概要
初登場は第6世代『ポケモンXY』。『ORAS』にも登場した。
ミニゲームを通じてポケモンの基礎ポイント(努力値)を増やすことが出来る。ちなみに製作者はシトロンである。
今まで努力値を上げるには野生のポケモンかタウリンなどの薬だけだったので(BW2ではジョインアベニューの道場やカフェなどがあったが)、このスパトレによりゲームを楽しみつつ上げることもできるようになった。しかもガンバロメーターというグラフにより努力値がどのように振られているか一目でわかるようになっているという親切設計。
またジョインアベニューの上記施設同様、努力値の上限は実際に能力に反映される限界値である252で止まる仕様となっている。
ただし、群れバトルを活用すればスパトレよりも早く努力値を上げる事ができるため、効率という面ではやや劣る。そのため努力値育成入門用という側面が強く、努力値稼ぎに熟知したプレイヤーはガンバロメーターでの努力値確認や群れバトルで大きく稼いだ後の微調整に使う事が多い。
ゲーム内容
スパトレは大きく分けて、スーパートレーニングとベーストレーニングに分けられる。
これらのトレーニングで努力値を最大まで溜めると、パーフェクトポケモンの称号をもらえる。
スーパートレーニング
ポケモンの姿をしたバルーンロボのゴールにボールを当てて制限時間内に目標スコアを目指す、サッカーのようなメインゲーム。クリアすればトレーニングに対応する努力値が上がり、努力値が上がっていく程シュートの威力や移動速度等が上がっていく。
ポケモンの種類ごとにボールの性質が異なる。ボールの種類はメイン画面右上で確認できる。
クリアすると上がる努力値に応じたサンドバッグかダブルUPバッグ(次のトレーニングでもらえる努力値2倍)がもらえ、時間切れになってもトレーニングを補助する効果があるサンドバッグがもらえる。途中でやめた場合は何ももらえない。
登場するバルーンロボは以下の通り。
トレーニング | Lv.1 | Lv.2 | Lv.3 |
---|---|---|---|
HP | ホエルコバルーン | ジーランスバルーン | ホエルオーバルーン |
こうげき | キバゴバルーン | オノンドバルーン | オノノクスバルーン |
ぼうぎょ | イシツブテバルーン | ゴローンバルーン | ゴローニャバルーン |
とくこう | コイルバルーン | レアコイルバルーン | ジバコイルバルーン |
とくぼう | メノクラゲバルーン | ドククラゲバルーン | ドラミドロバルーン |
すばやさ | オンバットバルーン | プテラバルーン | オンバーンバルーン |
ベーストレーニング
メイン画面で行うもので、サンドバッグをひたすら叩く。何もしていなくてもポケモンが1分に1回程度の間隔でサンドバッグを叩くことがある。対応するサンドバッグを吹っ飛ばすまで叩けば努力値を上げられるが、中には努力値を全てリセットしたり、少しなつかせたり、次のスーパートレーニングが有利になったりと異なる効果を持つものもある。また、サンドバッグを選ばない場合出てくる黒いサンドバッグを叩いていると、叩いているポケモンがサンドバッグを見つけてくる事がある。
なお、能力ごとに三種類あるサンドバッグの模様は、ポケモンがモチーフになっていると思われる。
裏スパトレ
パーフェクトポケモンだけができるスーパートレーニング。
難易度はスーパートレーニングよりも上がり、バルーンを一度倒した後すぐに別のバルーンが登場する連戦もある。
最終戦はヨーギラス→サナギラス→バンギラス→メガバンギラス(Xバージョン)あるいはココドラ→コドラ→ボスゴドラ→メガボスゴドラ(Yバージョン)の4連戦になる。
パーフェクトポケモンだけができる関係上クリアしても努力値は上がらないが、景品として進化の石が貰えることがある。
スパトレはストーリーの最初から使用することが可能だが、シナリオには一切関わらないため無理に進める必要はない。ただし、ひかりのいしなどの一部進化アイテムは複数入手に裏スパトレまですすめる必要があるため、図鑑コンプや厳選を目的とする人たちならば潜り抜けなければならない関門となる。
裏スパトレを含めた全てのスーパートレーニングを目標タイム内にクリアすると、超パーフェクトポケモンの称号をもらえる(1つでもクリアに時間がかかってしまった場合はもらえないので注意!)。
超パーフェクトポケモンの称号を手にしたポケモンは、特定人物に話しかけたときに「しゅぎょうリボン」をもらうことができる。
余談
サンドバッグを使用していると、「~なのです!」という語尾の声が聞こえてくるが、これは開発者シトロンの言い回しである。
決して、
こういうことではないと思われる。
もちろん、アクロマでもない、タブンネ。
『ポケットモンスター X・Y公式ガイドブック 完全ストーリー攻略ガイド』掲載のスペシャルインタビューで本作ディレクター兼ゲームフリーク開発本部長(当時)の増田順一は「男の子向けのスパトレ、女の子向けのポケパルレ」とその実装意図を語っている。
関連タグ
ポケジョブ:第8世代に登場したポケモン派遣システム。送り先によっては努力値を鍛えることもできる。