ジーンズ(jeans)とは
- イタリアのジェノヴァ港から輸出されていた交織地(異なる繊維を織り合わせた生地)のこと。「ジーン・ファスティアン(jean fustian)」が簡略された言葉。
- 1.で仕立てられた衣服の総称。中でも特にズボンを指すことが多い。もともとアメリカの作業服であったが、丈夫で耐久性のあることから、現在では世界的に日常着となっている。日本ではジーパンとも呼ばれる。
- 人名。
ジーンズ(織物)
「ジーン・ファスティアン(jean fustian)」と呼ばれる、綿と麻の混合生地。
ジーンは 「ジェノヴァの」(ジェノバ … 地中海沿岸にあるイタリアの貿易港)、ファスティアンは「綿と麻の交織地」という意味である。これが簡略化され「ジーン」と呼ばれるようになったといわれる。
なお、これとは別に、フランスのニーム地方で生産されていた「セルジュ・ドゥ・ニーム(serge de Nimes)」と呼ばれる生地がジェノバから輸出されており、この生地が、輸出されたジェノバの名前からジーンズと呼ばれるようになったという説もある。
「ジーン・ファスティアン」は1567年頃から製造されており、1590年頃にイギリスやフランスに輸出されるようになった。すると「ジャニュア(janua / genoa)」と呼ばれ、次第に「ジーンズ」と呼ばれるようになった。やがてこれがアメリカにも伝わったという。
ジーンズ(ズボン)
ジーンズで作られた衣服。その中でも特にズボンを指すことが多い。
頑丈さと、色々な服に合わせやすいシンプルな作り、ヤレも味わいの一つとなることなどから、世界中で愛好されている。
生地の厚みは、1平方ヤードあたりの生地の重さをオンス(1オンス=28.3g)で表記する。20オンス前後から自立するようになる。
1870年、ゴールド・ラッシュに沸くカリフォルニアで、ヤコブ・デービスがリーバイス社から仕入れた帆布で作り、リベット(金属鋲)で補強した作業ズボンを金鉱夫相手に販売したところ好評だった。
特許を取得しようとしたが資金が無く、リーバイス社に権利を折半する条件で特許申請を依頼し、1873年に特許申請は受理された。
ヤコブ・デービスをビジネス・パートナーに加えたリーバイス社は、インディゴ(藍)染めデニム生地で作った「ブルー・ジーンズ」を大々的に販売。リーバイス社の特許期限が切れると多くの会社が類似品を販売し、ジーンズはアメリカ中に広まっていった。
ブルー・ジーンズ
ガラガラヘビはインディゴを嫌うと言われ、蛇避けにインディゴ染めのデニムが使われるようになった。
関連イラスト
別名・表記揺れ
関連タグ
ズボン … 種類の解説・関連タグのまとめあり
カットジーンズ スキニージーンズ ローライズデニム カラージーンズ / カラーデニム
オーバーオール ジャンパースカート デニムジャケット / Gジャン デニムスカート
外部リンク
pixivision
- タイトにルーズに着こなして♡ジーンズのイラスト特集 - pixivision(2023年2月4日)
- カジュアルに着こなす♡ジーンズのイラスト特集 - pixivision(2024年3月28日)