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概要編集

MHRiseで追加された、従来の「乗り状態」に変わる新システム。

モンスターの背中に飛び乗り鉄蟲糸をモンスターに絡めて手綱兼操り糸のように使うことでモンスターを傀儡のように一定時間操ることができるという画期的なもの。


岩や壁に突進させてモンスターにダメージを与えてダウンをさせたり、移動操作することで他のエリアに移動をさせる事ができる他、乗っている間は他のモンスターに攻撃を行うことも可能。


仕様編集

モンスターを操竜待機状態に移行するには、従来の乗りと同様にジャンプ攻撃を一定回数当てるか本作で追加された鉄蟲糸技による攻撃を複数回当てる必要がある。

猟具生物の「クグツチグモ」を使用すると、一発で操竜待機状態にすることができる。

同エリア内に複数のモンスターがいる場合、縄張り争いが発生し負けた方が確実に操竜待機状態になる。


操竜蓄積値は攻撃のモーションごとに違う為、武器によって乗りやすかったり乗りにくかったりする。空中攻撃を多用する操虫棍は言わずもがな、鉄蟲糸技が強烈なハンマーや狩猟笛、カウンターが強力な片手剣も乗りやすい部類に入る。

一方で空中攻撃&鉄蟲糸技に乏しいチャージアックスや、各種ボウガンは乗りにくい部類に入る。

傾向としては、単発のジャンプ攻撃や高威力の鉄蟲糸技ほど蓄積しやすく、

移動を伴う鉄蟲糸技やコンボ中などに含まれるジャンプ攻撃は蓄積値が少な目に設定されている。

一度操竜待機状態にするとモンスターがぐったりとして動かなくなり、解除されるまで10秒近くの猶予時間がある為、すぐに飛び乗らずに砥石やバフアイテム等を使って操竜後の展開に備えたり、操竜前に大タル爆弾などを設置してダメージを稼ぐ事も可能。

蓄積可能な攻撃をヒットさせた時は、表示されるダメージの数字に青く光るエフェクトが追加される為わかりやすくなっている。


一度操竜待機にしたモンスターは操竜の成功/失敗に関わらず、再度その状態になるまでに10分必要。同じモンスターに連続して乗ることはできない。


操竜待機状態になったモンスターの前で納刀状態でAボタンを押すか、何かしら攻撃を当てる事で操竜に移行する。

操竜状態に移行すると暗転を挟んでハンターがモンスターの背中に乗り、モンスターに絡まった鉄蟲糸を手繰って傀儡のように操ってしまう。

近くにいるとAを押した時に強制的に操竜モードが優先されてしまう。

落とし物や、野生の翔蟲、環境生物などを拾おうとして乗ってしまうケースが多いので操竜待機状態のモンスターから離れるか、早めに拾っておくと良い。

攻撃で操竜へ移行する場合、1発でも当たった時点でそのモンスターへの操竜モードが開始される。連続技の途中だろうと、反動モーション中だろうと強制的にキャンセルされる為、できるだけ一発の大きい単発技を急所に当てて乗ると少しお得。

Ver.10.0、即ちサンブレイクからは攻撃をしても操竜に移行しないように設定できることが可能になった。


Ver.2.0以降追加された一部の古龍種モンスターも操竜が可能。

古龍すらも操る事ができる翔蟲と鉄蟲糸の凄さが窺える。

しかし、超大型モンスターでもあるイブシマキヒコナルハタタヒメ(特殊個体含む)、ガイアデルム等に加えて並びにヌシモンスターは操竜できない。

ただしヌシに関しては蓄積値が溜まった時に鉄蟲糸を振り解く動作で大きな隙を見せるため、これによる足止めや大技阻止を狙うという意味では鉄蟲糸技等を連発するのも決して無意味ではない。


なお公式設定資料集によれば、ハンターが操竜を行う際には操るモンスターの視界の死角に乗り、闘争心を別のモンスターへ集中させているという。視覚を持たないフルフルゴア・マガラの死角とは一体…



マルチプレイの場合、誰か一人は飛び乗る事になるが、それ以外のプレイヤーは攻撃を与え続けるタコ殴り状態が可能。

ただし、操竜モードが開始されるとそのモンスターへのダメージが大きく減少しそれでもなお攻撃を続けるとモンスターが怯んで操者が振り落とされてしまう。


操竜中は画面下側に菱形の時計で制限時間が表示され時間経過や攻撃を受けると減少していくが、こちらの攻撃を当てることで延長できる。この制限時間はとにかく長く、操竜してからフィールドを一周し他モンスターを探し回って攻撃するには十分と言っていいほどの猶予がある。

どちらかというと、敵モンスターから攻撃された際のダメージとしての減少が大きい。

ただし、シビレ罠や落とし穴等に入ってしまうと強制的に終了するので要注意。逆に捕獲可能な状態で操竜待機状態になった場合は罠まで誘導してやるのも手。


操竜中は移動、弱攻撃、強攻撃、回避/緊急回避、突進離脱などの行動が行える。

弱攻撃は威力が低い代わりに隙の少ない攻撃が多く、操竜ゲージの上昇量も少ない。弱攻撃を入れた後はすぐに強攻撃へと派生できるのでまずは弱攻撃で敵を怯ませてから強烈な強攻撃を与えると良い。

遠距離技が多く、ブレスなど明らかに鉄蟲糸では介入できないような攻撃も思いのまま。

状態異常を誘発させる系の攻撃が多いので、百竜夜行ではお世話になるだろう。

強攻撃はダメージを稼ぐための攻撃。攻撃の出が遅いのでタイミングを見て仕掛ける必要がある。

攻撃中の敵と打ち合えば、どんなに相手が弱っていようと必ずこちらが始動前に潰される。ゴリ押しは禁物。

後隙は大きいが、後述の"緊急回避"を行うことで隙をキャンセルできる。

慣れてくれば強攻撃→回避→強攻撃→回避……と連続して入力することで畳みかけられる。

操竜ゲージの上昇量は多いが、ゲージが溜まり切った後は関係ないので連発して良い。


"回避"はその場でアナログスティックを入れている方向に短いステップを行う。

攻撃動作中の相手にぶつかると"受け流し"となり相手の怯みや転倒を誘える他、弱攻撃1発分に相当するダメージと大技ゲージも稼げる。弱攻撃を当てるよりも効果が長く、隙も少ない。

成功さえすればローリスクで隙を作れるので積極的に活用していくと良い。


こちらが技を出した直後に攻撃の隙をキャンセルして"緊急回避"を行うことができる。

性能は普通の回避と変わらず、こちらでもモンスターの攻撃を"受け流し"することができる。

ただし翔蟲ゲージを1匹消費してしまうので注意。当然ながら翔蟲が1匹もいない状態では緊急回避自体が出来ない。これにより、攻撃と回避を交互に連発する連続攻撃は3回までしかできない仕様になっている。

ただし翔蟲は、回避または攻撃後に何もせずに待つことでモーションが終わった後、すぐに全てのゲージが回復する。これを利用して「強攻撃→ヒット確認と同時に回避でキャンセル」を翔蟲を全て消費するまで繰り返した後ゲージなし状態での攻撃はせずに翔蟲の自働回復を待ってから、再び繰り返すことで猛烈なラッシュをかけることができる。


突進離脱はクラッチクローのぶっ飛ばしのようにモンスターをダッシュさせ、敵に衝突すると同時に自身が飛び降りる行動。

岩などにぶつかれば乗っているモンスターにダメージを与えつつ飛び降りる事が可能。

衝突時に回避を行うとキャンセルできるので、何度も岩にぶつける事が出来る。

突進離脱を1度でも行った後は普通の動作に戻れず、突進離脱しかできなくなる。

モンスターにぶつかればぶつかった先のモンスターを操竜待機状態にできる。


突進離脱後はモンスターが4本の鉄蟲糸によって地面に縫い付けられた状態となる。

相手はこの状態になっても普通に攻撃などは行ってくるが、縫い付けられた地点から大きく移動することができなくなり、飛行なども封じられる。

モンスターが行動する毎に鉄蟲糸が1本ずつ千切れていき、全て千切れると解除される。


後述する操竜ゲージを蓄積すれば操竜大技が使用可能になる。

操竜ゲージが溜まり切ると、大技発動を促す猶予時間が出現するのだが裏を返せば、この猶予時間ギリギリまでは攻撃を続ける事が出来る。

操竜大技が終了すると、乗られていた側のモンスターは別のエリアへ移動する。その為モンスター合流時に分断したい場合は基本的に操竜を狙う事で事足りてしまい、これまでのシリーズで多用されてきたこやし玉の使用率が激減している。


また、操竜し終えた直後はたとえクグツチグモを使っても操竜し直すことはできない。

5分程度蓄積しないクールタイムが設けられているようで、時間をおいてから蓄積を行うと再度操竜状態に移行させることができる。

ただ2回目以降の耐性の上昇はかなり高い。


ステージギミック編集

操竜しているモンスターを前方に突進離脱する事でぶっ飛ばしのように壁にぶつける事でダメージとダウンを奪えたり、他のモンスターにぶつければダメージを与えた上で操竜待機状態にできる。通称乗り換え。

また、壁にぶつかった直後に翔蟲を消費すればダウン回避で操竜を継続でき、翔蟲の残っている限り連続で壁にぶつける事が出来る。翔蟲を二匹所持している通常は3回である。

連続でぶつけるほどダメージを多く稼げることは言うまでもないが、ぶつけた回数分だけ操竜終了時のモンスターの転倒時間が長くなってお得である。

エリアの環境や味方の立ち位置によっては1~2回に留めておく手も有効。事前に野良の翔蟲を拾っておけばぶつける回数を増やすことも可能。


エリアを最大限活かして大きなダメージを与えることもできる。

溶岩洞固有の特殊ギミック・噴出孔にぶつけた場合その時点でダウン回避できずに強制終了になる。

しかしこのギミックはモンスターをぶつける事がトリガーであり、モンスターに大ダメージと火or水やられを与えられるため、狩猟の大きな手助けになる。


噴出孔に似た能力の環境生物イロヅキムシにぶつけた場合はダウン回避が可能。同じエリアにイロヅキムシの群れが複数いる場合もあり、連続でぶつける事で大ダメージを狙える。

だが他のモンスターにターゲットを奪われたり、カメラの挙動によって狙いが外れやすいため相応のプレイスキルが必要。


MHR:Sから登場した変幻翔蟲・紅を取得していると操竜大技の威力が上昇する。

上昇している場合は表示されるダメージの数字が一際デカくなる。

しっかりと角度を合わせ確実に何かしらのオブジェクトに命中させたい。

変幻翔蟲・金も存在し、此方は落とし物の数が増える。素材集めをしたい際には有効的だろう。


注意事項編集

様々な戦法が考えられる本要素だが、自由度が増したがゆえの問題点・難点が(特にマルチプレイにおいて)無いというわけではない。

具体的には以下のようなものがある。

操竜の横取り・暴発編集

従来の『乗り』とは違い、操竜待機状態のモンスターを誰が操作できるかは完全に早いもの勝ちである。

つまり操竜を狙って蓄積していたのに味方に横取りされることが往々にして起こりうる。


操竜移行方法が接近して攻撃するだけなので、その気がなくても乗ってしまうことも。

まともに操竜できる人であればいいが、変なプレイヤーに横取りされた場合は目も当てられない。

操竜を強化する百竜強化”操竜の達人”は自分で操竜出来なければ意味がない。

ダメージ稼ぎとして優れているものの、マルチでは操竜の奪い合いが発生することが操竜の達人の評価を下げる一因になっている。


また上記の噴出孔やイロヅキムシが存在するエリアで横取りされ、ギミックを無視して突撃離脱する無知・KYハンターも存在する。

モンスターの誘拐編集

操竜したモンスターを離れたエリアまで長距離移動させる行為は他のモンスターと戦わせたり、落とし物を狙ったりなどの意図があっても操竜していない味方は長距離を走らされるため迷惑に思われやすい。

戦いやすい場所や有利な環境生物がいる場所にモンスターを引きずり出すという為に使うのもアリと言えばアリだが、オンラインの野良プレイ等では意思の疎通が難しくどういった意図があって移動させるのか周囲には全くわからない。


ただし補足として、本作では特定の場所でないと固有行動を行えないというモンスターが存在している。

イソネミクニなど水中を泳ぐモーションがあるモンスターは水の無い所に強引に引きずり出すと固有行動の一部が封印され弱体化するという特徴がある。

こうしたモンスターに関してはエリア移動してから離脱するのも選択肢に入るだろう。

よくない位置でのダウン・遅延編集

通路のような狭い場所では連続で壁にぶつけやすく、モンスターが大きく動き回らないというメリットがあるが、モンスターの頭がめり込んでしまったり、起き上がった後にモンスターが通路に陣取り続け中々出てこない為にかえって遅延させてしまう事があるというケースも起こりうる。

また、焦って壁のない方向に突進離脱した挙句、味方から引き離してしまうというケースも。

初心者の中には自から通路に入っていってしまい、範囲攻撃を食らって大惨事となる人も少なくない。

翔蟲による受け身も狭い通路内では受け身狩りのような形で連続ヒットしてしまい、思わぬピンチを招く事もある。


意図しない罠編集

操竜中でも罠などのギミックには掛かるため、攻撃や突撃離脱を行おうとした際、罠や流砂に落ちて強制終了される。



突進離脱は大きなダメージが入るが、味方複数人でダウン中に一斉攻撃できた方がずっと効率がいい。

なのでコントロールに自信がなければ突進離脱回数を減らし味方に寄せる事を優先するのも立派な手段である。

逆に、味方が研いだり回復したりして体制を整えている様子なら臨機応変に離脱タイミングを調整してあげられると真の操竜名人になれるだろう。

余談編集

稀に三体が同じエリアに集った時など、二体が同時に操竜待機状態になる場合もある。

この場合はどちらかに操竜するともう片方の待機状態はすぐ終わり、操竜で攻撃しても怯むようになる。

ただし、百竜夜行におけるウツシ教官やマガイマガドによる複数モンスターの操竜待機状態は誰かが操竜しても他のモンスターに乗る余裕は全然あるので、落ち着いて操竜しに行こう。

マルチなどで複数のモンスターを一気に操竜することは可能であるがお互いの攻撃で怯みあってしまうのでうまく攻撃できないという事もザラにあるし、混み合いすぎてターゲットに攻撃できずお互いの操竜モンスターにしかダメージが入っていないという事も起こり得るので注意。



先に発売されていたMHST作中では「モンスターを意のままに操り狩猟の役に立てる」という行動は生態系を破壊する許されざる行為と言う扱いを受けていた。

操竜に関しては一時的なものであるため、あちらほど生態系を乱すものではないとは思われるがMHSTに思い入れのあるプレイヤーの中には、操竜に対して思うところがあると言う人もいる。

ただ、百竜夜行という未曾有の危機に晒され過去には壊滅寸前まで陥っているカムラの里にとってみれば、それこそモンスターを操る技術でもなんでもあるものは全て使わなければ自分たちが生き残れないという切実な事情もあると思われる。

一方でMHSTシリーズをあまり知らない人からすると操竜はあちらで言うところの「ライドオン」とほとんど同じようなものだと考えがちである。

確かに一見すると似ていなくもないが、実際のところは理屈もシステムも全くの別物である。



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