概要
正式名称は『ポケットモンスターXY ポケモン竜王伝』
作者は石井敬士先生。
2014年に行われたゲーム『ポケットモンスターXY』と『ポケモンカードゲーム』の公式大会『第一回ポケモン竜王戦』の応援漫画。
月刊コロコロコミック2013年11月号から2014年4月号まで連載されていた。
登場人物の名前は実在する棋士に由来している他、台詞のところどころに将棋の用語が出てくるのが特徴。
あらすじ
トナル村に住む少年「アキラ」は、幼少のころ「黒いメガリザードン」を目撃する。
そのことを「フトシ」と「ショウ」に話すが、笑い飛ばされてしまう。
彼らとのバトルの後、普通のリザードンでは最強のドラゴン使いを決める大会『ポケモン竜王戦』に出場できないという話を聞き、アキラはショックを受ける。
そこに「クニオ」と名乗る男性が現れ、古来より伝わる言い伝えを語る。
『その昔、黒竜となりしリザードンあり。その身体は黒く、青き炎を放ち、他を寄せ付けぬ強さを持って、竜王の座に君臨せり。』
アキラはその話の真実を解き明かすため、黒いメガリザードンの秘密が眠るという「禁忌の竜谷」に旅立つ。
そして来たる「ポケモン竜王戦」。果たして、初代竜王の栄冠は誰の手に!?
登場人物
- アキラ
この作品の主人公(メインイラスト中央)。
リザードンを所持しており、序盤はメガリザードンYにメガシンカしていたが、竜王戦ではメガリザードンXにメガシンカする。
頭にゴーグルを付けているのが特徴。性格は熱血で、負けず嫌い。
相棒のリザードンと共にドラゴン使いの頂点を目指すため、ポケモン竜王戦に出場する。
名前の元ネタは渡辺明と思われる。
- コージ
ポケモン竜王戦に出場したトレーナーの一人(メインイラスト右上)。
バトルの実力は高く、開始から1分以内で勝利を収めるほど。
この漫画の前日談にあたる「~序章~メガガブリアス物語」で主役を務める。
旅の途中、何故か道の真ん中に落ちていたメガリングを拾ったため、多くのトレーナーに狙われていた。
メガリングを狙うトレーナーの一人「ダイト」から逃げる途中で出会ったモリじいに案内され、太古の時代から生えていると言われる大木で「ガブリアスナイト」を手に入れ、メガガブリアスにメガシンカさせることに成功、ダイトのボスゴドラを退けた。
名前の元ネタは谷川浩司か?
- タイチ
アキラがポケモン竜王戦で知りあった少年トレーナー(メインイラスト左下)。
バトル開始直後はあえてメガシンカさせず、リザードンのドラゴンクローを受けて「せいでんき」を発動させてからメガシンカさせるといったプレーを披露。
名前の元ネタは中村太地か?
- カンナ
トナル村に住む少女で、アキラの姉貴分(メインイラスト右下)。
マーイーカを連れている。
当初は禁忌の竜谷に行くことを反対していたが、アキラの熱意に根負けし、禁忌の竜谷への地図を渡した。
だが、地図の内容はアキラがドン引きするほど大雑把だった。
名前の元ネタは鈴木環那だろうか?
- モリじい
禁忌の竜谷でひっそりと暮らす老人(メイン画像上)。
キングドラを所持している。
メガシンカを正しく使いこなせる者を導くことを使命としている。
竜谷を訪れたアキラとの激闘の末、彼の力量を認め「リザードナイトX」を託した。
クニオとは顔なじみ。
- クニオ
「ポケモン竜王戦」の主催者(メイン画像左上)。
ドラゴン使いのトレーナーの育成を目的にポケモン竜王戦を開催する。
主に空飛ぶ座布団に乗って移動する。
実況席で試合の解説していたと思いきや、いつの間にか観客席にいたりと、神出鬼没な動きを見せる。
名前の元ネタは米長邦雄だろう。
用語
- 禁忌の竜谷
ドラゴンタイプのポケモンが多数生息している谷。
常に深い霧が立ち込めているため、トナル村では危険な場所と言われている。
- ポケモン竜王戦
クニオがドラゴン使いのトレーナーの育成を目的に企画した大会。
第1回の参加者は2000人。
新人育成を目的としているため、ジムリーダーや四天王といった上級クラスのトレーナーは参加していない。