概要
初登場はダイヤモンド・パール。いずれも頭に「パワー〜」と付く事からパワー系という呼称で呼ばれる。全6種類。
第2世代から登場するきょうせいギプスの亜種とも言えるアイテムで、持たせると素早さは半分に下がるが、各能力(HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さ)に特化した基礎ポイントを上げやすくする効果を持つ。
道具名 | 効果 | 色 | 英語名 |
---|---|---|---|
パワーウエイト | 倒したポケモンの基礎ポイントに関係なくHP基礎ポイントに8が加算 | 緑 | Power Weight |
パワーリスト | 倒したポケモンの基礎ポイントに関係なく攻撃基礎ポイントに8が加算 | 赤 | Power Bracer |
パワーベルト | 倒したポケモンの基礎ポイントに関係なく防御基礎ポイントに8が加算 | 茶 | Power Belt |
パワーレンズ | 倒したポケモンの基礎ポイントに関係なく特攻基礎ポイントに8が加算 | 紫 | Power Lens |
パワーバンド | 倒したポケモンの基礎ポイントに関係なく特防基礎ポイントに8が加算 | 黄 | Power Band |
パワーアンクル | 倒したポケモンの基礎ポイントに関係なく素早さ基礎ポイントに8が加算 | 青 | Power Anklet |
XYまでは+4。SMから+8となった。以下は基本的にSM以降基準で記述する。
この道具を持たせて戦闘に参加した場合、参加した戦闘で倒したポケモンの数だけそのポケモンの基礎ポイントに関係なく8入る。
さらにこの効果はポケルスと重複する。つまりポケルスに感染したポケモンの場合は16入るのである。
計算がめんどくさい人は、倒す対象を基礎ポイントが持ってるパワー系に該当する能力のポケモンに統一した方がいいだろう。
例えば素早さを手っ取り早く上げたい場合、パワーアンクルを持たせ基礎ポイントが素早さ+1のオニスズメを倒せば素早さ1(オニスズメの基礎ポイント)+素早さ8(パワーアンクルの効果)=9になり、さらにポケルスの効果を上乗せすることで1匹につき18加算される。これによりジグザグマや同じ基礎ポイントが上がるポケモンだけを狩り続けることで素早さだけが18ずつ加算されていくというわけである。きょうせいギプスで同様の事をすると同条件下で+4と半分以下にまで落ちる事を考えても、かなり効率はよくなる。
また、同世代のHGSSからは育て屋に同じタマゴグループのポケモンを預けタマゴを産ませる場合このアイテムをどちらかの親に持たせると、該当能力の個体値が必ず持たせたポケモンから遺伝するという厳選において画期的な機能も追加。第五世代まではむしろこちらの用法の方がメインとなっている。
特にパワーリストとパワーアンクルの需要が大きく、第五世代まではその場で手軽に調べる術のなかった攻撃・素早さ逆Vなども簡単に遺伝出来るようになったのが大きい。
第五世代では育て屋で爺前固定が廃止され普通に厳選するとエメラルド以下の環境となってしまったため、むしろパワー系が必須レベルにまで至っている。
注意点として、例えば攻撃・素早さを両方0にしようとして親にそれぞれパワーリストとパワーアンクルを持たせてもどちらか片方の個体値しか固定されない。あかいいとと併用した場合、パワー系で確定させた個体値以外の4つがどちらかから遺伝する。
第六世代では、例外はあるが同じ基礎ポイントのポケモンが同時に5匹同時に出てくる群れバトルの登場とがくしゅうそうちのハイテク化で基礎ポイントを上げたいポケモンは一切戦うことなくたった一回の戦闘で基礎ポイントを50も得る事が可能となった(ポケルス感染済み、出てきたポケモンの基礎ポイントとパワー系の該当能力が一致、上がる基礎ポイントが+1の場合)。
第七世代以降では、貰える基礎ポイントが4から8に変更。
第八世代ではマックスレイドバトルを熟しているとポケモンの育成に必要なけいけんアメがどっさり手に入る上に、基礎ポイント振りに必要な栄養ドリンクをまとめ買いできるようになった。栄養ドリンクだけで努力値を振りきれるように仕様も変更されている。このため、育てたいポケモンがいた場合はこれらのアイテムを手に入れて投入すればよくなったので、戦わせる必要すらなくなっている。
厳選環境についてはどちらかの親に持たせるだけで最大5つまでの能力が遺伝されるあかいいとの仕様変更、ジャッジがどの能力が逆Vかも教えてくれるようになったため、能力遺伝の用途については理想個体値の親を作るための前段階程度の需要に落ちてしまった(それでも相当重要な役割だが)。
入手条件
第四世代(DPPt、HGSS共通)
シナリオクリアとシンオウ図鑑全ページコンプリート後に行けるファイトエリアの施設バトルタワーで16BPと交換で入手できる。BPはバトルタワーを勝ち抜く事で入手可能。
第五世代
ポケモンBW
ギアステーション内にあるバトルサブウェイで16BPと交換で入手できる。なお、第四世代から道具を持ってくるのは不可能なため、実質集め直しとなる。しかし、サブウェイを勝ち抜くために必要な道具(きあいのタスキなど)もBPの景品となり、プレイヤーは厳選環境が整わないままサブウェイを勝ち続けなければならず多くのプレイヤーがサブウェイ無限ループに陥った。
ポケモンBW2
シナリオを進めていると3種だけ入手でき、ブラック2とホワイト2両方を揃える事で全6種が揃う。なんと道端に落ちているものすらある。尤もこれが発売された一年半後には次の世代に移行してしまうのだが………。
第六世代
ポケモンXY、ORAS共にクリア後(ORASはエピソードデルタもクリアする必要が有る)バトルハウスにて16BPと交換で入手できる。今回はポケモンバンクやバトル検定でも楽々BPが貯まる仕様となっているので入手は楽。というかBWが底辺すぎた。
BPを使わずともPGLのポケマイルポイントを消費してプレイできる特定のミニゲームで入手できる。物欲センサーで欲しいパワー系が手に入らない場合もあるが、これでもBWに比べれば圧倒的に可愛い方である。
第八世代
特定の野生ポケモンが稀に持っている他、10BPと交換する形で入手できるようになる。ただし、交換してくれるNPCはバトルタワーではなくナックルシティのポケモンセンターにいるので、間違えないように。
また、一時期マックスレイドバトルのピックアップレイドの報酬になっていたこともあった。
第九世代
ついに市販に。バトルタワーがなくなったためとも考えられるが厳選環境はさらに改善された。20000円とすこし値は張るものの、効果を考えればむしろ安いといえるかも。
この世代では「ぎんのおうかん」による育成の事情が劇的に改善されたため、確定でA0やS0を遺伝させることができる分だけある意味「あかいいと」より立場が良いかもしれない。
対戦において
素早さ半減効果がある。使い方はきょうせいギプスを参照。
きょうせいギプスとの違いはなげつけるの威力しかない。きょうせいギプス<パワー系のため、すりかえ→なげつける等を警戒するならきょうせいギプスが優先される。どうしても2体以上に持たせたい場合やきょうせいギプスがない場合の妥協案となるだろう。