラッシャにあっさり食べられてしまうという。
そのせいなのかは分からないが、BW2の図鑑解説で、
たべるとおいしいらしいことが発覚した。この解説を見てニックネームを決めた方も多いことだろう。
世代が進んでいく毎に詳細が明かされており、昔は食卓にのぼる程にポピュラーな食材だったようで、赤筋の個体は脂身が乗っていて若者向けの味、青筋の個体は淡白な身で食べやすいのだという。
しろすじのすがた
『LEGENDSアルセウス』から新たに確認された姿。
特性以外の種族値やタイプといった性能は他のバスラオと何一つ変わっていないが、唯一このすがたのみがイダイトウへの進化能力を持つ。
上顎部分から2本の白筋が背中を通って尾びれまで伸びているが、背びれと目の形はあかすじ、胸びれと尻びれはあおすじと言った具合に二つの姿の要素を併せ持つ中間のような姿をしており、下顎もしゃくれていないコンパクトにしたサケを連想させる顔立ち。
こちらはヒスイ地方と呼ばれし昔のシンオウ地方に生息しており、当時から他二種とは生息域が一切被っていない。
現代でのバスラオが縄張りを持つ淡水性であるのに対して、こちらは縄張りを持たず、現実のサケのように川と海を行き来する降河性回遊タイプである点も異なる。
その性格も仲間とエサを分け合うほど温厚かつ臆病と、他2種とは全く違う性質であり、それに伴う環境を制圧する気骨も獲得していない。それ故、厳しい自然環境や生存競争の中で斃れる個体も多いのだが、そうした境遇が逆に他のバスラオには無い進化する能力をもたらした模様。
とは言え、やはり環境の変化は大きいのか現代では殆どの地方で姿を確認できなくなり、キタカミの里のとこしえの森の水域やテラレイドバトルの結晶洞窟など、極一部の地域でのみ命脈を保つ絶滅危惧種になっている。
かつてラベン博士からはリージョンフォームと定義されていたが、「かわらずのいしを持たせてタマゴを作るとすがたが遺伝する」というリージョンフォームの仕様が適用されず、通常のバスラオ同様かわらずのいしに関係なく♀親のすがた(メタモンとの場合♂♀どちらでも)が遺伝する。
更に現在の研究によると、あまりに原種と生態が違いすぎる事から、今度は全く別種のポケモンではないかという説が学会で有力視され始めている模様。
色違いはどの個体も緑色の体色が明るくなり黄緑色に近くなる。最初の演出を逃すと分かりにくい。
ゲームでの特徴
地味に捕獲率が低いポケモンであり、エアームドなどと同様の25。「BW」初登場時には発売前の紹介やシナリオでもつりびとが多用し出現率も高いなどコイキングのような立ち位置だったことも災いし、その捕獲率の低さに困惑するプレイヤーも多かった。
「SV」でも比較的序盤に接触する機会が増えた為か同様のケースが発生しており、Twitterの検索欄候補でも「バスラオ 捕獲率」と表示されるまでに至った。しかし碧の仮面が配信されてからは捕獲率が190と大幅修正され、これまでの苦労が嘘のように捕まえやすくなった。
BW・BW2
- 他作品のコイキングのごとく、『ブラック』『ブラック2』ではあかすじのすがたが、『ホワイト』『ホワイト2』ではあおすじのすがたが、イッシュ地方の水上のほとんどに出現する。ただし、捕獲率は低く設定されている。もう片方のすがたは、水泡からしか入手できない。以降のバージョンでも赤もしくは青のどちらかが多く出現し、もう片方は出現しないか出現率が低くなっている。
XY
- 15ばんどうろ・16ばんどうろ・クノエシティ・レンリタウンで釣れるが、あかすじのすがたは『X』では「すごいつりざお」、『Y』では「いいつりざお」、あおすじのすがたは『X』では「いいつりざお」、『Y』では「すごいつりざお」で釣れる。また、21ばんどうろでは「あかすじ」しか釣れない。
SM・USUM
ソード・シールド
- バウタウン、ワイルドエリアの「ミロカロこ・きた(釣り)」「エンジンリバーサイド(釣り・シンボル全天候)」、DLC『冠の雪原』ではカンムリ雪原の「巨人の寝床」「巨人の靴底」「雪中渓谷」「海鳴りの洞窟」「凍てつきの海」「ボールレイクの湖畔」に出現する。あかすじのすがたは『ソード』、あおすじのすがたは『シールド』だが、ダイマックスアドベンチャーでは両方出現する事も。
LEGENDSアルセウス
- 上述した設定が反映されたのか、フィールド上ではかなり遠くからでもこちらを認識し、少しの間口を開けて威嚇した後はすぐさま逃げていなくなってしまう。しかも水上ではスニーキングができないため特に捕獲難易度が高く、ダッシュで一気に距離を詰めたほうがゲットしやすい。
スカーレット・バイオレット
- 内定。南パルデア海や、南4・5・6番エリア、東1・2・3番エリア、西1・2・3番エリア、ナッペ山の川や湖に生息している。しろすじのすがたはDLC『碧の仮面』にてキタカミの里のとこしえの森にのみ生息している。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
70 | 92 | 65 | 80 | 55 | 98 | 460 |
いずれの姿もタイプ・種族値に違いは無く、通常特性Aのみ、赤が「すてみ」、青が「いしあたま」、白が「びびり」と異なっている。
通常特性Bは「てきおうりょく」、隠れ特性は「かたやぶり」で全種共通。
しかしBW1では青も通常特性Aが「すてみ」だったので、第5世代で青筋バスラオは隠れ特性を含めると持つ可能性のある特性が4つである唯一のポケモンだった(後にイワンコがこれに該当するようになった)。
能力は攻撃と素早さが高めだが、防御面は低い。
特性はいずれも優秀であり、特に「すてみ」と「いしあたま」はみず物理の最強技ウェーブタックルを強化する事ができる。またサブウェポンとしてもろはのずつきも習得可能。
メガシンカを除けば「てきおうりょく」を持つポケモンでは最も素早さが高いのも重要なポイントであり、「かたやぶり」もみずタイプの天敵であるちょすいやよびみずを無視できるという点で非常に優秀。
また、ほとんどの波乗りエリアで高確率で遭遇出来る上に、努力値が素早さ+2である事から、BWにおける努力値狩りのコイキングやズバットポジションに当たる。
そのため廃人達からは素早さ努力値振り目的で良く狩られている。
ただし野生個体を相手にする際も一筋縄では行かない厄介なポケモンである。
特性「てきおうりょく」の場合、前述の攻撃の高さも相まって「アクアジェット」や「アクアテール」が結構な威力を発揮する。
また「てきおうりょく」でなくとも、「すてみタックル」や「いのちがけ」といったさすが益荒男といいたくなるような技をいくつも使ってくるため注意が必要。
軽い気持ちで努力値稼ぎに臨もうとすると思わぬ痛手を負いかねない。と言ってもそれはレベルが上がっていない時の話で、育成環境が整ってある程度レベル差がつけば簡単に倒せる。
また選択したポケモンのタイプを強制的にみずタイプにしてしまう技「みずびたし」を覚えるポケモンの中では3番目に素早い。これを生かし、相手ポケモンのタイプ一致技の威力を削いだり、特性「ひらいしん」の味方ポケモンに使って弱点を草タイプ一択にするというサポートも一応可能。
特性について
BW1において「いしあたま」の青筋バスラオは、W1のホドモエシティでチラーミィと交換して手に入れる個体しか存在しない。
流石にミスだったのか、BW2では修正が入り、野生種の青筋の通常特性Aが「いしあたま」に変更された……が、孵化した場合は引き続き「すてみ」になっていた。
そして第6世代以降、青筋の通常特性Aは全て「いしあたま」に統一された(ポケムーバーに「すてみ」の個体を送っても修正される)。
隠れ特性の「かたやぶり」も、第7世代初期までは現在は閉鎖されたポケモンドリームワールドでしか入手できなかった。
USUMでバスラオが野生で出現するようになりようやく楽にゲットできるようになったかに思われたが、青筋のバスラオは仲間を呼ばない不具合が確認されたため楽にゲットできる隠れ特性のバスラオは赤筋だけという不公平な事態が起こってしまった。
第8世代の剣盾では当初は隠れ特性の入手手段はなかったが、鎧の孤島のマックスレイドバトルでようやく解禁された。とはいえ、レア出現なので運が悪いとなかなか出現しないことも。
また、地味に孵化歩数が600族並に多いため、厳選するにはかなりの根気が必要。
使用トレーナー
ゲーム版
漫画版
番外作品
ポケモンGO
原作でも出現傾向が異なることを意識したのか、東半球で赤筋のみが、西半球で青筋のみがそれぞれ出現するようになっている。
白筋は2024年2月より実装され、ルート中でのみ遭遇可能。
本作には特性の概念がないため、習得技も含めて性能の違いはない。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
イッシュ地方にはコイキングがいない為、ベストウイッシュ・デコロラアドベンチャー編ではロケット団の三人組がバスラオ型の人力潜水艦を使用していた。
- デントのバスラオ
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
余談
関連イラスト
関連タグ
0549.ドレディア(ヒスイドレディア)→0550.バスラオ(あかすじのすがた/あおすじのすがた/しろすじのすがた)→0551.メグロコ