概要
『ゴールデンボーイズ』とは、斉藤むねおが描くポケモンメディアミックス作品の一つである。
月刊コロコロコミックで1999年11月号から2001年9月号まで連載されていた。
正式名称は『ポケットモンスター金・銀 ゴールデン・ボーイズ』。
タイトルロゴからは「・」が見づらい為、「・」が省略されることが多い。
解説
ワカバタウン出身のトレーナーゴールドが、かみつきを趣味に持つ相棒ワニノコと共にジムリーダーやライバル、ロケット団といった個性豊かな登場人物や多くのポケモン達との出会いを経て、チャンピオンを目指すというストーリー漫画である。
特徴として、登場人物やポケモン達が時にかわいく時にかっこよく、とにかく魅力的に描かれていることがあげられる。
また、登場人物の掘り下げも多く見られ、当時の読者から絶大な支持を誇っていた。
しかし…
それは月刊コロコロコミック2001年9月号のことであった。
この物語は、タンバシティに封印されていた黒いバンギラスを再び封印し、突然終わってしまったのである。
まさに突然であった。
人気がなかったわけでもなく、人気がなくなってしまったわけでもない。
(事実、打ち切られる5ヶ月前には巻頭カラーを貰っていた。)にも拘らず打ち切りになったのである。
その原因は様々な憶測が流れているが、今もって不明のままである。
回収されなかった伏線も数多く存在するので、非常に残念な話である。
そして、当時の読者からはこの物語の続編を望んでいる声が多く確認されている。
主要人物
ゴールド
ワカバタウン出身のハナタレ小僧…もとい、トレーナー。
ヒノアラシを選ぼうとしてワニノコにかみつかれるというおマヌケな理由でワニノコが相棒となった。
どこまでも無鉄砲に立ち向かっていく性格であり、ポケモンの受けた痛みを理解しようとしたり、多くの機転を利かせて強敵を打ち破る活躍を見せる熱血主人公である。
ちなみに育て屋さん主催の大会に出場した際はかくとうタイプのポケモンのみをレンタルし、実況のクルミからは「炎の格闘家」と呼ばれていた。
ゴールドの手持ちポケモン
ワニノコ→アリゲイツ
最初のポケモン。趣味はかみつき。
ポッポ→ピジョン
きのみをあげたことにより仲間になった。
ピカチュウ
キキョウシティ上空に突然現れたタイムホールから登場した。
伝説のポケモンの情報を握った特殊なポケモンであるとされている。
エレキッド
ポケモンバスケ大会の優勝商品としてゲットしたポケモン。
ベイリーフ
元はウツギ博士から盗まれたチコリータで、ライバルであるブラックのポケモンであったが、見限られて捨てられてしまった。
しかしゴールドに励まされ、その心に感化し、晴れて仲間となった。
バルキー
育て屋さん主催の大会で敢闘賞として譲り受けたポケモン。
ウソッキー
例によって道をふさぐ邪魔な木として登場した所を捕獲された。アリゲイツとピジョンはこの戦いで進化した。
ピチュー
育て屋さんから譲り受けたタマゴから帰ったポケモン。ピカチュウと何か関係がありそうだが…。
ツクシ
『アルフのいせき』から『ヒワダタウン』にかけてゴールドと旅をしたジムリーダー。
普段は優しい少年だが、ジムリーダーとして戦いの厳しさを教える一面も見られた。
アカネ
『ウバメのもり』から『モーモーぼくじょう』にかけて登場した。かわいいポケモンに目がない。
最初はゴールドを小馬鹿にしている面もみられたが、次第に実力を認めていき、最後はミルタンクの病気を直すため奮闘したゴールドにレギュラーバッジを渡した。
クリスが登場するまでは彼女がヒロイン的な存在だった。
クリス(クリスタル)
物語中盤から登場。本名はクリスタル。
アカネ離脱後にレギュラー入りを果たしたおてんばな少女。
冒険家を目指しているトレーナーで、ヒノアラシやトゲピー、ホーホーなどを所持している。
知的なところも見られ、謎の遺跡のアンノーン文字を読んだり、うずまきじまの謎のポケモンの正体を見破るなどの活躍を見せた。
ブラック
ゴールドのライバルの少年。
ゴールドとは対照的に、ポケモンを平気で奪ったりポケモンを傷つけ捨てたりする非常に残酷な少年。
ゴールドに対しては「ダメトレーナー」と呼ぶなど見下している姿が見受けられた。
何やらロケット団とも因縁があるようであるが、詳しくは不明。
しかし最終回では、どこかでゴールドを認めていたのか、共闘する姿を見せてくれた。
育て屋さん主催の大会では実況のクルミから「暗黒の貴公子」と呼ばれ、ここで優勝したことでレンタルしたニューラを(一応正式に)手に入れている。
名前がシルバーでないのは、あまりにも悪質過ぎる言動が故に「銀」を購入し主人公の名前を「シルバー」にしたプレイヤー達への配慮と思われる。