経も仏も そっちのけ
墨染めの彼奴が 伸し歩く
縄張りまたぐ 曲者に
(Riseの紹介ムービー)
データ
分類 | 竜盤目竜脚亜目前翼脚竜上科ナルガ科 |
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別名 | 迅竜(じんりゅう) |
異名 | 漆黒の影 |
特徴
飛竜種の大型モンスター。
『モンハンポータブル 2nd G』(MHP2G)で初登場し、通称は「迅竜」。
名前の由来はインド神話の蛇神「ナーガ」と、ピューマの別名「クーガー」から。
豹を思わせるしなやかな肉体と暗闇に紛れる暗色の体毛を持ち、
狡猾で、好戦的な飛竜。体毛に覆われた部分が多く、
一見獣に見えるが、鱗が体毛へと変化する独自の進化を遂げた竜の一種である。
動きを阻害するような重厚な甲殻を纏わず、その全身は柔軟性に富んでいる。しなやかで強靭に発達した四肢により、飛竜種でありながら獣の如き俊敏な動きが可能になっている。その豹の如き肉体が生み出す驚異的な跳躍力はモンスター界随一ともいわれ、飛行能力を持つリオレウスなどとも引けを取らない縄張り争いを見せる。
激しい全身運動を補助する為に長い尻尾を持ち、時に鞭のようにしなる武器にもなる。
この尻尾は全長の6割を占める程長大な為、体長だけ見れば20m超と(あくまでも「長い」という表現ではあるが)レウス種やティガレックスを超える。
暗闇に潜むので非常に感覚が鋭く、初登場時のMHP2Gでは視力に優れるとされていたが、
MHP3以降では研究が進んだのか聴覚に優れ、暗闇では音で獲物を探すと言及されている。
その為聴覚を刺激する騒音に弱く、音爆弾や高周波等を特定のタイミングで使用すると長時間怯む代わりに怒り状態になる。
他の飛竜の様にブレスや特殊な攻撃は持たないが、俊敏性を活かし、
刃翼や尻尾による素早くトリッキーな攻撃を得意とする。MHP2の看板モンスターだった
ティガレックス同様、「最初はどう対処したら良いかわからないがやり込む程に戦う方法がわかる」という独特の動作は登場時から高く評価されており、
プレイヤーの間では(装備の性能も含めて)非常に人気の高いモンスターだった。
しかし、後の作品では
- MH3/MH3G:無印には未登場。MH3Gで登場。
- MHP3:原種・亜種が登場。
- MH4/MH4G:未登場。人気の高さ故か、素材と武器・防具だけは登場した。
- MHX/MHXX:登場。二つ名個体「白疾風ナルガクルガ」が追加された。
- MHW/MHW:I:無印には未登場。MHW:Iにて、追加モンスターとして登場。
- MHRise/MHR:S:登場。
…と、無印では一旦外されるがバージョンアップで追加されるパターンが多い。
人気の高さを考えてバージョンアップ版の目玉にした方がお得という大人の事情なのかもしれない。
案外、パッケージに描かれた看板モンスターが揃い踏みした作品は存在せず、
オールスターに近いMHXXでも亜種モンスターが軒並みカットされた為に実現していない。
なお未登場の作品では追加を望むプレイヤーの声が非常に多く、
MH4・4G時代の復活してほしいモンスター投票では高確率で上位に付けていたり、
MHXの新作情報発表では登場がサプライズ発表され会場・ニコ生両方を大いに盛り上げたり、
MHW:Iの第二回βテストに無告知+かなりの低確率で出現してプレイヤーを驚かせたりしていた。
MHW:Iでは専用BGMの変更や大幅にモーションが変更されている部分があり、
元々亜種や希少種の専用技だった2連続尻尾叩きつけや回転・尾棘補充を原種も使う様になる、
白疾風限定だった裂傷状態の追加、
MHXRオリジナル個体「烈水種」から輸入された棘に持続判定が残る仕様等、
歴代の各バリエーション+牙竜種の共通モーションを輸入した仕様として登場している。
元々怒っていない時は落とし穴が効かず、怒ると効く様になったが、
音爆弾を当てる隙だった攻撃前後の硬直がほぼ無くなっており、全体的に強化されている。
なお、MHRiseではモーションの新造が多く見られるものの、初登場時の
ナルガクルガに近い立ち回りを見せるようになっており、これとはまた違う印象となった。
MHR:Sではビターンを1発かました後、横に回り込むような形で飛び上がって真横から2発目のビターンを放ってくるという、初見だとかなり避けづらいビターンに進化。
また、フロンティアから参戦したモンスターの登場PVにも登場している、「高難度:災厄を祓いし猛き炎」(集会所最終クエスト)に登場するなど、優遇されている点が多い。
攻撃方法
ナルガクルガは、こちらを見つけるなり、溜める様な構えをしてからの連続飛びかかり攻撃、尻尾を振り回してから繰り出す尾棘飛ばし、MHP3より追加された、近くの外敵を一斉になぎ払う尻尾回転攻撃等で、ハンターを追い詰める。
特に、唸り声をあげてからいきなりくるっと回転して繰り出す、尻尾叩きつけ(通称:尻尾ビターン)は特に強力で、怒り時(後述)では即死級の威力を誇る。
しかし、この攻撃をした後は尾棘が地面に刺さって暫く動けなくなり隙だらけである。
攻撃判定は一瞬なので、回避性能スキルを付けると驚く程被弾しない。
前述した尻尾叩きつけも当たらない。中には回避性能なしでほぼ全ての攻撃を避けるハンターも。
怒り時
両目が赤く光り、更に動作が速くなり、赤い眼光が尾を引く。
また、尻尾の鱗(尾棘と呼ばれる)がトゲ状に逆立ち、攻撃もより強力になる。
この時は、ある程度攻撃のパターンが固定され、それを読んで回避すれば有利に立ちまわる事が出来る。
後述の通り、尾棘を逆立ててから尻尾を叩きつける一撃はどんなに防御力が高くてもほぼ一撃でやられるので注意。
MHP3では攻撃力が下方修正され、この攻撃で即死する事は減った。
モンスター総選挙にて
モンハン20周年記念人気投票では、堂々の7位を獲得。
トップ5に入ることはなかったが、飛竜種トップである。
MHF-G
2016年4月27日のG10アップデートより、遷悠種の1つとして遂にMHFにも参戦。
初登場したMHP2Gで主な生息地だった樹海に登場する。
MHF参戦に合わせて「ナンバリングからの変化」を強調する為にかなりの変化が加わっている。
外見は、怒り状態では刃翼や尻尾の先端が青白くなり残光の色も同様に青白。
動作に残像の様な演出がなされ、ナルガクルガの迅速・忍者といったイメージを強調している。
攻撃面では、HR帯で戦えるものはナンバリング作品のセオリーが基本的には通じる。
しかし新技もいくつか増えており
- 振り向きざまに刃翼で一閃し衝撃波を放つ
- 曲射の如く棘を放ってからの尻尾叩きつけ
- 砂煙を起こして姿を消し、そこからハンターめがけて急襲する
などの技が増えている。
また、原種という扱いでありながら棘に毒が含まれており棘飛ばし等に被弾すると毒状態に陥ってしまう為、初見では注意が必要。
また、それに合わせてFにおけるナルガクルガの武器は毒属性を持ち合わせている。
G級からはFではお馴染とも言える即死コンボが解禁。
- 牽制の尻尾降りから本命の尻尾降りで吹き飛ばした後に、飛びかかりで追撃。
- 飛びかかりからの回転攻撃で打ち上げた後に、必殺の尻尾叩きつけでトドメを刺す。
- 2度の回り込みの後、風の渦が発生するほどの瞬間移動を2度繰り返し、咆哮と同時に風の渦がかまいたちへと変化し瞬間移動に被弾したハンターたちを無慈悲に切り裂く。
- 瞬間移動は1発目はフェイントで2発目でターゲットしたハンターめがけて突っ込んでくる。そのため、1発目で回避してしまうとこの迅竜の思う壷となってしまう為、要注意。
極み駆けるナルガクルガ
MHF独自の特殊個体。撃退と討伐の2種類があり、討伐は「高い難易度に加えて、手に入るのは称号のみ」という扱いになっている。
残光等はナンバリングと同じ赤色になっているが、体色は何と真逆の白色。
だが要所が血のように鮮やかな赤色に染まっている。
即死コンボで使用した瞬間移動を多用するようになり、風の渦を動きを封じる為に用いてくるという非常に厄介な性質を持つ。
また、HRから行ってきた曲射の如く棘を放つ技は近距離→中距離→遠距離の順にエリアのほぼ全域に降って来る為、単純に距離を離すだけでは回避が厳しく中距離から既に降り終えた近距離に突っ込むように回避するのが推奨される。
さらにムービー終了直後に屈指の大技である、突進からの吸引効果付き巨大かまいたち生成→追撃のコンボを行ってくる初見殺しも備えている。
討伐は、上記のとおり凶悪な攻撃面と全体防御率・肉質・体力がどれも規格外な防御面を兼ね備えた難敵にも拘らず、極み吼えるジンオウガ同様に制限時間はわずか10分とPTプレイであっても無駄な行動はほぼ許されない形となっている。
しかし、極み吼えるジンオウガで極み系統の性質の理解や広い範囲でスキルを吟味する風潮の広まりがあったことや、MHF-Z以降の強化も合わさり先行配信時点で討伐報告が上がり3回目の配信でソロ討伐報告が上がっている。
亜種
『モンスターハンターポータブル 3rd』(MHP3)で初登場し、通称は「緑迅竜」。
希少種
『モンスターハンター3(トライ)G』(MH3G)にて登場。
通称「月迅竜」。
白疾風ナルガクルガ
MHXで登場した、ナルガクルガの二つ名個体。
体毛の一部が白っぽく変色しており、尾棘が常に逆立っている。体格も通常の個体と比べて一回り大柄。
亜種の固有モーションであった二連続ビターンや、原種のG級モーションであった、ビターン→回転攻撃なども完備しているうえ、上空からハンターをホーミングする尾棘を射出するなど遠近共に隙がない。
また、尻尾を使った攻撃には必ず裂傷効果を持った真空波が付随するという厄介極まりない性質を持っており、対策を怠ると裂傷やられから一気に追いつめられて容赦なくキャンプ送りにされてしまう。特に、必殺のビターンは被弾すると大ダメージ+確定で裂傷やられになってしまうため、絶対に食らいたくないところ。
一方で、搦め手を用いて敵を追い詰めていく戦法をとっているためなのか、攻撃力自体は(ビターンを除けば)比較的良心的。飛び掛かりも溜めのあるパターンを繰り出すことが殆どで、音爆弾によるダウンも奪いやすい。
ナルガ武具
初登場のMHP2Gでは攻撃力はやや低めながら斬れ味と会心率がずば抜けて高く、
プレイヤー間で斬れ味と会心率を重視する傾向が強かった事もあり、非常に人気が高かった。
MHP2G時代には一部カテゴリ武器の攻撃力期待値が格段に高く、愛用者も多かったが
MHP3~MH4シリーズ時代は段を重ねる毎に影が薄くなっていた。
MHX(X)では新スキル「超会心」とのシナジーがあり、スキルとの組み合わせ次第では
かなりの力を発揮できるポジションに返り咲いたが、MHW:Iでは斬れ味には優れる代わりに
攻撃力は低く、会心率も下げられると今ひとつぱっとしない位置に置かれる…と、
作品によって重宝されたり全然注目されなかったりと落差が非常に大きい。
亜種武器は原種武器よりも攻撃力が高い代わりに会心率がやや低いor全く無く、
希少種武器は攻撃力が原種と同じ~やや低い代わりに異常に高い斬れ味・会心率+毒を持つというとんでもないスペック。
希少種武器は北斗七星を構成する七星の名を冠しているものがある。
武器名 | 由来 |
---|---|
七星槍【天枢】 | 天枢(ドゥーベ) |
七星大剣【巨門】 | 巨門(メラク) |
七星剣【禄存】 | 禄存(フェクダ) |
七星刀【天権】 | 天権(メグレズ) |
七星銃槍【玉衝】 | 玉衝(アリオト) |
七星剣斧【開陽】 | 開陽(ミザール) |
七星連刃【揺光】 | 揺光(ベネトナシュ) |
またそれ以外の武器には日食を意味する「エクリプス」の名が付く。
防具(通称「ナルガ装備」)は、忍者のようなデザインになっており、
キリン装備と同じくその見た目から人気の高い装備となっている。
発動するスキルは回避系の強化、それを補助するスタミナ系が付いている事が多く、
素材になっているナルガクルガのイメージにぴったりの装備である。
しかし、デメリットとして攻撃力が下がったり、逆にスタミナが下がるマイナススキルが付いていたりする事もある。
ガードができず、敵の攻撃を回避でいなす武器を使用するハンターに愛用される事が多く、
ナルガシリーズを入れた構成の装備は様々に考案されているが、回避系のスキルを欲して
装備シミュレーターを回すと高確率でナルガ胴が入ってしまう事、ナルガ胴は
網タイツのようなメッシュ素材になっているため、他の部位ががっちりした鎧だと
そこだけ肌が見えて中々シュールな見た目になるというデメリット(?)もあったりする。
なお、属性耐性の面では水と氷に強いものの極端に雷と火に弱いという弱点もある。
MHシリーズでは飛竜種以上の敵は基礎技と言わんばかりの勢いで火球や火炎液等を
持っている事が多く、雷は雷で一撃一撃が強力だったり、激しい攻撃パターンを持つ
モンスターが使ってくる事が多かったりするためにこうした相手には危険ではある
(例:前者はリオレウス、グラビモス、テオ・テスカトル、後者はジンオウガ、ラージャンなど)。
回避性能+2/回避距離アップスキルによる回避能力の向上は凄まじく、
極論「当たらなければどうということはない」為に腕に自身のあるハンターは
躊躇なく何が相手であってもナルガ装備を採用する場合も少なくないが、
こうしたデメリットを認識していないプレイヤーが強力な火属性攻撃を仕掛けてくる
モンスターに着てきて大惨事になる…というのもよくある光景
(同じくスキルは良いが火属性に極端に弱いというデメリットがあり、下手に使うと大惨事になりやすいものにMH4シリーズのゴア装備がある)。
一方、希少種の防具は原種・亜種防具の弱点であった火と雷に耐性を得ており、特に雷耐性が高い。その代わり氷>龍属性攻撃に弱くなっている。
スキル構成も、斬れ味レベル+1(剣士) or 装填数UP(ガンナー)、護法(麻痺、毒、睡眠を無効化するスキル)、剥ぎ取り達人、不運、挑戦者(相手が怒り状態になると攻撃力がアップするスキル)と、原種・亜種の防具とはスキル構成がまるっきり異なっている。
二つ名防具は、防御力を捨て去った代わりに、MHP2G版を髣髴とさせる高い回避能力が魅力。
攻撃面でも、超会心に白疾風(回避性能+2と見切り+3の複合スキル)と強力なスキルが揃っている。
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