ラージャン
らーじゃん
『モンスターハンター2』より登場した牙獣種に分類されるモンスター。
通称「金獅子」。...どっかの空飛ぶ海賊は関係ない。
外見は角の生えたゴリラの上半身+ライオンの下半身。顔はおそらくチンパンジーやボノボなどがモデルになっていると思われるが、その筋骨隆々とした体格はゴリラに近い。
基本的にはドドブランゴと同じく「猿」なので、骨格などのデザインは同じである。
名前の由来は、サンスクリット語の「Rajah(王)」から。発音的に辛味タレな響きがするためか、後にキッコーマンと公式コラボが行われた。
「超攻撃的生物」とまで言われる程の気性の荒さと、圧倒的な攻撃力を兼ね備える特級の危険生物であり、出会った者はまず無事では済まないという。
目撃報告は非常に少ないが、その原因は個体数の少なさだけではなく、ラージャン自身が備える異常な攻撃性によるものが大きいとされている。
とにかく非常に縄張り意識が強く、その視界に入ったあらゆる生物に対して徹底的に攻撃を加えて、相手が戦意を失おうとも攻撃の手は緩めずに、対象をそのまま殺害してしまう事も多い。
つまり、そもそもラージャンと遭遇した者が生還する事自体が稀であり、これが結果的に報告の数が少なくなっている原因である。
出現地の動植物を根刮ぎ破壊して、生態系に影響が出る程の被害をもたらす事も珍しくなく、その性質から「黄金の暴風雨」や「破壊の権化」などの異名で呼ばれる事もある。
このようにあまりにも危険すぎる為に、生態調査もなかなか進んでいないが、牙獣種に分類されるモンスターではありながら、古龍のように伝承に名を残す存在でもある。
ある文献には「その者の力は唯一古龍に匹敵する」との記述が見られ、またある文献には「遂に幕を打って出た黄金の獅子は、古の龍でさえも畏怖する」とも記されていた。
その為、かつては古龍の研究者が中心となって研究が行われ、現在でも古龍種としての見方をする研究者は多い。設定集やゲーム内での資料でも古龍を除けば、現生態系の頂点に限りなく近い存在でもあり、古龍種と同等の戦闘力を持つと言及されている。
金獅子という異名を持つが、普段はその全身は黒い毛に覆われている。
しかし、一度興奮状態に陥ると突然大部分の体毛が金色に変色し、さらに後頭部から背中にかけての鬣に当たる部分が逆立つ。
暗闇の中でも判別できる程に明るく輝くその様相こそ、本種が「金獅子」と通称される所以であり、ハンターズギルドではこの変化を「闘気化」とも呼称している。
その様子は、文字通り「怒髪天を衝く」そのものである。
その余りの変貌ぶりの為に、一時期は情報が錯綜して、「変身する能力を持つ」「全くの別種の目撃情報が混同している」等の様々な説が生まれた。
そもそも遭遇して生還できた者も冷静に観察する余裕がなく、「金色の翼で空を飛ぶ」という情報まであった。
現在では体毛が変色するのは、ラージャンの毛が筒状になっており電気の放出を伝導する為だと判明している。光ファイバーのようなものか。
しかし、興奮状態時のラージャンで最も危険なのは「闘気硬化」という能力である。
周囲の生物を吹き飛ばすほどの勢いで雄叫びとドラミングと共に、両腕の筋肉を大きく肥大化させ、赤黒く染め上げる能力であり、この状態のラージャンは並み居る外敵を枯葉の如く吹き飛ばす程の怪力を発揮し、一撃で地表を砕き割り、岩盤を引き剥がすようにして粉砕してしまう。
破壊力の飛躍的な向上のみならず、肥大化した前腕は大幅に硬化しており、最上級の斬れ味を誇る業物も全く歯が立たず、剛弓から放たれる矢も無力化してしまう。
闘気硬化状態のラージャンの眼前で刃を弾かれれば、次の瞬間に致命的な一撃の餌食になることは確実である。
さらに、ラージャンは電気の他にも「気光」と呼ばれる特殊エネルギーを光のブレスとして吐いて攻撃するが、この「気光」エネルギーについては全くと言っていい程に研究が進んでおらず、ラージャンの大きな謎の一つとなっている。
極めて危険なモンスターである事から、素材は殆ど市場に出回る事はないので、どれも高級品として扱われる。特に毛皮(黒毛)を用いた繊維品は王族も欲しがる程。
とあるわがままな王女は、この毛皮を使って手袋やらコートやら果てはスリッパやらを作らせようとしていた。
前述のように目撃報告こそ少ないが、雪山、火山、峡谷などの過酷な環境下に出没する事も多く、環境への適応量は高い。ただし、最近では原生林や遺跡平原、古代林といった比較的安定した環境に姿を見せる事もある。ラージャンの生息域が拡大した為なのか、調査が進んだ事で様々な生息場所が確認されたのかは不明であった。後に新しい資料にて、ラージャンの闘争本能を察知した周囲の生物が逃げ去り、すぐに餌がなくなってしまうため、一箇所に定住することができず放浪を続けていることが明かされた。
冷気に弱いにもかかわらず雪山にも現れるが、これにはティガレックスのように餌を求めて出向いているという説や、あえて自分の苦手な環境に身を置く事で自分を鍛えているという説もある。
元々、ラージャンには発電器官が備えられているのだが、そこにはある「リミッター」がかけられており、それを解除しない限りは闘気化も発電もできない。
そして、そのリミッターを解除する為には「幻獣キリンの蒼角を摂取する」事が条件なんだとか…。ちなみにこれは成体となる儀式でもあるらしい。
「幻獣の蒼角」が有する巨大なエネルギーを取り込む事で闘気化の開花を果たした個体は、雷の成分を自力で生成可能となり、以降は摂食及びエネルギーの圧縮変換によって活動するようになる。
キリンを自発的に仕留めて捕食しているのかどうかは当初は不明だったが、新大陸調査において「ラージャンがキリンの角に掴み掛かり、揉み合いの中で角を強引に圧し折ってキリンを撃退し、さらには折った角を齧ると、黒い体毛が眩い黄金へと変貌した」という報告が上がった。
この目撃報告によって、ラージャンが自発的にキリンを襲って角を捕食して、リミッターを解除している事が確定したのである。
これらの設定から「お前のような牙獣種がいるか」と言われる事も多いが、後に「お前のような獣竜種がいるか」と言われる事になる後輩が登場する。
そしてその後輩については、ハンター未発見時でかつ同じエリアにラージャンがいると、捕食しようと攻撃を仕掛ける姿が確認されている。
筋肉、特に腕のたくましさは異常で、腕を使った攻撃は驚異的な攻撃力を誇る。
側頭部から生えた角は古龍の鱗をも貫き、鋭い牙や爪もどんな物体をも易々と切り裂く凶器である(ただし、今のところラージャンに角や牙、爪を使った攻撃モーションは存在しない)。
強烈なパワーに加え、スピードを併せ持った攻撃一辺倒のまさに超暴力モンスター。
体力は他のモンスターと比べれば比較的少ない方だが、剛腕による連続パンチや体ごとゲンコツを振り回す一回転殴り、さらに口からは電気弾や超破壊力の「気光ブレス」まで吐き出し、こちらに攻撃のチャンスを与えてくれない。
それに加えて、ストの某キャラよろしくローリングアタックまで仕掛け、それらの攻撃の全てが高い攻撃力を持つので、2,3回攻撃を食らっただけで死亡確定である。
攻略
氷属性が弱点である。ただし、肉質が柔らかいので無属性でもかまわない。
動きも素早い為、何も知らずに挑めば何もできずにあっさりやられる事もある。
MHP2Gまでは、ラージャンを中心に時計回りに回るとほぼすべての攻撃が回避できる事や、怒り状態時のみだが、蛇行ステップ(通称ケルビステップ)の後は高確率でバックステップに繋がる事から、避けにさえ慣れてしまえばワンパターンの作業ゲーとなる。
また、攻撃範囲は意外に狭いので、回避性能+や回避距離アップのスキルを付ければ、ほとんどの攻撃を易々と回避できるようになる。
しかし、実際はラージャンの迫力に圧されて乙るハンターが多い。
気迫に負けず、頑張って慣れよう。
MH4
MH3以降は長らく登場していなかったが、MH4のCMに一瞬だけだが登場し、後日公式HPにて正式に紹介されたことで復帰が確定。
新モーションとして巨大な岩や骨などを投げつける攻撃が追加された他、両腕でハンターを捕えて、握り潰す要領で締め上げるという驚異の拘束攻撃まで習得してしまったようだ。
さらには、軸合わせと一緒に気光ブレスやデンプシーを放つ等、隙も少なくなっている。特に危険なのが軸合わせ気光ブレスで、PTプレイでは発射する直前まで誰を狙っているのか一切分からないので、運が悪いと自分狙いだと思って回避した先に他人狙いのブレスが飛んできて1乙…なんて洒落にならない展開も起こりうる。
他にも、ケルビステップ後に確定でバックステップを行わなくなったりとモーションや戦法の数々に大幅なテコ入れが施されており、従来の時計回り戦法はほぼ通用しないと考えていい。
さらに、怒り状態中(激昂したラージャンは通常時から)に「闘気硬化」という強化形態が追加。腕が赤くなって肉質が硬くなる上に、一撃一撃の重みがさらに増し、貫通弾以外の弾丸を弾き返すという古龍のバリアーもびっくりのトンデモ能力を発揮する。
しかし、極限まで攻撃に特化した形態である故か、逆に下半身の肉質が非常に柔らかくなってしまうという弱点も抱えているので、下半身を集中的に狙っていけば削れる。
また、後継者と言われていたイビルジョーとの共演も遂に実現した。
あろうことか、両者を同時に狩猟するクエストまでもが登場してしまった。
そして2014年3月24日、遂に激昂したラージャンと怒り喰らうイビルジョーを同時に狩猟するイベントクエスト「OP・最強の宴」の配信が決定。全国のファンを震撼させた。
2014年3月27日にラージャンをモチーフにしたカラー「ラージャンゴールド」のニンテンドー3DS LLが数量限定で発売されることが決定した。
MH4G
MH4Gではローリングアタックの回数が増えており(通常時2回、怒り時3回)、高レベルのギルドクエストでは着地時に震動まで発生させるようになった。
そしてとうとう狂竜ウイルスに感染した個体が登場。
さらに、ウイルスを克服した極限状態の個体までもが登場した。
極限個体は、比較的攻撃しやすかった後脚の肉質が硬化している。それ以外の部位(前脚、胴体、頭部)は闘気硬化中の前脚を除けば硬化していないが、如何せんよく動き回る上に、いずれもラージャンの攻撃に被弾するリスクの高い箇所であるので狙いにくい。
また、極限個体専用の攻撃として、拘束攻撃の不発時にグラビモス並みの大きさの岩を抉り出してブン投げるド派手な攻撃を仕掛けてくる。
MHX
発売前は一切情報がなかったが、本作でも後述する特殊個体共々続投。
攻撃モーションは概ねMH4と同じだが、前作で多くのハンターをキャンプ送りにした薙ぎ払い気光ブレスは、発射寸前まで軸合わせを行うようになった為、PTプレイ中でも誰を狙っているのか分かりやすくなり、他のプレイヤーが巻き込まれる危険性が低くなった(ちなみに、地味に気光ブレスのグラフィックも描き直されていたりする)。
また、炭鉱夫ご用達のクエストである「たんと掘れ燃石炭」でもクエスト開始直後に確定で乱入し、火山を訪れたハンター…もとい炭鉱夫達に活を入れてくる。
本作の新システムである獰猛化にも対応している…のだが、通常の集会所クエストには狩猟クエストが存在せず、イベントクエストを利用しなければ戦闘できない。
肝心の強さだが、なぜか攻撃力上昇の度合いが控えめで、肉質にも特に変化がない為、ラージャンの動きに慣れていれば割とあっさり狩れてしまう。
一応は、一切疲労しないという難点はあるものの、元々ラージャンの疲労時間は短く、さらに同じく一切疲労する事なく、常時フルスロットルで襲い掛かってくる後述の特殊個体の存在などもあるので、他の個体と比べると体感的にそこまで厭らしさは感じられない。
むしろ、これより前に配信されたイビルジョーやリオレイア希少種の獰猛化個体の方が、ずっと手強いと感じているユーザーも多いとか。
MHXXにて獰猛化個体のクエストは常駐化した。
MHWI
DLC第1弾として10月10日に実装が決定。ライバル的存在のイビルジョーの韻を踏む形になった。ちなみにアイスボーンのみならずワールド初の牙獣種である。
これによりついに新大陸に戦々恐々、最強コンビが並び立つ事となった。
新大陸での姿は筋肉ダルマという言葉がふさわしいほど筋肉が隆起しており、より力強さが際立つ外見となった。ワールド特有の圧倒的ブラッシュアップを施されたその顔は非常に恐ろしく、まさしく"鬼"そのもののとしか言いようがない風貌となっている。
また、本作ではモンスターごとに戦闘態勢への入りやすさが異なっているのだが、ラージャンはこちらを発見次第、ほぼ即座に戦闘態勢へ移行する。遭遇するとすぐに襲い掛かってくるのは傷ついたイャンガルルガや設定上で気が立っている個体と明言されているナナと同様だが、ラージャンはこれに加えて自身の縄張り内で遭遇した場合、開幕から怒り状態になってしまう。「超攻撃的生物」と称される所以を、完璧にゲーム内で再現していると言える。
縄張り付近のエリアには「威圧的な足跡」という特殊な痕跡が残されるのに加えて、初回のみ受付嬢からアナウンスを聞くことができる。
作中では、「渡りの凍て地」にて「角の折れたキリン」が発見され、角の折れた原因を探るうちに「導きの地」にその元凶であるラージャンがいる事が分かる。その為にラージャンに会うには、最低でもストーリーをクリアして「導きの地」に行けるようにしておく必要がある。
登場ムービーでは、以前から設定としてあった「キリンの角を圧し折って摂取し、エネルギーを得るラージャン」を実際にこの目で見る事ができる。
復活モンスターの例に漏れず、戦闘面は大幅に変更されている。
まず挙動が従来のステップからの行動に留まらず、新大陸のモンスターらしくこちらに走って接近するか、軸合わせしつつの攻撃が追加されて行動を読みづらくなった。
加えて、こちらが正面側にいると即攻撃に移るように変更されている。
そして上記も含めてほぼ全ての行動がシームレス化、かつスピードアップしたことで基礎的なスピードが大幅に上昇しており、手が付けられない暴れっぷりとなる。
肉質も後ろ足が硬化しており、弱点特攻の適用外になっている。
本作のラージャンは拘束攻撃が大きな目玉となっている。
こちらを掴んで締め上げてから壁の近くに移動して放り投げ、その後ハンターへ渾身のパンチを振り下ろして追撃するというもので、その見た目通りにかなりの高威力を誇る。通常状態ならば放り投げられても回避が間に合うが、怒り状態ではスピードアップするため直撃が確定する。ハジケ結晶やはじけクルミ等をスリンガーに入れておきたいところ。
本作初登場のシステムであるクラッチについても、クラッチクローで頭部を掴めないという特殊な仕様がある。作中の説明によれば、クラッチクローの構造がラージャンの顔面を掴むのに適していないとのこと。これによりクラッチ攻撃で頭部の肉質を柔らかくできないが、その代わりに前脚でのスリンガー全弾発射でラージャンをぶっ飛ばす事は可能。壁にぶつければしっかりダウンも取れる上、ダウン時間が長いので大チャンスとなる。ただし、威嚇動作終了時にしがみついたままだと、なんとラージャンに振り落とされて拘束攻撃へ移行されてしまう。クラッチ後の行動は速やかに行おう。
闘気硬化も健在、肉質軟化が起こらなくなった。新技である周囲の地面を手当たり次第に殴りつける攻撃は、威力が高い上に発生もかなり早く危険。
さらにこの状態限定の大技として「闘気撃砕」が追加。力を溜めて飛び上がった後、着地地点が爆発する程の叩き付けを行う。威力は言うまでもなく圧倒的で、さらに本体と着地地点の衝撃波で判定が2段階に分かれており、ガードしても削りが非常に大きい。後隙もほぼ無し、しかもそこそこの頻度で使用するというとんでもない技となっている。
また、闘気硬化中は足下のシビレ罠を掴んで粉砕するようになった。非怒り時には落とし穴が効かない性質も健在であるため、罠にも強い耐性を持っていると言える。
怒り状態で一定時間が経過すると闘気硬化するようになっており、また尻尾を攻撃することで強制解除できるようになった。というかこれをやらなければ闘気硬化がかなり長く持続してしまうので、尻尾を攻撃して解除しなければならない。また、この手の強化を解除した際の恒例になりつつあった、強制ダウンなどは発生しない。
総じて、その戦闘能力は歴代ラージャンの中でもダントツの最強といって差し支えない。
とにかく行動が早く、移動を伴う攻撃も多いため、安全に攻撃できるのは気光ブレスや確定威嚇の行動のみ。その確定威嚇の行動も少ない上、それ以外で迂闊に攻撃すると後隙に攻撃を貰ってしまうことが多い。純粋に高いスピードと少ない後隙、そして一発一発が高威力の技の数々が揃った、恐るべき強豪モンスターである。モーションの強さだけならばこの後に追加されたモンスターたちよりも凶悪、という意見があるほどである。
縄張り争いは、怒り喰らうイビルジョー・リオレウス亜種・イャンガルルガ・(何故か)プケプケ・パオウルムー、そしてキリンや一部古龍との縄張り争いが実装されている。
リオレウス亜種・イャンガルルガ・プケプケ・パオウルムー、そしてキリンにはダメージも負わずにほぼ一方的に勝利して、それ以外には痛み分けの引き分けで終わる。
古龍の中では最下層のキリンとはいえ、古龍に対して勝利を収めるムービーが明確にあるのは、古龍級とされるモンスターの中でも、現状ではこのラージャンだけである(ゲーム中の戦闘なら、イビルジョーもキリンを倒して捕食している様子が見られる)。
2020年2月12日、特殊個体「猛り爆ぜるブラキディオス」と共に「激昂したラージャン」が実装される旨が発表された。
MHRise
ワールドから引き続き登場。
モーションはアイスボーン仕様のものを踏襲しつつ、本作向けに大分狩りやすいようにアレンジがなされている。具体的には、全体的にスピードダウンしつつ確定で後隙ができる技が増加、闘気硬化の解除時にダウンするようになるなど、大幅な弱体化が行われた。アイスボーンの個体はやはりやりすぎだったか…。
今作では乱入時にはマップの端で眠った状態で出現するため、上位上がりたてのハンターがクエストに行き、未登録モンスターのマークを不思議に思い見に行くと腹をボリボリ掻きながら熟睡するラージャンを発見するという恐怖の事例が相次いでいる。
気持ちよさそうに寝ているが、面白半分に起こそうものなら即座に怒り状態となり、エリアを跨いでしつこく追ってくる。
しかし眠った状態で出現すること、非メインターゲットなのですぐに操竜可能、そして何より操竜時の性能が最強クラスのため、今作ではむしろ乱入してくると非常に喜ばれる存在となっている。ラージャンからしてみれば貴重な安らぎの時間を邪魔された上に乗り物として使われるわけだから、とんだ災難だろうが…。
飼えるラージャン
古龍レベルの戦闘力を誇る存在だが、MH2とMHFでは実はペットとして飼える。
ペットにできる条件が厳しく、大闘技会で50勝以上していないとペットにはならない上に、ペットになる確率も相当低い。そして凶暴すぎるせいで、どれほど大事にしても全然なついてくれず、言う事も聞いてくれない。
餌としてはキリンの蒼角の他、金のたまご、銀のたまご、白金魚、小金魚を与えられる。
また、モンスターを仲間にできるMHSTにも登場しているが、元々は敵としての登場のみでオトモンにすることが不可能だった。
しかし、2017年7月配信のVer1.2.0で、遂にラージャンのオトモン化が実現した。
続編であるMHST2でもクリア後にオトモンにすることができる。ただし、特定のフィールドの超レアな巣からでないとタマゴが手に入らないので前作と比べて入手難易度は上がってしまった。
仲間意識とか主従関係とか友情などに縁が微塵も無さそうなラージャンですら、オトモンにできるライダーの実力には驚愕モノである。
食性
ラージャンは、ペット化の際に食べる様々な餌や、モチーフが「ゴリラ」などの猿類である事からも、おそらくは雑食性だと思われる。しかし、ワールドなどではアプトノスを初めとした草食種を捕食している描写が多いので、どちらかと言えば肉食の傾向の方が強いのかもしれない。
キリンについては、あくまでも角を食べるだけで、キリン本体を食べようとする様子は特に見られない。キリン自体はあまり美味しくないのだろうか? イビルジョーはキリン自体を食べるらしいが、イビルは生物ならとりえず何でも食べようとする生きたポリバケツなので、あまり参考にはならないだろう。
通称「サイヤ人」
「怒ると体毛が金色になる」という設定もさる事ながら、元気玉(電撃弾)やかめはめ波(気光ブレス)に似た攻撃を繰り出す為、ファンの間ではもっぱら「サイヤ人」と呼ばれる事の方が多い。
前述の激昂したラージャンに至っては、2段階変身する事や、その変身後の姿がスーパーサイヤ人2に似ている事から、サイヤ人っぽさがより増した。
次は体毛が赤くなるのだろうかと思いきや、MHFのアップデートにて、実際に低確率で怒り状態時に赤いオーラを纏うラージャン特異個体に会えるようになった。通称「赤ラージャン」。
このラージャンは、さらに強力になった気光ブレスに加えて両手を掲げて超広範囲の気光玉を放ってくる為、ますますサイヤ人っぷりに磨きがかかってきている。
さらに、MHSTのラージャンの絆技は、巨岩を持ち上げてぶん投げる「ギガンティックメテオ」なのだが、かの伝説の超サイヤ人の技には「ギガンティックミーティア」という技がある。
メテオとミーティアは発音が違うだけで意味は同じである。ああ、そういう……
モデル・ルーツ
上記のように、サイヤ人へのオマージュのような演出が目立つのだが、開発側は『ストリートファイター』シリーズの豪鬼をイメージして作り上げられたキャラクターだと語っている。
確かに攻撃力が非常に高い反面、打たれ弱く体力も低い点など、共通する部分は多い。
こうした経緯があるためなのか、MHRiseにおけるストリートファイターとのコラボクエスト(豪鬼の重ね着装備が入手できる)では狩猟対象に選ばれていたりする。
後に豪鬼がストリートファイターVにてキャラデザ(特に髪型)が大きく変化したため、元々はイメージ元だった豪鬼が逆にラージャンに寄ったとも言えるかもしれない(上記の重ね着はストリートファイター5時のデザイン)。
武器
ラージャンの武器は雷属性を帯びるが、フルフル、キリン、ジンオウガの武器と比べて属性値はやや控えめで、斬れ味もそこまで良い訳でもない。継戦能力でやや劣る事が多いが、その代わり攻撃力が非常に高い。
会心率はプラスだったりマイナスだったり0だったり、武器によってまちまち。
防具
下位 | 上位 | G級 | |
---|---|---|---|
MH2~MHF | - | 金色/黒子 | - |
MHP2(G) | - | 金色/黒子 | 金色・真/黒子・真 |
MH4 | - | 金色/黒子、怒天/心滅 | - |
MH4G | - | 金色/黒子、怒天/心滅 | 斉天/仙師・真、怒天/心滅・真 |
剣士用は「金色」、ガンナー用は「黒子」という名称。
MH4では激昂したラージャンの専用素材追加に伴い、剣士用は「怒天」、ガンナー用は「心滅」という装備が新たに追加された。
剣士用はラージャンの黄金の毛を惜しみなく使って編みこまれている為、全身が金色で非常に派手。特に、上位男性剣士用は歌舞伎の連獅子のような頭飾りがつく為に非常に目立つ。そうした派手な外見故か、敵から狙われやすくなるマイナススキル「挑発」が発動してしまう。
ちなみに同社製作のアクションゲームに登場する傾奇者の衣装と似ているが…多分偶然です。
一方で、ガンナー用は黒毛を使って作られている為、剣士用とは逆に非常に地味。スキルも敵から狙われにくくなるプラススキル「隠密」が発動する。姿は黒子や虚無僧のような感じになる。
超攻撃的生物とも言われるラージャンの特性を反映してか、斬れ味レベル+1(ガンナー用は装填数UP)、集中、力の解放、挑戦者など、非常に攻撃的なスキルが発動する。
なお、ほぼ部位破壊限定素材であるラージャンの角を大量に要求される他、リオレイア希少種やクシャルダオラの素材も少量必要になる為、製作難易度は割と高め。
詳細は金色装備を参照。
牙獣種ではMHXまでは唯一の専用BGM持ち(MHXからはガムートも持つ)。
タイトルは「黄金の鬣」。
アラビアンテイストなメロディと序盤はやや無骨、後半に移ると焦燥感を増していく曲調がラージャンの生態を上手く表現している。
なお、元は砂漠の戦闘BGMとして作曲されたものだそうだ。
MHW:Iでは新たに編曲され直されたものが使用されている。
これまでの雰囲気を残しながらも、ジャズのようなフレーズが挿入されたりと若干ポップな(ように聴こえなくもない)アレンジがなされている。
もっとも、そのせいで「ますますゴリラっぽくなった」という意見もあるようだが…。
MHRiseではアラビアンテイストなメロディにオーケストラをミックスしたアレンジとなっているほか、男声コーラスが取り入れられている。
ほとんど「アー」と言っているため、見方によってはラージャンに遭遇してしまった者の叫びともとれなくもない。
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