概要
オウッ!!
『ポケットモンスター X・Y』に登場する不思議なパワー、Oパワーを沢山のトレーナー達に渡すために各地方を転々としているNPCの事。
見た目はピンクの背広を着た褐色の30~40代くらいの中年。一人称は「あっし」、テンションが高く「オウッ!!」「~やす」が口癖。
Oパワーは『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』のデルパワーの発展版とも言うべきパワーで、チャージ制のエネルギーを消費することで使用できる。この消費量は自分に使うより他人に使った方が少なく済み、他人に使ってあげる事を推奨するような作りになっており、このパワーでプレイヤー同士の絆を深めよう、というもの。
各町のポケモンセンターやホテルにて後ろを向いて待機している。
ゲームプレイ開始時はOパワーは限られた種類のものしか使えないが、各地のキズナおやじに会うことで様々な種類のOパワーを収集できる。
最終的に殿堂入り後にある店にてタマゴふかパワーを受け取ることでキズナおやじはその役割を終え、他のトレーナーに力を授けるために別の地方へと旅立ってしまう。
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以下、衝撃のネタバレ
その正体は、かつてホウエン地方に存在した大企業『ダイキンセツホールディングス』の元経営陣の一人。シーキンセツで行われていた「ニューキンセツプロジェクト」の重役であり、テッセンの同僚でもあった。この事実は『ポケットモンスター X・Y』よりも前の時間軸を描いた『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』にて明かされた。さらにホウエン地方のキンセツシティに住むオヤジ達(メルヘンおやじ、ナウいおやじ、シンガーソングおやじ、グッズ交換おやじ、伝説おやじ)の転生体でもあった。
廃墟と化したシーキンセツの中には、彼のものと思しき手帳が紛れており、そこにはこう書かれていた。
ニューキンセツ プロジェクトの 中止が
与えた ダメージは 致命的だ
おれは 経営陣の 一人として
多くの 責任と 負債を 負う
だけど そんなこと 職を 奪われる
部下どもへの 償いにも ならねえ
おれには なにも できない
なんの 力もない 男だ
自然・ポケモン・環境保護
立派な 理想だ 実に 結構
テッセンは 立派 素晴らしいんだろうさ
だが おれが 守る 組織と 現実は
あいつの 理想が ぶっ壊していった
だけど おれには なにも できない
おれは なんの 力もない 男だ
この内容から、彼がテッセンに並ぶ地位の重役であったこと、実行には自然破壊の犠牲が必須だったニューキンセツプロジェクトの責任者でありながら、自然保護派で会社の方針に反旗を翻したテッセンとは反対に、彼は自然破壊もやむなしという考えを持ち、激しく対立していたことがうかがえる。そして、最終的にテッセンの意見が通りプロジェクトが凍結した後、キンセツシティの再開発に成功したテッセンの計らいでキンセツヒルズの一室(11号室の「力なき 男の 家」)が提供されたものだと予想される。
最初に彼の住居を訪ねた時は廃人同然の状態で隠居しており、メガネ姿の痩せこけた一般的な中年という見る影もない姿であった。これはプロジェクトが凍結されたショック、多くの部下を失職させてしまった罪悪感、そしてそれらに対してどうする事も出来ない無力感を引きずり、うつ病を患ってしまった結果であると考えるのが妥当だろう。
ある日(殿堂入り後)、住宅向かいの部屋(3号室の「オヤジたちの 家」)に住むオヤジたちがOパワー伝道者の跡継ぎを探していたところを目を付けられ、主人公を通して招き入れられる。
彼の周りを5人のオヤジ達が儀式のように取り囲みエネルギー注入をするごとに一人ずつ消えていく。そして最後のオヤジが消滅すると……
オウッ!!
『ポケットモンスター X・Y』でお馴染みのあの姿がそこにはあった。
それまでの陰気臭さはどこへやら、あの明るいテンションで主人公にタマゴふかパワーを与えるとそのまま世界中にOパワーを伝授する旅に出かけてしまった。
つまり、『X・Y』の時系列の頃にはカロス地方まで飛び立ってしまったわけである。
また『ポケットモンスター サン・ムーン』では直接の登場はないものの、ハイナ砂漠に迷い込んだおじさんに、『ポケットモンスター サン』ではソルロック、『ポケットモンスター ムーン』ではルナトーンを連れた状態で話しかけると、彼がホウエン地方の5人のオヤジに力を与えた人物であることを示唆する発言がある。