概要
タッチペンとタッチパネルというニンテンドーDS最大のウリを活かせるゲームとして2005年10月20日に登場したスライドアクションパズルゲーム。
開発元は外伝作品でおなじみのジニアス・ソノリティ。
DPからXYまでのポケモンが追加された後継作「ポケモンバトルトローゼ」、SMまでのポケモンが登場する「ポケとる」がニンテンドー3DSで展開。
本作の特徴
第1世代から第3世代までのポケモンたちがデフォルメされて登場するのが特徴的で、基本的には顔しか登場しないが、ポリゴンのように全身が描かれたり、スピアーのように体の一部が追加されているパターンも存在する。pixivでもトローゼ風のイラストが多数投稿されている。
縦横にスライドさせ、4列同じくポケモンを消して行き、トローゼチャンス(いわば連鎖チャンス)を作っていく(ステージによっては通常よりも多くトローゼしなくてはならない)。
トローゼチャンスに突入すると2匹〜3匹でもポケモンを消していけるようになる。敗北条件はほぼ他のパズルゲームと同じと考えていい。
メタモンはいわばワイルドカードの扱いであり、どのポケモンとも組み合わせて消せる。
また、中にはレアポケモンも登場し、一定時間経つと消えてしまうが、トローゼチャンスとメタモンを活用していけば恐るるに足らない。
ちなみに裏技として開始カウントダウン中もポケモンのスライドは自由である為、これでスタートダッシュを狙っていこう。
敵幹部との戦いではフラッシュでポケモンをシルエットに変換したり、フォボスボールというボールを割り込ませてトローゼしにくくして来たりなどの妨害を行ってくる。
めずらしいポケモンについて
伝説・幻のポケモンはすれちがい通信限定である他、一部のポケモンはエンドレスやフォーエバーでないと出現しないため、コンプは困難である。と言われてきたが、2022年10月に通信対戦モードにおいて伝説・幻のポケモンが登場する事も確認されている。17年は流石に長すぎるよ。
なお、すれちがい通信は『ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊』にも対応している。
本作の世界観
第1作にはストーリーが存在しており、ポケモンの存在する世界を舞台としているが、本家のユニバースかどうかは不明。少なくともモンスターボールは存在する。
キャラデザは総じてカートゥーン調になっている。
SOL
シークレット・オペレーションズ・リーグと呼ばれる秘密組織でロゴは歯車のようなマーク。
とある山野の一角に本部を構えている。ポケモンでも珍しい正義のための組織である。
シンボルはソルロックとなっている。
トローゼ練習用に研究所が5つ建造されている(ぶっちゃけ通常ステージよりも難しい)。
また、優秀な働きをした者には「ごほうびコイン」が与えられ、これは後述の目的で使われる。
関連用語
トローゼビーマー
十字架型のアイテム。本作のパズルゲーム要素はこの装置によるものである。
フォボス軍によって強奪されたモンスターボールをX線スキャンし、中に収容されたポケモンの信号を揃えて中身のポケモンを情報衛生「ソルサット」を経由して本部へ移転するという仕組み(4つ揃えなければならないという設定も反応を強くするという意味がある)。
構成員
ルーシー・ライトフット
本作の主人公である巻き毛が特徴的な女性エージェント。
コンパクト型通信機を持っており、有事の際にはぴっちりスーツを着用して出動する。
ベレー帽とマフラーを着用した独特なセンスのユニフォームであり、ベレー帽はエイパムも被っている。
優秀なエージェントのようで、フォボス軍の秘密基地にも問題なく潜入できている。
手持ちはエイパムとライボルトなのだが、作中では全く活躍しない。ゲームがゲームなので仕方ないね。
プロフェッサーP
紳士的な口調で話す老科学者で最上級エージェント。
トローゼビーマーの開発者である。
フォボス軍
本作の敵組織。世界中からポケモンの入ったモンスターボールを盗み出しては各地に点在する秘密倉庫(なぜかSOLの本部周辺に多い)に収容している。基地は火山の近くにあり、シンボルはルナトーンとなっている。
おそらくはレッドリボン軍のような私設軍隊と思われる。
名前の由来は火星の衛星フォボスから。月の要素ないじゃんとかいうツッコミはしてはいけない。
関連用語
フォボスモビル
フォボス軍が秘密倉庫に集めたモンスターボールの輸送に使っている乗り物の事。
共通して赤いボール型の意匠がある。
- フォボストレイン
芋虫型の巨大列車で多脚構造であるが故に線路のない場所も走れる。
- フォボスジェット
キの字型の航空機。両翼にはフォボス軍のマークが描かれている。
ジェット機の割にはルーシーのハングライダーであっさり侵入されている…。
ひこうタイプのポケモンが収容されている。
- フォボスドリル
トレーラー型の巨大ドリル戦車で地底を掘り進んで輸送を行う。
洞窟や砂漠に生息するポケモンが収容されている。
- フォボスマリン
クラゲ型潜水艦。水中を高速で移動できるとあるが、やはりルーシーの水中活動用ユニットに追いつかれているあたり(ry
- フォボスウォーカー
足の裏にモンスターボール吸引装置のある巨大ロボット。ゴルーグではない。
タイプは統一されていないが、総じて力持ちなポケモンを収容している傾向にある。
- フォボスムーン
赤いルナトーン型の巨大要塞。モンスターボールをエネルギー源にして浮遊している。
エスパータイプ、どくタイプ、ほのおタイプのポケモンを収容している。
構成員
バズ将軍
フォボストレインの管理者で、最初に戦う幹部。仮面ライダーのような出で立ちであり、「ジジジッ!」が口癖。
名前は「Buzz」(英:虫の羽音)に由来。
アベリー将軍
フォボスジェットの管理者で、紫色のスーツとジェットブーツを装着した幹部。
自信を偉大と称する高慢な男。フォボスボールはジェット気流で発射してくる。
名前の由来はヘブライ語で息吹を意味する「הֶבֶל」(アベル)からか。
グロック将軍
フォボスドリルの管理者。世紀末な容貌のモヒカンマッチョマン。
事あるごとに咆哮を上げるくせがあり、口調から頭脳面はあまりよろしくないようだ。
おそらく名前は「Rock」(英:岩)から。
アクアレイラ将軍
潜水服を着た「おやまあ!」が口癖のフォボス軍の紅一点で、関西弁で話す幹部やで。
戦闘はいきなりピンチから始まるからスタートダッシュが肝心やで。
戦闘中は水流を使ってフォボスボールを発射するんや。
名前の由来は「aqua」(伊:水)とちゃうか?
バン・ブーラム将軍
紫色のトゲトゲした衣装に長いひげを生やし、カタコト口調にデースという語尾が特徴的な幹部。
名前の由来は銃撃の擬音「バン!」(日)と「blam」(英)からか。
フォボス男爵
フォボスムーンの管理者たるフォボス軍首領。本作のラスボスである。
髪が逆立った小型な男性。アーム付きのパワーローダーに乗っており、これでポケモンとフォボスボールを入れ替えてくる。
一人称は「オレ様」な小物で、フォボスムーンが火口に墜落した際には情けない姿を見せた。フォボスムーンと共に空の彼方に追放されて消息を絶った。
その他
ミスター・フー
海岸近くに住処を建てて暮らしている謎の老人で、語尾に「ね」を付ける。
背中にボールを背負っており、姿はみるからに魔法使い然としている。
ガラクタが好きであり、フォボス軍がこぼしたモンスターボールを回収していたが、それがなんなのか全くわかっておらず、かなり世間知らずな爺さんである。
ごほうびコインを代価に2分だけトローゼする権利をくれる。
少なくともフォボス軍とは無関係である。
主人公を変人と呼んでくるが、間違いなく彼の方は変人である。
ドクター・フーではない。