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もしかして:SAN値


概要編集

まず第1に、全てのポケモンには対戦における強さの根幹を成す6つのステータスが存在する。

ステータス略称概要
HPHこの値が0になると「ひんし」状態になり、戦えなくなる
こうげきA高いほど「物理技」で与えるダメージが増える
ぼうぎょB高いほど「物理技」で受けるダメージが減る
とくこうC高いほど「特殊技」で与えるダメージが増える
とくぼうD高いほど「特殊技」で受けるダメージが減る
すばやさS相手より高いと先に行動できる。

そして「三値」とは、ポケモンの持つこれら6つのステータスを決定付ける三大要素のことである。



以上の三つの値の総称が「三値」である。


いずれも直接には公式が数字を公表していないため、この数字を知る事がポケモンプレイヤーがポケモン廃人になる入門とも言われている。


また6つのステータスを変動させうる要素として、三値とは別に「性格補正」も存在する。


おおざっぱに言うと編集

種族値とは編集

「私とチーターは走る速さが違う」

→生物学的に全く別物の種族である事に所以する能力の差。


たとえば、ピカチュウリザードンの間には、種族の差として各能力に大きな差が存在する。


個体値とは編集

「私とウサイン・ボルトは走る速さが違う」

→同じ種族の中での、生まれ持っての才能による能力の差を示す数値。


たとえば、同じピカチュウの中にも「戦う才能のあるピカチュウ」と「戦う才能のないピカチュウ」が存在している。


努力値とは編集

「私と陸上部は走る速さが違う」

→後天的な努力によって上下する能力の差を示す数値。


たとえば、同じだけの才能を持ったピカチュウが居たとしても、目的を持って鍛え上げられたピカチュウと何もさせなかったピカチュウでは、同じレベルでも能力に差が発生する。


もう少し詳しく編集

種族値編集

ポケモンの種族ごとに与えられている数値。

特殊分離前の初代ポケモン当時は攻略本で公開されていたが、第二世代以降は伏せられるようになった。HP・攻撃・防御・特攻・特防・素早さの6つの要素で構成されており、それぞれの数値や合計値はポケモンの種類によって大きく異なる。

伝説のポケモンを除く種族値合計が600のポケモンは600族と呼ばれており、高水準の能力を持った厨ポケの代名詞とされている他、素早さ種族値が130のポケモンは130族と呼ばれ高速ポケモンの一つのラインとして調整が行われるなど、種族値を基にした一種の分類付けも行われている。


そして、ぶっちゃけフライゴンが劣化ガブリアスと言われている原因はこの数値にある。

ポケモンタイプHABCDS合計
ガブリアスドラゴン/じめん108130958085102600
フライゴンじめん/ドラゴン80100808080100520

タイプが全く同じ組み合わせの二匹がこの種族値では、劣化と呼ばれるのも致し方ない…。勿論覚える技に差があるので一概に完全下位互換とは言えないが。


第6世代以降、一部種族の種族値が変更されている。



個体値編集

ポケモンの個体ごとに与えられている数値。簡単に言えば個体ごとの才能である。

HPから素早さまでの各能力にそれぞれ32段階方式で定められており、最も高い31の値はVと呼ばれる。野生で同レベルの同じ種族を捕まえてもステータスが異なるのはこの数値が起因している。

HP・攻撃・防御・特攻・特防・素早さ全てが最大値の天才ポケモンは6Vと呼ばれる。

個体ごとの素質を示す数値であり、その個体を選んだ時点で変更しようのない数値のため、対戦用に高い個体値を生み出すには育て屋に高個体値のポケモン同士を掛け合わせて引き継がせていく必要がある。このためVを多く持つメタモンはあらゆる場面で重宝された。第四世代(HGSS)からはパワー系、第六世代からはあかいいとに個体値を引き継ぎやすい仕様が加わった。

しかし、特定の能力を最大値の31(V)ではなく30(U)にする事でめざめるパワーを相性補完に足る有用なタイプに調整したり、攻撃個体値を0にして且つ攻撃が下がる性格する事で、混乱による自滅ダメージやイカサマによる被ダメージを抑えたり、素早さ個体値0+素早さが下がる性格にする事で、トリックルーム下で素早く動けるように、あるいはジャイロボールの威力が最大になるようにする等、対戦では必ずしも6Vがベストというわけではない。特にめざめるパワーは6Vの場合タイプは物理・特殊共に投げ売り状態の悪であるため、サブにめざめるパワーが必須の種族には6Vにする価値はほとんどない。

第四世代のプラチナ以降はジャッジのおかげで個体値厳選がやりやすくなった。

第7世代以降ではすごいとっくんという既存ポケモンの個体値をVまで上げられる要素があるので、Vよりも寧ろ0を意図して狙う方が難しい状態になった。


余談だが31=V、30=Uと呼ばれているのは進法の一つである「32進法」に由来するもので、十進法では9の次の数字を10とする所が「A」に置き換わり、11=B、12=C…としていくと、30=U、31=Vとなるためである。


努力値(基礎ポイント)編集

バトルでポケモンを倒す事で貯蓄される数値。ただしバトルフロンティアなどの勝ち抜き施設では適用されない。第二世代までと第三世代以降では計算方法が全く違う。

一つの能力につき252(第五世代までは255)が上限で、一匹のポケモンにつき510まで貯めることが出来る。(第二世代までは一匹につき65535が上限で全能力に限界まで降る事が出来た。)

ステータスの中でも特にポケモンのカスタマイズ性を高める要素であり、一定の数値しか割り振れないためどの能力を鍛えるかによって、同じポケモンでも大きく異なる役割を担いうる。実際の対戦環境では殆どのトレーナーは個体値は理想のポケモンを用意してくるため、相手のポケモンの能力を推測する際はどのように努力値が振られているかを考えることになる。

倒したポケモン一匹につきもらえる数値は+1〜3まであり、大体+1が進化する種族の種、+2が非伝説未進化ポケモンと一進化後のポケモン、+3が二進化後のポケモンと伝説ポケモンである。振られる能力は大体倒されたポケモンの最も高い種族値に準ずる事が多いが、メタグロスのような例外もいる(攻撃が最も高いが、もらえる努力値は防御+3)。パワー系の道具を持たせる事で特定の能力に多めに振られたり、ジョインアベニューの道場やスパトレで野生ポケモンと戦わなくても振ったりする事が出来る。

かなり方法は面倒だがスパトレのまっさらバッグで努力値をリセットする事でそのポケモンがどれだけ努力値が振られていたか明確な数字がはっきり分かる唯一の要素(バッグを使った直後は努力値が0になっているため一旦ソフトをリセットする必要がある)。

また、木の実の中には「敢えて努力値を削ぎ落とす」ものも存在するので、現在ではそちらが有用。

第8世代では、努力値を手軽に振れる、所謂「ドーピングアイテム」を最大値まで使えるようになったため、それまでの作品とは比べ物にならないくらい楽になった。


関連タグ編集

ポケモン ポケモン廃人 厳選

三値以外にポケモンの強弱を左右する要素:特性 性格 性別(種族次第では進化出来ないものがいるため) どうぐ タイプ わざ(ポケモン) メガシンカ

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