概要
種類 | 牙竜種 |
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通称 | 惨爪竜(ざんそうりゅう) |
瘴気の谷の深層部に単独で生息し、同生態系において上位に位置する存在。本作の牙竜種の中で「ドス」名が付かず、子分的な小型モンスターを引き連れていない数少ない存在。
どっかのシリーズのクリーチャーのような筋肉組織が剥き出しになったような真っ赤な身体を持つが、背中から尻尾にかけては岩石のような堅牢な甲殻に包まれている。別名の由来となっている層状の爪は瘴気の谷という入り組んだ地形を包むアイゼンとしても、競合相手を引っ掻き廻して殺すためにも使われる。また、瘴気の中でも問題なく活動が出来る屈強さを併せ持ち、他の地形の主モンスターの様に特別な別名が無いとはいえ、実質的な瘴気の谷の頂点である。非常に高いトーンの犬っぽい鳴き声をだす。
生態
過酷な環境下で屍肉を漁るにもギルオス及びドスギルオスという競合相手がいる中、それらよりも先に僅かな餌を確実に確保するために進化した結果、高い俊敏性と攻撃性を持ったとされる。
エサの取り合いでギルオスらと負ける事は決してなく、その場でむしゃむしゃ喰らうギルオスと違い、屍肉は巣に持ち帰ってため込む傾向にある。
また、基本的に光の少ない瘴気の谷で視力に頼る事をやめた結果、目は丸い点みたいに小さく退化し、その代わりの様に鼻腔が発達しにおいに敏感になっている。そのため、飛竜すら落とすツィツィヤックの閃光やスリンガー閃光弾は全く効かないわけではないが、回復する時間が非常に早く、ほとんど効果が無い。
たまーに谷から抜け出して陸珊瑚の台地に出張してくる事がある。ステージをまたいで登場するためか、縄張り争いの相手が一番多いモンスターであり、しかもほとんどで白星を取る。
自分より大きかろうと、空に飛んでいようと、自分の持ってない力を持っていようと、挙句の果てには古龍であろうと怖れず飛びかかる様は惨爪の二つ名を持つには充分すぎる凶暴性を持つ。
しかし、流石に古龍種や古龍級生物は相手が悪いようで、瘴気の谷の主たるヴァルハザクには果敢に挑み掛かるが、ヴァルハザクは一歩も動かないまま、飛び付いてきたオドガロンをその身に纏う瘴気だけでダウンさせて払い落とし、追撃すらせず一瞥するのみというもはや戦いにすらなっていない一方的な結果に終わり、各エリアの主であり頂点クラスのモンスター達を軒並み蹂躙した健啖の悪魔ことイビルジョー相手には、黒星どころか縄張り争いも発生しないまま咥えられて散々玩具にされた後に用済みとばかりにボロ雑巾のごとく放り投げられてしまう。
MHW:Iではティガレックスと縄張り争いを起こしており、両者の実力は拮抗しているようで痛み分けとして終わる。
更に更に遂にはあのレイギエナとも縄張り争いを起こす事も判明しており
レイギエナに押し倒されてしまうも即座に脱出し、彼の背中に飛び乗って翻弄するも、最後はふるい落とされ、両者は睨み合って終了する。
強さ
別名の由来でもある鋭い爪を何本何層も備えたエグい足先で切り裂かれると多大なダメージと共に『裂傷状態』に陥る。
この状態ではハンターの一挙一動で傷口が開くようにジワジワとダメージを受ける状態になり、回復するには「アステラジャーキー」や「こんがり肉」というムシャムシャ食べる形のアイテムや、しゃがみ状態で動かずに暫く待つ必要がある。(無論後者は追撃されること請け合い)
上述の嗅覚に優れるという設定のためか、茂みに身を隠すなどしても臭いでこちらの位置を探って小突いてくるので何とも厄介である。
加えて場所によっては瘴気によるダメージも上乗せされるため、多量の回復品や瘴気や裂傷スキルなどを積んで十分に強化した防具を持っていなければあっという間にキャンプ送りにされる。
遠距離攻撃手段を持たない代わりに近接に特化しており、引っ掻き以外にも連続攻撃や飛びかかり攻撃、尻尾の強襲を仕掛けてくるため、ガンランスや大剣などの鈍重な武器では相応の高度な立ち回りが要求される。
攻撃をほぼ必ずと言っていいほど連続で繰り出してくるのも特徴。
ダメージを受けたからといって不用意に回復を行おうとすると、次の攻撃に巻き込まれてしまう。
怒り状態ではさらに追加で攻撃を出すようになり、稀に四回連続で攻撃してくることもあるほか、ダウンしたと見せかけてカウンターを行ってくることもある始末。
全ての動きがトビカガチと同等かそれ以上のレベルで非常に素早く、更に攻撃の単発の威力も高い。まさにトビカガチのようなフワっとした挙動が無くなった代わりに全てを速度に振ったようなステータスだが、早すぎる故に攻撃判定も一瞬である。
攻撃範囲は見た目よりかなり狭いため、避けられないと思った攻撃が当たらなかったり、前転回避の際の短い無敵時間でも十分に回避できたりする。
また、大半の攻撃には直前に「溜め」のような動きが止まる瞬間があるので、その後に繰り出される素早い攻撃のタイミングを掴むことができれば、狩りの難易度は大きく下がることだろう。
加えて連続攻撃の最後には必ずある程度の後隙も見せてくれる。狩りの基本である「相手の行動を見て対処し、反撃する」という点を意識することが重要である。
その性質上、何度か戦って慣れるまでは苦戦を強いられやすい。序盤の壁たるトビカガチやアンジャナフを超えた先に聳え立つ、中盤の壁になり得るモンスターと言えよう。
強化状態
オドガロンが戦闘時疲労状態に陥ると、突然あるものをムシャムシャ食べだす。それは非戦闘時に咥えている肉の塊だったり、瘴気の谷で落ちてくる生物の遺体だったりする。
それを食べるとオドガロンは疲労状態から回復するだけでなく、突然口から蒸気を吹き上げながら、血管が浮き出たかのように体に赤く光る線が出てくるようになる。これが怒り状態とも別のオドガロン特有の「強化モード」である。
攻撃力や体力、肉質に変化は無いが、まるで食事で溜まったエネルギーでガソリンを爆破させるかの様に動きが俊敏になり、全体的な隙がほとんど無くなる。これまで大技であった「溜め」の動作が省略され、各攻撃後に止まることもほとんど無くなり、とにかく連続攻撃に大技を派生させるなど、動きが強化前とは全くの別モノになる。
そのため、基本的には動きを大きく制限し、全体的な弱体化に繋がるため積極的に狙って行きたい疲労状態を狙うと、返って痛い目に遭う可能性があるという、まさしく狩るのに楽が出来ないモンスターなのである。
強化を解除するには再び疲労状態にするか、奴に元気いっぱいのオドガロンを貪ってもらうかしかない。
手立てとしては、肉を食われないようにすることである。あくまでこの強化状態は肉を食べられなければ発生しないため、肉を食べに行く暇を与えないように足止めしたり、集中攻撃してダウンを奪う等するのが有力。オドガロンの疲労状態は大幅な弱体化が発生するため、肉さえ食べさせなければ大チャンスである。
装備
ガロン装備が製作可能。
このガロン装備、とてつもなく人気がある。
男性女性オトモ問わず、基本的にはオドガロンの甲殻を使った炎のような装甲があしらわれている。阿修羅などの神仏の木造彫刻を思わせる彫りの深く、荒々しい見た目で、オトモヘッドや頭部装備は狛犬もしくはシーサーの御面のようになっている。
しかし何よりの理由は女性装備のアーマー、グリーブを装備した時にできるスキマ。
グリーブに関してはピッチリしているため中身は見えないが、見事なまでに開いた穴からは鼠蹊部の根元の生肌を堪能できる。
また、背中もパックリ開いてて前から見るとほとんど露出が無いようで後ろはスキだらけ。逆を言えば背後を取られるような事が無い惨爪竜を限りなくリスペクトした意向とも言える。
この、正面ではわからなくも大胆な露出は、キリン装備やボーン装備のような露骨さや、ジャナフ装備のような荒々しさもない、大人のエロスを感じさせる。
ちなみに上位装備になると犬マスクか、お面かを選ぶことが出来る。ポニテの長さも変わる。
ネコ装備はまさしく阿修羅。頭部装備が完全に彫刻お面であるが、ゴツゴツとした韋駄天の佇まいの中に可愛さが秘められている。
実際の性能はと言うと、オドガロン自体が下位でも終盤に戦うモンスターである事を加味してかレアリティも防御性能も高め。
ギルオスのような瘴気環境適応の能力こそ持っていないが、裂傷耐性に見切りや砥石使用高速化、抜刀術等の近接武器を使うのに有用なスキルを保有している。故にガンナーをする上ではスキルのほとんどが役に立たない。
弱点として雷、氷に非常に弱く、レイギエナとの相性は最悪と言ってもいい。
関連
リオレウス 古代樹の森の頂点
ディアブロス 大蟻塚の荒地の王
レイギエナ 陸珊瑚の台地の主
イャンガルルガ:同じく『自分以外の全てに襲いかかる』程にまで凶暴なモンスター。ただしオドガロンとは違い、凶暴過ぎて『生物として破綻している存在』である。
イビルジョー:唯一にして最大の天敵。凶暴の化身であるオドガロンも生態系すら破壊するイビルジョーには手も足も出ない。