『モンスターハンター』で「先生といえば?」と聞かれて真っ先に挙がるモンスターである。
データ
分類 | 竜盤目鳥脚亜目鳥竜下目耳鳥竜上科クック科 |
---|---|
別名 | 怪鳥(かいちょう) |
危険度 | ⭐︎3 |
海外名 | Yian Kut-Ku |
起立、礼、着席。それでは概要を始めてゆきます
鳥竜種に属する大型のモンスターで別名「大怪鳥」。モンスター素材では「怪鳥」と略される。
『モンスターハンター』シリーズにおいて、ほぼ全てのハンターが最初に相対するであろう飛竜骨格の大型モンスターである。
甲殻質の皮膚で体毛がほとんどなく、顔面には巨大なクチバシ、後頭部にはエリマキトカゲのような耳をもつなど、独特でユニークな外見をしている。
温暖湿潤な気候を好み、季節がハッキリとしている地域に住む個体群は寒い季節になると渡りを行う。
渡りの際や繁殖の際には群れることがあり、縄張りは年に一回、群れの雄達が集まって争うことで決めている。
主食は昆虫やミミズなど。小型甲虫種も例外ではない。しゃくれた嘴を使って土を掘り返し獲物を探す。クンチュウが好物で同じく掘り返したり、啄んで食べる。
繁殖期になると雌はクックファーと呼ばれる羽毛が生え、これを用いて卵を温める。
繁殖力は強く、環境に恵まれると大発生する年もある。しかし、増えすぎた個体数が仇となり食料難などによって翌年までには数が元に戻る。
臆病かつ非好戦的で、他の肉食モンスターに対しては逃げる事が多い。しかし縄張り意識は低くなく、ハンターのような小柄な生物には攻撃を仕掛ける。
食料や縄張りを求めて人里近くにやってくることがあり、狩猟対象となることも多く、大型モンスターの中ではポピュラーな存在。
なお、その肉は食料となり、カワやスナズリなどの内臓が人気。個体数の多さの相まってメジャーな食材とされる。
大きな耳は集音性に優れていることが災いしてか高音に弱い(頭を攻撃し続けると部位破壊として耳がボロボロになる)。瀕死になると耳は萎れたように垂れ下がるため、捕獲などの目途にすると良いだろう。
音爆弾やタル爆弾などの爆発系アイテムを使うと気絶状態となりしばらくスキだらけになる。
しかし正気に戻ると怒り状態となってしまう上に、爆発系アイテムによる気絶効果も効かなくなるのでご注意(怒りが治まるとまた有効になる)。
戦闘方法は極めてスタンダードで、回転尻尾攻撃、突進、ブレス、羽ばたきで発生する風圧、怒り状態への変化、部位ごとの肉質、瀕死になると飛行で逃げて眠る(体力回復)など、ほとんどの飛竜が持つであろう基本的なアクションを備えている。
ただしイャンクックの吐くブレスは直線に飛ぶ火のカタマリでなく、目前に着弾して爆発する可燃性液体(火炎液)を吐く。
そのため攻撃射程こそ短いもののブレスの隙は小さい。
また、初対面時の武装は切れ味がせいぜい「ちょっと緑に入ったか入らないか」であるため胴体や翼などを攻撃しているとあっという間に切れ味が落ち弾かれるようになる。
しかし弱点がどこかはぱっと見ですぐ分かる上に、狙いやすい隙も多い。
弱れば耳をたたむため捕獲の練習にも最適と飛竜戦の基礎を学ぶにはうってつけのモンスターであり、これをソロで倒す事が出来てこそ新米ハンターから1ランクアップしたと言えるだろう。
また、クック系の武器は大抵初の属性攻撃武器(ボウガンの場合少し毛色が異なるが)であるため、死してなお、以降で必須科目になる「属性による有利不利」の入門用装備となる。
多くのハンターが戦闘経験、金策、素材収集とさまざまな形でお世話になる存在であるため、ハンター達からは「先生」「クック先生」と呼ばれ親しまれている(その関係か、MHP2Gでは100匹狩猟で称号「先生」が入手できる)。
いわゆるキモカワイイ部類のモンスターだが、その愛着、理不尽さのない王道のモーション等からほとんど論われず、むしろハンター達の間では狩猟生活における一種のマスコット的存在の一つである。
密林、森丘、未知の樹海のお宝エリアでのハチの巣では「怪鳥の鱗」が見つかる事があり、これはイャンクックがハチの巣を漁ってハチミツを食べる際、ハチの巣付近に鱗が抜け落ちるためらしい。
すみません、先生は……家の都合で転勤することになりました
ま さ か の 解 任
狩りの舞台が新しい大陸へと移り、設定が一新されたMH3世代ではクック先生は登場しない。どういうことだおい…
MHP2G以前の旧世代モンスターは新大陸設定でほとんどリストラされてしまった煽りである。
MH3ではクック先生の代わりにペッコ教授が「初遭遇する飛竜系のモンスター」となっている。
教授はシリーズ経験者、新米ハンター共に「属性やられ」「乱入」といったMH3における新要素を我々に教えてくれる立場にある(しかし上位以降はトラウマを呼び出すスパルタさも持ち合わせている)。
ちなみにロアルドロスも新要素である「水中戦」を指導する立場にあり、水中版先生と言える。
お久しぶりです、生徒の皆さん元気にしてましたか?
再任
東京ゲームショウ(TGS)2012のステージイベントにて、MH4でクック先生が復活することが明らかになった(地味に脚の指の数が3→4に変わっていたりする)。
しかも公開されたのは一般公開日で、ビジネスデーの時点では映像が伏せられていた。
この事実にネット上で多くのクック先生ファンが感激の声を上げたとか。
更に追い打ちをかけるかのように、『秘密結社鷹の爪』劇場版5作目でなんと銀幕デビューを果たすこととなった。
おめでとうクック先生!
肝心の強さはというと、MH3系からの新要素である疲労状態や属性やられ、MH4からの新要素である乗りにもしっかり対応。モーションもMH3系で一新されたリオレイアのそれに近くなった。
相変わらず攻撃のメリハリがはっきりしている上、攻撃力自体は下方修正されているので「戦いの基本を学ぶ先生」としての立場に変わりはない。ちなみに今回のクックシリーズもかなり優秀な防具である。
反面、高レベルギルドクエストになるとイャンガルルガばりのノーモーション突撃、追尾ついばみを使ってくるのでかなりの強敵。特に火炎液ブレスはあのラージャンの気光ブレスすら凌駕する威力を持つようになる。更に狂竜化すると凄まじいスピードでフィールドを駆け回るのでもう手がつけられない。まさに「全盛期のイャンクック伝説」の再現である。
「卒業した生徒に遠慮はいらない」という事だろうか?。
一方生態ムービーではMH4系から登場する盾虫「クンチュウ」を丸飲みもとい捕食してたり、イャンガルルガに追い回されるがうまくまいたりとムービーを見る限りでは強豪ひしめく未知の樹海でも元気そうだ(前者はPVでも一部だけ再生されたが)。
拡張版であるMH4Gにも登場する。
相変わらず元気そうだ…が何を思ったかG級個体は地面からクンチュウを掘り出すやいなやハンター目掛けて転がしてくる
補足しておくと確かにMH4の時点でとあるイベントクエストには装備無しという条件があるとはいえ明らかに攻撃力がおかしいクンチュウは出ていたが、ここに来てまさかのG級版である。「流石にG級装備着てれば痛くないだろう」と高をくくってはいけない。
高レベルギルドクエストともなればれっきとしたG級装備を強化した剣士でもけっこう痛い。さらに言えばこのクンチュウ自体も生きてるのだがイャンクックの攻撃とは別に自ら転がってくる。防御力も低く照準合わせたりと色々気を付けることが多いガンナーだと死角から転がってきたクンチュウのせいで力尽きる可能性もある。ずっと居座るわけではないのかしばらくしたら勝手に潜って撤退するのが救いか。先生にまた掘り出される可能性もあるが。
もっともMH4Gでは他のモンスターを投げつけたり弾代わりに放つといったモンスターはいるので先生として技を先出ししてハンター達に教えているのかも知れない。
続編のMHX・XXにも引き続き登場する。獰猛化システムのある本作では獰猛イャンクック(いわゆる強化個体)も登場する。その強化ぶりは半端ではなく、先生の強化個体?大したことないでしょ…と油断していた生徒達を次々にキャンプ送りにした。
MHSTでも登場。
ゲームでは序盤のボルデの丘でオトモンにできる。ボスのナルガクルガ(スピード)に対して、3すくみの相性で有利を取れるテクニック中心のAIであり、さらに火属性のブレス攻撃も使えるため、次のフィールドであるタルジュ雪原でも(火を弱点とするモンスターが多い為)お世話になる。
極めつけは伝承の儀の例として公式サイトに作中のチュートリアル、おまけに続編でも挙げられた「火球が使えるウルクスス」で、クック先生の遺伝子をウルクススに渡すというものである。
ライドアクションは「岩砕き」。ストーリー上で必ず使う必要のある場面があるので、使わなくなってもパーティに入れておいた人は多いのではないだろうか。
クック先生の授業はまだまだ終わりそうにない。
MHWildsではPVに彼女が作ったとおぼしきクック先生のぬいぐるみが登場。ジェマというキャラが身に着けている。
そしてMHXX以来7年ぶりに遂に再登場が確定。
また、映像公開は日本では2024年9月26日深夜のオンライン配信であるが、これはちょうどTGS2024の会期中で、ビジネスデー1日目閉場時点では伏せられていたので、まるでMH4のTGS2012での展開が再来したかのような格好である。
ちなみにその後、ババコンガの再登場も発表された他、更には砂漠の船や筆頭ランサーのような人物の登場などMH4を意識している可能性もある。
この情報にかつてクック先生にお世話になったハンター達は歓喜した。
当然Xのトレンドに「クック先生」がトレンド入りしたのは言うまでもないだろう。それも日本トレンド1位である。
更に今回は群れで登場しており、確認できただけで10数体は生息していることが判明した。
誰が言ったか『職員室』。
後に約3頭のイャンクックに袋叩きにされているハンターの姿も発表された。
誰が言ったか『集団生徒指導』。
本作において、何気にリオレウス以来となる既存の大型モンスター登場の発表でもある。
実は私には ごく小さな個体もいまして……
MHP2GのG級クエストには、ハンターの半分ぐらいの大きさしか無い個体が登場する。
無論、G級クエストの為、見た目とは裏腹に倒す事ですら困難を極めている。
さらに、MH4でも『ONE PIECE』とのコラボクエストでこの極小イャンクックが登場する(ちなみに、このクエストの依頼人はチョッパーであり、クリアすることで入手できるチケットでチョッパーになりきれるオトモ用防具が作成可能となる)。
また、『ぽかぽかアイルー村』では、普通の個体と遭遇する事もあるが、アイルーがある程度集まると、上記の彼を思わせるような『ちびクック』が村にやってくる。
村のアイルー達に危害を加える事はせず、アイルー(人間)の言葉を喋れる等、上記で述べた呼名通りの知識を持つ。
明日の連絡と関連イラストをお伝えします
明日、提出の関連タグも忘れないように
モンスターハンターシリーズ モンハン モンスターハンターシリーズのモンスター一覧