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アオアシラとは『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。

山野蓊然(おうぜん)

飢(かつ)える巨熊(おおくま) 横行闊歩

幾ら血肉を喰ろうても 幾ら腹をば満たしても

忽(たちま)ち飢えて 暴威の権化

(MHRiseの登場ムービーより)


概要編集

別名は「青熊獣」【せいゆうじゅう】

『モンスターハンターポータブル 3rd』(MHP3)に登場する牙獣種モンスター。

ジンオウガガーグァと共に、2010年3月16日に発表された新モンスター。


MHP3から登場した新骨格モデルの牙獣種で、動作モーションを共有する同種としてウルクススラングロトラがいる(近縁種かは不明だが、ゴシャハギも骨格だけならアオアシラのものを流用している)。

攻撃に移る際の予備動作が大げさで解り易く、明らかな隙となる動作や二足・四足状態の切り替えで部位破壊できる腕部の狙い易さが変わる等、モンスターハンターでの立ち回りの基礎をしっかり試せるチュートリアルモンスターである。

慣れてくると雑魚化するが、慣れさせてくれたのがアオアシラである事を忘れてはいけない。


普段は弱い方のモンスターとして扱われるが、ヌシ化したり二つ名を冠したりと個体差が激しく、何気に強さの伸びしろは高い

そういった成長を遂げた個体は総じて攻撃力がとんでもないことになる。

特殊個体に数えられずとも、金冠サイズともなれば通常より3割程も大きく、他モンスターより個体差がかなり顕著。紅兜に至っては6割程も大きく、9mにも達する。


MHP3編集

序盤の採集クエストで初登場。

序盤の採集クエストなので、今までモンハンをプレイしてきた者達にトラウマを思い出させる

だが、肝心のアオアシラはそれほど強くない(すぐ後に控えている緊急クエで討伐する)。


ギャラリー説明文でもわかる通り、ジンオウガが出ると思わせてアオアシラというプレイヤーをズコーさせる魂胆のようだ。


MH3G編集

MHP3の時と違い戦闘はドスジャギィの後。

…が、そのクエストではアシラを捕獲せねばならない(こちらでもキークエ)為、非常に厄介。G級では2頭出てくるが、1頭は大きい(最大金冠確定)のに対してもう1頭は小柄なので、親子に見えなくもない。

ただし斬れ味が青でも弾かれる腕、怒り時の連続引っかき攻撃が5連続になる、上位防具でも一撃で体力を7割程削られる攻撃力から、アシラを甘く見ていたハンター達を戦慄させた。

流石にフル強化したG級防具ではここまで酷い事にはならないが…。


MH4 / MH4G編集

素材のみ登場。

下位素材はドスジャギィの素材と、G級素材はアルセルタスの素材とそれぞれ交換することで入手でき、防具と一部の武器を作成可能。


MHX / MHXX編集

久々の登場。同作では強化された紅兜(べにかぶと)の異名を持つ二つ名個体が追加された。

ハンターは消毒だ~!!

この紅兜、通常種よりも巨大で、体毛および両腕の甲殻が真っ赤な禍々しい姿をしており、

戦闘能力も高く、通常個体よりも凶暴であるとされている。

「二つ名持ちとはいえ所詮はアオアシラ」と軽く思われがちだが、そう高を括った愚かなハンターたちをその圧倒的な破壊力を以って為す術無く大地と接吻させた恐るべき強敵であり、「二つ名持ち」が如何に規格外の存在なのかを魂に刻み付けた。


原種では弱点だった尻部分の肉質が硬くなっており、並の武器では弾かれてしまう。

さらに怒り時は設定ミスを疑うほどのぶっ飛んだ攻撃強化倍率も相まってその両腕の攻撃力が文字通り必殺の一撃となる。

両腕を振り回しながら異様な速度で襲ってくる姿はトラウマもの。


MHRise/MHR:SB編集

MHWorldでは残念ながら未登場に終わったが、MHXX以来となる復活を遂げる。

恐らく、和をモチーフとした本作の雰囲気とマッチしているためであろう。


新モンスターであるヨツミワドウ縄張り争いをすることもあり、その際にはさながら相撲のようなどこか愛嬌あふれる戦いを繰り広げる(恐らく、河童の相撲と金太郎と熊が相撲を取ったという逸話に絡めているものと思われる)。


本作では、新モーションとして突進してから勢いよくタックルをぶちかましてくる行動が追加。ダメージも大きい。過去作のボルボロスのように周りをぐるぐる回った後でいきなり放ってくることもあり、突然相手が自分の周りをダッシュし始めたら念のため警戒しておこう。

また、岩を掘り出して高台に投げつける攻撃も得ている。

とはいえ、それ以外では特に大きく変更された点はないため、経験者ならそこまで苦労せずに狩れてしまう。

図体がでかくあまりちょこまか動き回らないために鉄蟲糸技を当てる練習をするにも打ってつけ。そのためなのか、体験版では初心者用のオサイズチの討伐クエストに非ターゲットとして出現するほか、本作の新要素である操竜の練習用クエスト(こっちは製品版にもある)の相手も担当している。


特殊個体としてヌシ個体が登場し、その強さと禍々しさは先述の紅兜を彷彿とさせる。他のヌシ個体はメインモンスターや皆勤モンスターなので大抜擢である。詳しくはこちら


おやっ、ラングロトラが恨めしそうにこちらを見つめている。


マスターランクであるサンブレイクでも当然登場する。マスターランク相応の攻撃力になるため、上位装備だとやや苦戦を強いられることもある。

また、今回はなんとMR10の緊急クエストとしてアオアシラが登場することにもなった。


MHST編集

ハチミツが好物という設定が引き継がれ、種固有のスキルがハチミツを貪って体力を回復…なんてものになっている。

しかも、このスキルは他のオトモンに伝承させることが出来るというオマケ付き。

また、「熊」繋がりなのか、くまモンとコラボしていたりする。


武器編集

アオアシラの甲殻や毛、腕甲がアシラわれたデザインの和風の趣深い武器が多い。基本的には無属性であり、序盤モンスターの武器だけあり入手もしやすいが取り回し面に難がある。同時期に出現するドスジャギィの武器にはない武器種もあるため、初心者ハンターのステップアップ用武器という側面が強い。その作りやすさから勲章目当てで最終強化を施した武器を持っていたハンター諸氏も多いだろう。

MHXシリーズでは全ての武器が最終派生にできるようになり、アシラ武器をそのまま持ち込むこともできるようになった。一見ネタに見えるが太刀やヘビィボウガンなど、一部武器は環境武器に肉薄する火力を得ることができたり、運用方法によっては使用を検討されるようになった。


防具編集

アオプー

ちなみにG級アシラ装備は炭坑夫たちの作業着になっている。

なぜなら一式装備するだけで「高速収集」が発動することに加え、

8つ(胴系統倍化で実質10つ)ものスロットを持つため

「採取+2」を発動させてもまだスロットに余裕があり、


気まぐれにもポイントがあるため「精霊の気まぐれ」も発動させることができる。

ここまででも採掘作業には十分すぎる性能だが、

この装備の真価は頭、腕、腰が持つ護石王のスキルポイントにある。

ここに護石王+4以上のお守りを装備すると「お守りハンター」が発動、

たまにお守りを1度に2個掘り当てることがあるのだ。

…炭坑夫たちは今日もG級アシラシリーズを装備し、火山の採取ツアーに出発するのである。


BGM編集

曲名は「牙獣現る!」。

アオアシラ、ウルクスス、ラングロトラ戦での共通BGMである。

MHP3とMH3Gとではアレンジに若干の違いがある。


MH4では戦闘時には使用されていないものの、ウルクススの登場ムービーのラストで、このBGMをアレンジしたメロディが挿入されている。


MHRiseでは、MHWorldで中型モンスターの専用BGMが廃止されたことに伴い、このBGMも廃止。

汎用BGMが流れる中で戦闘を行うこととなる。


余談編集

あおあしらたんがぅ?

モチーフが熊であることや、どことなく愛嬌のあるBGMや仕草などもあって、可愛らしくデフォルメされたイラストも多い。このことから、所謂ケモナーからも一定の人気を得ている。


思いつきと勢いで…MHP3rdの新モンスター・アオアシラ

ハチミツを好むことからディズニーのキャラクター、くまのプーさんをモチーフにされることもしばしば。ただしこの世界ではラビットティガーオウルランピーの方が明らかに強い。(反対にピグレットイーヨーよりは強い。)


ジンオウガの生態

ジンオウガの生態ムービーにも出演。

好物のハチミツを食べるのに夢中で、ジンオウガが近くまで来ているのに気付かず、大慌てで逃げ出す等、コミカルな面を見せている(ジンオウガ接近に気付いた際にハチの巣を落としてしまい、一瞬拾いに行こうか迷うも、結局逃走)。


関連イラスト編集

我が子の香りアオアシラのハニーハント


関連タグ編集

モンスターハンター MHP3 MH3G

鬼熊 赤カブト 牙獣種 ウルクスス


ヒグマ:アオアシラと同じく雌雄や食性、縄張り等によって個体差が激しい熊。特に北海道で見られるヒグマは140㎝~280㎝と、同種でも倍近い差がつく事もしばしば。

ラーテル:同じく蜂蜜が好物で、獰猛。

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