概要
RSEではちょっと技術が発展した田舎街でしかなかった場所がORASでアーケード街にまで変貌しプレイヤーのド肝を抜いたキンセツシティ。
(その背景にはジムリーダーのテッセンがカロス地方のミアレシティに刺激を受けた事が大きいようだ。)
「キンセツヒルズ」とは、そんなキンセツシティに存在する限られた人のみが入れる高級マンションのことである。
元ネタはおそらく六本木ヒルズ。最初にキンセツを訪れる時はエレベーターにセキュリティロックがかかっていて入る事が出来ない。
入る事が出来るようになるのは目覚めのほこらでアクア団/マグマ団の事件を解決した後。再びキンセツシティに来ると広場にテッセンがおり、ある頼み事を受ける際にマンションにあがらせてもらえるようになる。
部屋の構造・住民
部屋は1~16号室が存在するが、マンションなのでカギがかかっていたり空き室になっていたりするため、出入り出来る場所は限られている。
部屋の外にいるNPCにはキンセツ再開発前に土地を買い占め現在は家賃収入で充実した生活を送っているヒルズのオーナーとなった人間と、夢にまでみたマイホームを購入した結果、ローン返済に明け暮れる毎日を送る人間が一緒におり、人間の光と影を目の当たりにする事が出来る。
以下、ヒルズにある部屋(★付きは内部に入る事が出来る部屋)
1号室 ろーてんしょんばばあの 家★
ローテーションバトルが大好きな老婆が孫娘と一緒に住んでいる家。
体力が持たないため一日一回が限度らしい。
ちなみにローテンションなのは夫を亡くしたためとのこと。
2号室 リボン小町の 家★
一日一回リボンを貰う事が出来る。
3号室 オヤジたちの 家★
最初のうちはもぬけの殻だが、ジムバッジ獲得や殿堂入りをするたびにキンセツシティのポケモンセンター右上に登場するオヤジから二種のOパワーを受け取る事で家に帰っていき、そのたびに人数が増える。
このオヤジ達は色違いの全く同じ姿をしており、メルヘンおやじ(黄)、ナウいおやじ(赤)、シンガーソングおやじ(青)、グッズ交換おやじ(緑)、伝説おやじ(ピンク)の5人。そう、ルビー・サファイアではレコード交換をする事で入れ替わっていたあのオヤジ達である。
同じ部屋に同じ姿のオヤジ達が集まる光景はなかなかにシュール。さらに5人集まると…
4号室 空き室
5号室 作曲家の 家
中には入れないがインターホンを押すと応答する。関西弁で話す。
インターホンを押した主人公を「ファンの子か」と認識するあたりかなりの売れっ子な模様。
最近ピアノを弾くたびにどっからか拍手が聞こえてくる事に悩まされているようだ。
そしてその隣の部屋は…
ちなみにこの作曲家らしき男がアーケードの屋上におり、メトロノームを1000円で売ってくれる。
6号室 熱烈な 女の 家
同じくインターホンのみでの応答。
5号室の作曲家の熱狂的ファンであり、自分ほどあの人への愛で勝るファンはいないと自負している。
おそらくこの作曲家を追っかけて自宅を特定し引っ越してきたものだと思われる。そして作曲家の悩みであるどこからもないところからの拍手もこいつが行っている可能性が高い。
また、インターホンを押した主人公に対し「住んでる マンションに 押しかけるなんて ファンの風上にも おけないわね……」と不機嫌そうな態度を示している。お前が言うな。
7号室 夢みる 男の 家★
研究員と思しき男が住んでいる。話しかけると秘伝マシン「いわくだき」をもらえる…際の説明を何回も繰り返される。
妻と思しき同棲者の話によると家を訪ねたトレーナーに秘伝マシンを手渡し、その効果を説明する事を夢みているようだ。
また、その娘と思しき人物はナマケロを連れてきている。話しかけると「ナマデス」と鳴く。…ナマデス?
ちなみに余談だが、ORASでのいわくだきの秘伝マシンはキンセツシティジムの前でミツルとバトル後、ミツルのおじさんからもらうことができる。
RSEではこのひでんマシンは民家の男からもらえたので、そのネタと思われる。
8号室 空き室
9号室 冷たい 女の 家
インターホンのみでの応答。「ウチ 大体の ものは 間に合ってますわよ?」と意味深な回答をするのみで謎が多い。
10号室 廊下を 見る 男の 家
インターホンのみでの応答。インターホンのモニターからマンションの廊下を監視しており、インターホンを押すとカメラ前に立って廊下をふさいでいる主人公に怒ってくる。
11号室 力なき 男の 家★
ただ「おれは なんの 力もない 男……」と一見何の意味もなさそうな事を言う男性が住んでいる部屋。
だが、シーキンセツのイベントを終えた後だと話が違ってくる。
というのもシーキンセツの廃墟の中に紛れていた手帳にはこう書かれているからだ。
ニューキンセツ プロジェクトの 中止が
与えた ダメージは 致命的だ
おれは 経営陣の 一人として
多くの 責任と 負債を 負う
だけど そんなこと 職を 奪われる
部下どもへの 償いにも ならねえ
おれには なにも できない
なんの 力もない 男だ
自然・ポケモン・環境保護
立派な 理想だ 実に 結構
テッセンは 立派 素晴らしいんだろうさ
だが おれが 守る 組織と 現実は
あいつの 理想が ぶっ壊していった
だけど おれには なにも できない
おれは なんの 力もない 男だ
この内容から手帳は彼のものだと判断でき、さらにこの男性はシーキンセツの従業員、しかもテッセンに並ぶ重役であった可能性が高い。
ニューキンセツプロジェクト実行には自然破壊の犠牲が必須だったらしく、テッセンが自然保護派だったのを考えると彼は自然破壊肯定派だったのだろう。
そしてテッセンの意見が通りプロジェクトが凍結した後、キンセツの再開発に成功したテッセンの計らいでこの部屋が提供されたものだと予想される。
それでもプロジェクトが失敗したショック、多くの部下を失職させてしまった罪悪感、そしてそれらに対してどうする事も出来ない無力感からうつ病を患ってしまったと考えるのが妥当だろう。
だが殿堂入り後、3号室の「オヤジたちの 家」でオヤジを全員集めると…
何気に内周に位置する部屋では数少ないベランダにあがれる部屋。ベランダにあがると技マシン「とんぼがえり」を入手できる。
12号室 おびえる 男の 家
ケモナーと思しき人間が住んでいる部屋。インターホンを押すと「留守 です!! この家は 留守 です!!」とバレバレの嘘をつく。
家賃を滞納しているらしく、九州弁の借金取りに追われていた模様。借金取りとここの住人の会話を終えた後に再び部屋の前にいる借金取りに話しかけると、借金のカタで貰ったというミミロップナイトを「あんな奴に使われたらポケモンがかわいそうだから」という理由で手渡される。
仮にも希少アイテムのメガストーンをこんな形で受け取ることとなるとは…
13号室 テッセンの 家★
テッセンが住んでいる家。ここでニューキンセツのコンピュータに異常はないか見てきてほしいという頼み事をされる。テッセンの妻である女性エリートトレーナーから、ニューキンセツの恐ろしい過去について語ってくれる。室内にプラスルとマイナン、ベランダにスバメを連れてきている。
14号室 アイスを 愛する 家★
アイスーアイスーと歌うメルヘンしょうじょとおぼっちゃまが住んでいる家。
特に意味がないもの…と思われたが実はあるポケモンを連れてくると一個200円でヒウンアイスを買う事が出来る。
内周に位置する部屋でベランダにあがれるのはこことテッセンが住む13号室、11号室のみである。
15号室 空き室
16号室 空き室(格安物件)
高級マンション内部でなぜか格安で売られている物件。他のマンションはインターホンを押すと応答がない場合「……返事が ないようだ」と表記されるが、ここだけは「…… …… …… …… …… ……」と他と違ったメッセージが流れる。まさか…