白疾風ナルガクルガとは迅竜ナルガクルガの特殊個体、二つ名持ちモンスターの一種である。
概要
通常種より一回りほど大きな体躯を持ちながらも、全身の至る所に白色の紋様に変色している。
怒り状態でなくても、尾棘が逆立っている。ジャンプを多用して死角へと一気に回り込んだり、適切な距離から飛び道具で間合いを計って行動するため、慎重な立ち回りが求められる。
尻尾の攻撃は亜種をも上回っており、しかも尻尾からはソニックブームを思わせる衝撃波(真空波)を出すことも可能である。しかもその衝撃波は裂傷効果を付属している。「その一閃は岩を断ち、水を裂き、空を分かつ」として恐れられており、これを距離を置いた獲物ですら切り裂く武器にもなっている。尻尾の叩き付けは非常に威力が高く、同時に繰り出された白い衝撃に当たると確定で裂傷を受けてしまう。叩き付けから、即座に旋回しながら真空波を出す連続攻撃も会得している。
そのタイミングで裂傷やられを喰らえば、追撃を受ければ当然死亡、回避しても裂傷ダメージ、走って逃げても裂傷ダメージになり、最悪な状況に陥ってしまう。その時点ですぐにサシミウオを丸飲みするかエリアチェンジをしないと、即刻ベースキャンプ直行になってしまう。
また、飛竜種なので視力も非常に良く、煙玉を使ってもすぐに見つけられてしまうことも。この視力の広さは、特に後半の連続狩猟クエストで発揮される。対処不能に陥りやすい二頭クエストで、しかも二つ名の乱入ともなると、不慮の事故も多発する。前述のように白疾風は素早く、状態異常が付加された真空波が飛んでくるので、状況整理が追いつかないほどの大混乱となってしまう。
ちなみに尻尾を切断すると真空波も小さくなり、威力も低下する。
しかし、攻撃力は二つ名の中では弱いものの、比較対象が軒並み強敵であること、低いと言っても上位後半以降は、一撃でこちらを倒す手法を持っているので、決してナルガクルガだからって油断してはならない。
捕獲依頼
二つ名個体の鬼門、上位終盤もしくはXXからのG級個体へ挑むためには避けては通れない弾・ビン以外のアイテム持ち込む不可捕獲クエストがあり、特に白疾風のクエストは非常に難しく、多くのハンターたちを失敗に追い込んできた。
二つ名モンスターは倒される直前にならないと足を引きずる動作を見せず、場合によっては引きずらずにそのまま攻撃に移行することもある。しかも白疾風は休眠を取らないで戦うことが多く、知らないまま倒して失敗というケースが多発した。
使える罠は支給されるたったの二つ(もう一つは時間経過で追加)しかなく、罠に対する思考が過去シリーズと比べて強化されており、エリア移動を繰り返して退避、罠に近づかず真空波で牽制したりと、あまり突進してこなくなる。
しかも、このレベルから尻尾の叩き付けが二回に増え、白棘を三連続で曲射する新しい攻撃を使うようになるので、攻略の難易度が一気に上がるのも捕獲の難しさに拍車をかけている。
オンラインでは誰が捕獲を担当するのか、捕獲の見極めをつけたことを示すチャット、合図はどうするかなど打ち合わせて挑みたい。
G級個体
XXになって白疾風にもG級の個体が登場するようになった。新たに習得したG級の技によって戦い方が大きく異なっている。
一つは尻尾をヘリコプターのように旋回させて、大きく移動しながら白棘を飛ばす攻撃で、少ししてからハンターへと降り注ぐ。ダメージよりも気絶値が高く、出来れば食らいたくない。
もう一つはキラリと光った後、左から右の順番に真空波を飛ばす攻撃。初めの左回転はフェイントであり、続く右回転の威力は尻尾叩き付けと同等かそれ以上の威力を誇り、これも受けると確定で裂傷となる。しかも天眼のクエストで現れる個体は特に強力であり、対策を怠ったハンターたちをわずか5分以内に1回、2回と次々と斬り倒していく程だった。種の頂点に君臨するレベルになると霊峰に、隻眼のクエストでは禁足地にまで姿を現すらしい…。
武具
白疾風から集めた素材から作られる、黒と白が混ざったような配色に加えて逆立つ尾棘を再現したのか、ナルガ武器よりも鋭角的になっている。切れ味が非常に良く、作成した段階で白ゲージがある武器も。最後まで強化することでスキル無しで安定した紫ゲージを保ちながら攻撃できるようになり、会心率もなかなか良い。
防具は忍者装束。女性装備はへそ出し、網と露出が多い。
スキルは回避距離アップと超会心、さらにレベル6以降で発動する二つ名スキル「白疾風の魂」は回避性能+2と見切り+3の複合スキルとなっており、会心武器や貫通弾が強力になる。
限界を超え、G級強化を続けていくと「真・白疾風の魂」に上がり、隠密スキルがさらに追加される。しかし、防御力は全二つ名装備で最も低いのが弱点である。
登場作品のMHXの公式サイトにおいて「風斬る白影」の異名で紹介された。
余談
白疾風は、しろはやてと読み、はくしっぷうとは読まない。