概要
ビクティニ道場とは、イッシュ地方のリバティガーデン島にて存在が確認されている施設。
師範はビクティニ、付き人に師範について詳しく教えてくれるプラズマ団の団員がいる。
さらに道場の入り口付近には挑戦者のポケモンが傷ついた一大事のために回復担当まで配備している。
ビクティニ道場とは、こんな場所だ!
主に廃人(主人公)達が実戦用ポケモンの特訓によく訪れると言われている。
師範との試合に勝てば豊富な経験値とHP努力値3(ポケルス・きょうせいギプス・パワー系なしの場合)をくれる。
さらに、ビクティニ師範はサービス心旺盛であり、たとえどれだけズタボロになっても部屋に入り直せば再戦も快く受け入れてくれる。
そんな師範の優しさに感動した側近のプラズマ団員も、毎回試合後に部屋を出れば師範が再戦を受け入れてくれる事を細やかに説明してくれる。
何かこの場所へ来た目的がシナリオ上の趣旨と違う気もするが、側近の団員が「(師範は)お前の力を確かめようと心待ちにしている」と述べているので、素直に師範の要望に応えればよい。
そんなこんなでビクティニ師範は廃人達に数十回、いや数百回虐殺されている。
最早、道場破りもいい所だが、師範曰く「きゅきゅわわーん!(捕まえられない限り絶対に道場の看板を下ろす事はない)」とのこと。
これでは『ビクティニ』ではなく、むしろ『ビクティム(victim:犠牲者・生贄)』である。
師範がティクビと呼ばれている事から『乳首道場』とも呼ばれているが、元ネタが分からない人には最早何が何だかさっぱり分からないだろう。
「文字通り狩られる対象なタブンネとは違う!」と考える人ならば、こんな接し方も良いかもしれない。
師範の凄まじき奥義の数々
さすが師範と言うべきか、いずれもかなり厄介な奥義である。
しかし、勘違いしてはならない、これは挑戦者に対する愛のムチであり、試練なのである。
こらえる
挑戦者のポケモンの攻撃を気合で耐えきる技。
一見大したことはなさそうだが、努力値の計算をPPの残りで計算するなどと言う甘い考えを持つ挑戦者へのハッタリとなるため、計算ミスを犯した挑戦者に精神的ダメージを与える事が出来る強力な技である。
でんこうせっか
挑戦者のポケモンの不意を突いてダメージを与える技。
一発の威力は大した事がないが、何度も手合わせをする事で挑戦者のポケモンにダメージを蓄積させ、挑戦者のポケモンを瀕死にするのが師範の本当の狙いである。
前述通り、師範との手合わせで負った傷は道場入り口付近の回復担当が応急処置を施してくれるが、PPも回復してしまうため、努力値の計算をPPの残りで計算する事が出来なくなってしまう。
ビクティニ師範も師範なりに高度な戦術を練ってこの道場を開いているのである。
ねんりき
いたって普通の攻撃技だが、さすがビクティニ師範、そんな事は百も承知だった。
この技を放つ本当の目的は、挑戦者が弱いポケモンに努力値を振り込む際、強いポケモンに交換してくる隙を突いて攻撃する事にある。
強いポケモンは師範の強力なねんりきによって混乱し、自滅に陥いるのである。
さらにでんこうせっかとのシナジー効果も抜群、油断していると強いポケモンでもあっさり葬られてしまうであろう。
やきつくす
他の奥義との相乗は特にないが、たまに挑戦者には強いポケモンに交換してくる際にきのみを持たせているうっかり者がいる。
この道場では神経質なビクティニ師範の意向により、手合わせ中には挑戦者はポケモンにきのみを持たせる事を断固禁じている。
もし持たせてしまった場合、お仕置きの意味合いを込めて、この技で挑戦者のきのみを消し炭にするのである。
もしそれを隠していたとしても、何度も手合わせする事で徐々に神経が研ぎ澄まされていく師範の目は誤魔化せないだろう。
その他の道場関係者
タブンネ
ビクティニ師範の一番弟子。イッシュ地方の草むらで修業を積んでいる。努力値では師範に及ばないものの、経験値は師範より上である。多分師範よりも狩られている。
ラッキー
ビクティニ師範の弟子。各地の草むらにて挑戦者を待つが、出現率は低い。ポジション的には(アニメ版含めて)タブンネの大先輩である。
バスラオ
ビクティニ師範の弟子。ほとんどの水フィールドにて支部を設けていて、そこで挑戦者を待っている。
マッギョ&ガマガル
ビクティニ師範の弟子。湿地帯にあるセッカシティ支部で挑戦者を待っているが、チョボマキが邪魔しに来ることもある。
ラティオス&ラティアス(ラティ兄妹)
ビクティニ道場の名誉師範。イッシュ地方より遠く離れたカントー地方のニビシティに隠居している。『なぞのすいしょう』を持つ者だけがこの名誉師範のうち一人から修行を受けられるといわれている。
サトシ&ピカチュウ
ビクティニ道場の名誉師範。日本国内中(関東、伊豆諸島、近畿、九州、北海道)はおろか、世界中(米国、仏蘭西、ハワイ、イギリスなど)も旅しているので、本人を探し当てて狩るのは非常に困難である。
しかし、サトシの旅へ同行する事が叶うならば、訓練で経験値を稼がせてくれるだろう。
イッシュ地方の劇場版でビクティニに出会う事でサトシ道場の才能を開花させた。
彼はスーパーマサラ人である事を利用して、自分の身を犠牲にピカチュウの電撃やリザードンの火炎放射に耐えて経験値を自分のポケモンに与える事もあれば、弟子のピカチュウに手加減技10ボルトやエレキネットを指示して手持ち・野生を問わず相手ポケモンのレベルアップの手伝いをさせる事もある。
あまり戦闘をしてなかったお蔭でひのこしか使えなかったセレナのフォッコが、サトシを2回倒すだけでかえんほうしゃとめざめるパワーを修得した事から、サトシの経験値はタブンネ並と思われる。
サトシはポケモンと遊ぶだけでも手持ちに経験値が蓄えられ、その上でさらにトレーニングをするとポケモンの鍛錬に効果抜群である。
唯一のデメリットとしてロケット団のしたっぱのエンカウント率が非常に高くなるが、目的のためには手段を選ばないという選択も必要である。戦闘経験を積むという意味ではそれすら好都合。
余談
『ポケットモンスター X・Y』で経験値効率が良いと言われているミアレシティの「レストラン・ド・キワミ」(三ツ星)では、2戦目にはタブンネを出してくる。
また、ここでダブル、トリプル、ローテーションバトルを全てクリアした後でもう一度挑戦してみると、最後の料理にビクティニのVジェネレートで仕上げた至高のカラメリゼを使用した「クレーム・ブリュレ~極~」(デザート)を特別に出してくれる。
この2体が出るのは、狙っているのだろうか?
ビクティニに関しては劇場版繋がりもでもあるかも知れないが(どちらもフランスが舞台のモチーフ)。
関連タグ
他作品の道場シリーズ
ここでは経験値やそれに準ずるポイントの効率の良い獲得ができる道場について記述する。
レアアイテムが美味しい敵の大量発生などは採集決戦を参照。
- ダークルギエル…『ウルトラマンギンガ』に登場するビクティニ同様、設定上強大な力を持つ敵の首魁なのだが、『スーパーヒーロージェネレーション』ではギンガのラスボスの癖に序盤で登場し、再戦の度に経験値をご馳走してくれる事から、『ビクティニ道場』に擬えて『ルギエル道場』と呼ぶ門下生もいるとか。なお、ギンガのセカンドシーズンでは頭にVの字を戴くウルトラマンと戦っていたりする。
- ン・ダグバ・ゼバ…『仮面ライダークウガ』に登場するビクティニ同様、強大な力を持つ敵の首魁なのだが、『バトライド・ウォー』では馴れれば攻撃も回避しやすく、ステージにボスひとりだけという短い構成からレベル上げの回転効率も高めであり、ゲーム中でもっとも多く倒されることになるボスである事から、『ビクティニ道場』に擬えて『ダグバ道場』と呼ぶ門下生もいるとか。
- メタルスライム、はぐれメタル、メタルブラザーズ、メタルキング、はぐれメタルキング、プラチナキング…ドラゴンクエストシリーズの高い経験値を持つ雑魚モンスター。作品によっては「まさゆきの地図」「メタルエリア」「光あふれる地」等の道場を所有しており、経験値を稼ぐために必要な雑魚モンスターとして有名。
- スライム…リメイク版『ドラゴンクエストⅦ』において、スライムしか出現しない石版がストーリー中で手に入るのだが、経験値がほとんど貰えない事を利用して、職業の熟練度だけを上げることが可能。『スライム道場』と呼ばれ、多くのプレイヤーを助けた。
- アスラ道場…ロマサガ3で大量の技をひらめきやすい上位系悪魔の敵として利用されやすい。しかし、ガラテア(ロマサガ3)を倒すと例外キャラを除き二度と戦えなくなる。
- イャンクック…モンスターハンターのクック道場主。多くのハンターからクック先生と慕われている。
- きらめくパンジーさん…初期ペーパーマリオシリーズの3作品で高い経験値を持つ雑魚モンスター。こちらも道場は所有していない。
- カテジナ・ルース…『ガンダム無双3』で、彼女とタイマン勝負をするミッションがあり、周回しやすくポイントを稼ぎやすいいためプレイヤーから「カテジナ道場」と呼ばれた。