『週刊少年サンデー』2011年三月九日より連載された漫画。
原作:楠出尽、作画:田村光久。作者の立ち位置は後に原作:田村光久 シナリオ協力:楠出尽となった。
概要
ゲーム『ポケットモンスター』を原作とした『少年サンデー』系列では初の漫画。
原作ゲームとは全く異なる世界を舞台としている。
主な登場人物
メインキャラ
主人公であり、ゼクロムが封印されたBURSTハートを所持する。
並外れた怪力の持ち主だが知識はあまり無く、タイプ相性を知らなかったりする。
否定的な言葉が嫌いで「無理だ」「駄目だ」と言われると前が見えなくなる。
自分の父とアルカデス(後述)に会いに行く、という夢がある。
- ミルト
ヒロインであり、バルジーナを所有している。
ポケモンの調査を行う組織に所属しているらしく、ジェイクと言う名の先輩もいる。BURSTに関心を持っており、調査のためリョウガに同行している。
リョウガの性格を利用し、情報を聞き出すなど頭の切れた一面もある。
- ヤッピー
※イラスト右のもじゃ頭
ヤナップそっくりの人間。世界一のジャーナリストになるのが夢らしい。
一大スクープを撮影するために旅に同行する。ポケモン自体は持っていない模様。
- カルタ
※イラスト右から二番目
忍者少年。アギルダーにBURSTする。
病気で苦しむ故郷の村を救うためにBHS(バーストハートサバイバル)に参加し優勝賞金を求めた。
- ラグ
楽して儲けるが信条の少女。チョロネコにBURSTする。
GGから貰える懸賞金目当てにリョウガのBURSTハートを盗もうとしたが失敗。
この時、自身の行動を許してくれたリョウガに惚れて一緒にアルカデスを捜す仲間となる。
特技は相手を誘惑し意のままに操る「恋心捕獲(メロメロキャプチャー)」
キーキャラクター
- アルカデス
リョウガが追いかける謎の存在。
家族であり師匠であり目標、とリョウガは語っており、世界各地の悪人を倒して回っているらしい。
実は特定の人物ではなく、強大な力を有した人物の呼称である。
BURST戦士がその力を得た場合、17種全てのタイプにBURST可能になる。
ただし力を使い果たすと石になってしまう。
- ガリュウ
リョウガの父。物語開始時点で所在不明、アルカデス同様にリョウガが追いかけている存在。
ポケモンを悪用する者たちと戦うグループに所属しており、BURSTハートに入る前のゼクロムとも信頼関係で結ばれていた程の人物だった。
かつてアルカデスの力を継承してフロードを倒したものの力を使い果たして石になってしまい、
フロードにアルカデスの力が継承された時点で粉微塵になり絶命した。
グレートガベル
本作における敵組織。通称GG。ヒルグレイツ曰く「泣く子も黙る悪の組織」。
一般隊員はポケモンでは無く銃で武装している。『司令』『少佐』という敬称があることから、軍事組織的な編成がなされていると思われる。
第一話の舞台であるマドロシティで略奪を行ったり、ポケモンのエネルギーを吸い出す研究の末にBURSTハートの生産技術を開発したり(ただしリョウガのそれはGG製ではない)している。
七戦騎と呼ばれる幹部クラスがいる。
- フロード
GGの親玉であり本来は高齢の人物だったが、ポケモンのエネルギーを大量に抽出して自らに取り込むことで若返り、強靭な肉体を手に入れた。
その後、更に伝説ポケモンのエネルギーを取り込んだことでますますパワーアップ、『最強体』と化した。
BURSTポケモンはキリキザン→レシラムと作中で乗り換え、最終的にはアルカデスとなったことでBURSTハートを不要とし、レシラムを捨てた。
幹部クラスの七戦騎にやたら裏切られたり、「用済みになった」と言って部下を捨てたりした。最終的に自らの手により、目的を果たしたGGを壊滅させている。
- ゲルブ
GGの頭脳と呼ばれるフロードの部下。
初登場時は組織のボスっぽかった。フロードに心酔している。自らの目指す世界に不必要と宣告され、フロードに殺される。
- ヤザ
マドロシティの部隊を指揮していた指揮官。
ほのおタイプのポケモンの力を吸い出し、エネルギー攻撃を可能とする金棒でリョウガと戦うものの、BURSTの力の前に敗れ去った。
…その後、コバルオンを捕獲する場面で再登場。この時は「司令」でなく「隊長」と呼ばれていた。
森のポケモン達を人質にしてコバルオンの捕獲に成功している。
- ルーカム
自称GGナンバー1の美の貴公子でズルッグにBURSTする。
カルタの故郷を襲撃したがカルタの新技の前に敗れ、最後はリョウガに弾き飛ばされた。
七戦騎
グレートガベルの幹部クラス。高い戦闘能力を持っていると言われているが、七人中六人が脱退、命令無視、反逆などをしており、全員がリョウガたちと戦う前に内乱で倒されてしまった。
- ハリル
※右イラストはゾロアークにBURSTしたもの
七戦騎の一人でゾロアにBURSTする。
アルカデスを父親や故郷の人々の仇とするが、本当の仇はフロードだった。後にGGを脱退し敵対。BURSTハート内でゾロアが進化し、ゾロアークになった。
ハリルと共に行動する幼女で七戦騎の一人。
BURSTするポケモンはエンブオー。
- ヒルグレイツ
※BURST前左、後右
七戦騎の一人。最初に登場した七戦騎でドリュウズが封印されたBURSTハートを所持する。階級は少佐らしい。
必殺技はドリル状のエネルギー弾を放つ「ドリッガーキャノン」でリョウガを苦しめた。
七戦騎曰く最弱。組織の命令に従って行動していた七戦騎は作中で彼のみ。
- ゼンガイ
七戦騎の一人。命令を無視してリョウガ達を襲いBURSTハートを奪おうとした。
アバゴーラにBURSTする。
- キギャン
- ルコフ
- トガ
終盤に登場した残った七戦騎の3人組。
組織内での自分達の扱いの悪さに不満を持ち反逆する。
キギャンがクリムガン、ルコフがバルジーナ、トガがシビルドンにBURSTする。
三闘将
フロードが英才教育を施して極秘裏に育てていた戦闘用の三人組で、コバルオン・テラキオン・ビリジオンにBURSTする。
- アム
三闘将の一人。幼くやんちゃな野生児で、コバルオンにBURSTする。
リョウガと戦うが、弱点をつかれて敗れ去った。
- ガンク
三闘将の一人。無口な大男で、テラキオンにBURSTする。
ロビーと連携技でハリルを追いつめるが進化してパワーアップしたハリルに倒された。
- ロビー
三闘将の一人。露出の多い格好をしている女性。ビリジオンにBURSTする。
ハリルとは過去に会ったことがある。ガンクと共にハリルに倒された。
その他
- ポリーヌ
BHS時に、ナビゲーターとして雇われた女性。実はナビゲーターが本業というわけではなく、テレビリポーターもやっていた。
BHS後にフロードから報酬を貰っておらず、その上でアルカデスの力を得たフロードの行動を強制的に全世界に向けて放送させられていた。
用語
- BURSTハート
中にポケモンを封印することで、使用者をそのポケモンと融合させることができる。宝石の様な見た目をしている。
大別すると、ポケモンが自らの意思でBURSTハートに封印されることによってできるオリジナルと、グレートガベルが作った人工品の二種類が存在している。
- オリジナルの方が人工品よりポケモンの力を引き出せる。
- ポケモンと心を通わせることでさらに力を引き出せる。
- 戦えば戦うほど、BURSTハートは鍛えられて強くなる。
- 人工品は砕くと、中に封印されたポケモンを 解放することができるが、オリジナルは二度と開放される事が無い。
以上のような設定がある。
- BURST戦士
BURSTハートを使い、ポケモンと融合することができる人間のこと。
技はポケモンの技をそのまま使うのではなく、ポケモンの技を応用したオリジナルの技のみを必殺技として使う。
アルカデスの力を継承した者の場合、BURSTハートなしでも変身可能になり、自らの意思で変身できるポケモンを選べるようになる。
- 光の羅針盤
オリジナルのBURSTハートに反応し、光によって指し示す円盤状の装置。
6個のくぼみがあり、全てのくぼみにオリジナルのBURSTハートをはめ込むとアルカデスのところに導いてくれる。
- BHS(バーストハートサバイバル)
優勝者は賞金10億円と敗者のBURSTハートを総取りできる大会。
主催者は悪の組織グレートガベルの首領・フロードで彼自身も選手の一人として参加している。