概要
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の主要な金策手段である学校最強大会の周回に用いられるニンフィアのこと。
本作ではそれまでBPと交換しなければ入手できなかった栄養ドリンクや道具類といった対戦用アイテム、レアボールなどをすべて金銭で購入できることから、金策の重要性がこれまで以上に高くなっている。
テラレイドバトルやスター・トレーニング・センターの団ラッシュに挑戦することでも通貨として使用できるLP(リーグペイ)を入手できるが、どちらも1回ごとの金額が微々たるものであるため、基本的に学校最強大会を周回して現金を稼ぐのが、現時点における最良の金策手段とされている。
そしてお手軽放置金策として大きく注目を集めたのが、隠れ特性「フェアリースキン」持ちのニンフィアに「ハイパーボイス」を連打させるというものだった。
適切に育成しておけば画面を見ずともAボタン連打でオート周回が可能であり、特に連射コントローラーがあればより効率よく周回することができる。
本作をやり込むつもりであれば(特にレイド周回やポケモン対戦をするなら)、ニンフィアはある意味で必須級のポケモンになっていると言っても過言ではない。
こういった経緯から、とあるパラドックスポケモンのネーミングになぞらえて「サケブリボン」とも呼称されている。
なお、ニンフィア以外にもサザンドラ、イーユイ、ハバタクカミ、ミライドン等でも代用することは可能だが、いずれもタイプ相性やステータス面でニンフィア程の安定性はないとされる(加えて、イーユイやミライドンは伝説のポケモンであるため、1つのセーブデータにつき前者は1体、後者は2体という制約があるのもネック)。可能であればやはり隠れ特性のニンフィアを1体用意しておくのが望ましいだろう。
その後、DLCの早期DL特典として、「ハッピータイム」を覚えたヒスイゾロアークが配布された。これと金策ニンフィアを併せて使うとそれまでの2倍の額を一気に荒稼ぎできるようになった。
ただし、この場合、手持ちが2体となる関係上自動周回は行えなくなる。空き時間等に片手間にやる分には問題ないが、長時間放置して荒稼ぎするには不適切なので注意。
隠れ特性ニンフィアの入手について
ただ、ニンフィアを含むブイズ(もしくは進化前のイーブイ)の隠れ特性個体の入手難易度は結構高い。
隠れ特性のブイズは一応★6のレイドで入手できるが、まず★6のレイドを解放させるまでストーリーを進めるのが大変であるし、★6のレイドを攻略するのも生半可な腕前では難しい。そもそもどのポケモンのレイドが選ばれるかはランダムであるため、運が悪いとニンフィアのレイドにまったく遭遇できないなんてことも…(一応、進化前のイーブイであれば★3~5のレイドで出る可能性はあるが、★6とは異なり低確率でしか隠れ特性持ちにならないのがネック)。
一応、『スカーレット・バイオレット』発売後間もなくイーブイのレイドがピックアップ対象となったことがあったが、この時はまだストーリーの攻略途中であるという者も多く、すべてのプレイヤーが恩恵に与れたわけではなかった。
現在はニンフィアが金策に有用であることが判明していることから、SNSや各種掲示板で交換に応じてくれるプレイヤーや、孵化余りのイーブイやレイド周回をしているうちに発生した厳選余りのブイズを放流するプレイヤーも増えている。運が良ければマジカル交換でも流れてくる可能性があるので、根気強く探してみることをお勧めする。
ただ、公式もこうしたニンフィアの需要を鑑みてか、2023年2月17日9:00~20日8:59にかけて、ニンフィアとガブリアスのピックアップレイドを開催している。
この間にニンフィアのレイドを周回した方ならば、余程運が悪くない限りは金策用のニンフィアを確保することはできたであろう。
さらに、11月17日~21日には、「最強のイーブイ」のイベントレイドを開催。こちらもクリアできれば隠れ特性持ちのLv100の6Vイーブイが手に入る(もっとも、最強レイドに括られるだけあって撃破にはそれ相応の育成と腕前が要求されるので、救済措置と呼べるかは微妙なところ。そもそも最強レイドをクリアできるまでにやり込んでいるプレイヤーであれば、このレイドに頼らずとも既に隠れ特性持ちのイーブイをどこかで手に入れているだろう)。
また、入手も大変だが、同時に周回可能なレベルにまでレベル上げを行ったり、努力値振りをするのにも結構な数のアメとお金が必要となるのもネック。もっとも、育成してしまえば、元を取って余りあるほどの大車輪の活躍をしてくれるので、先行投資と割り切ろう。
育成例
レベル | 100(当然) |
---|---|
性格 | ひかえめ(ミントで補正してもよい) |
特性 | フェアリースキン |
個体値 | 素早さと特攻はV(もちろん鍛えてもいい)、HBDもできるだけVに |
努力値 | C252、素早さ必要量(後述)、残りB |
持ち物 | おまもりこばん |
技 | ハイパーボイス、ミストバースト、他自由 |
テラスタイプ | 使わないので自由 |
技と特性は、「これが特殊フェアリー技の最大威力だから」である。
特性フェアリースキンは「ノーマル技をフェアリータイプにする」のに加え、タイプ一致補正とは別に1.2倍の補正がかかるため、威力95のムーンフォースよりも、威力90のハイパーボイスの方が威力が高くなる。
ダウンロードコンテンツ『ゼロの秘宝 前編:碧の仮面』にて新たに「ミストバースト」も習得。
無くてもいいが、覚えさせておけば途中で中断することもできるようになった。
素早さ調整は自分が最初の御三家の何を選んだかによって変わるので注意。
自分が選んだのがニャオハかクワッスである場合、学校最強大会に出てくるポケモンの中で最も素早いのはボタンのサンダースのLv69であり、これを上回るのにはニンフィアの素早さは個体値V+努力値172振り、実数値で199以上が必要。
ただしホゲータを選んでいた場合のみ、ネモのマスカーニャLv72がこれを上回る素早さを持つため、さらに上回るには努力値180振りが必要になる(クワッスを選んでいた場合、クラベル校長がマスカーニャを使ってくるが、こちらはLv66であるためボタンのサンダースより速くはない)。
残りの努力値は耐久力を上げるためにHBDに振るのだが、基本的にはBが推奨される(ニンフィアは元々Dはかなりある方で特殊技はそこまで痛くない)。
事故って死ぬ原因の第1位はレホール先生のハッサムのバレパン急所で、第2位がジニア先生のウインディ若しくはボタンのブースターの「フレアドライブ」であり、どちらも物理技であるため。
とは言え、死ぬような事故が起こる事自体がそこまで頻繁に起こる訳ではないため、連射コントローラーで24時間以上放置するとかでもない限り、ここは適当でもそこまで支障はない。
余談
二次創作では、金策のために日夜酷使されるニンフィアの悲哀がネタにされることが多い。
使用する技の関係上、「喉がヤバいことになっているのでは?」と言われることも。
さらに、上記の通り『碧の仮面』にて「ミストバースト」を覚えるようになったため、散々叫ばされた挙句用済みになれば自爆させられることも…
みんな、ちゃんと労ってあげようね…。
藍の円盤
ただ、『後編:藍の円盤』ではストーリーをクリアすると学校最強大会のトレーナーのレベルが上がってしまい(加え、一部ポケモンも変更)、Lv100ニンフィアでも倒しきれなくなり、レホール先生のハッサム等で普通に敗北してしまう事例が多発し、安定しなくなったのである。
入手に手間がかかるためニンフィア程のお手軽かつ効率的な金策要員ではないが、ホワイトキュレム@こだわりメガネのれいとうビーム連打が有力視されている。
一応金策のための代替手段は用意されており、新システムである「どうぐプリンター」を使えばそこそこの確率で換金アイテムが出るので、開発側としても今後はそちらを活用してほしいという思惑があるものと考えられる。加えて、どうぐプリンターを使えばレアボールも入手できる(しかも、競りでは入手不可のウルトラボール・サファリボール・コンペボールも入手可能)ため、金策で得た金をレアボールの購入に充てていたプレイヤーに対するある程度の救済措置になっていると言えるだろう。
そして2024年4月にはどうぐプリンターの状況再現までが確立。タイミングを約1秒単位で合わせてどうぐプリンターを回せばとくせいパッチやでかいきんのたまなどの高値で売れるアイテムを短時間で量産できるため、ここに至って学校最強大会を周回する文化が完全に破壊されたと言える。
関連タグ
ポケットモンスター スカーレット・バイオレット 学校最強大会 ニンフィア 金策 周回プレイ
キョダイマックスニャース - 前作における金策要員。
外部リンク
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のニンフィアが多忙過ぎて“喉”が心配される。シャウトする稼ぎ頭アイドル