概要
木綿や麻や亜麻(リネン)で作られ、元々は古代エジプトで帆船の帆(セイル)を作るための丈夫な布として亜麻で織られたものが始まり。
その後、その丈夫さを活かしてテント(天幕)、幌、靴、油絵のキャンバス(マチエールの支持体)、カバン、リュックサック、作業着、ズボンやスカート、一部のコート(外套)など強度や耐久性が求められる用途に広く使われる。
日本では上記の用途のほか、襦袢に付ける衿芯、丸帯・名古屋帯等の帯芯、相撲の廻し、競走馬用のゼッケン等にも使われ、古代エジプトではミイラをくるむためにも使われた。
英語でキャンバス{canvas}と呼ばれ、語源はラテン語の「麻でできた」という意味の「cannabis」で、これが北部の古フランス語や古いオランダ語で「canevas」となり、これが英語に伝わりcanvasとなった。
また、古くはオランダ語由来のズック(doek(「布」の意)とも呼ばれた。(ちなみに1970年代までは上履きだけでなく、布製の運動靴の総称を”ズック靴”と呼んでいた。)