データ
初出 | 第8世代 |
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タイプ | ひこう |
威力 | 不定 |
命中 | - |
PP | 不定 |
分類 | 不定 |
範囲 | 単体 |
直接攻撃 | × |
効果 | 100%の確率で自分と味方の素早さを1段階上がる。 |
英語名 | Max Airstream |
概要
ダイマックス技の一つで巨大竜巻を敵に発射して攻撃する技。
高威力の技を敵にぶつけつつ素早さが上がるというシンプルな性能がプレイヤー間で注目され、ひこうタイプの攻撃技さえあれば、この技が発動可能であるため、素早さを上げる手段に乏しいあるいは積んでる暇がないというポケモンにはありがたいウェポンとなった。
ひこうタイプの有用な技がとびはねるのようなタメ技、ぼうふうといった命中率の低い技ぐらいしかないポケモンの場合はこの技のためだけに習得させるといったパターンが度々見られる。
このシンプルに強い効果ゆえ、大抵発動はダイマックスした最初のターンである。ひこうタイプ自体が弱点が多いので「じゃくてんほけん」とのコンボも理論上は発動可能である。
ひこうタイプの攻撃技さえあれば、この技が発動可能というメリットは同時に使用ポケモンがそこそこ多い=いわゆる厨ポケと呼ばれるポケモン達も数多く該当するという事でもある。
これを最初に撃っておけば、高い火力で一方的に殴れてしまい、戦略が偏ってしまうと見なされたためかつばめがえしがわざマシンから削除され(つつくも覚えられるポケモンが少なくなった)、対戦環境の常連であるガブリアスがこの技で無双する事はなくなった。
冠の雪原から解放されたランドロスに関してはそらをとぶがわざマシンとして続投していたため、ランドロス(しかも夢特性はいかく持ちであるので生半可な火力では落ちにくい)自体の火力の高さから放たれる威力130の高火力ダイジェットが飛んでくるというこれまで以上の地獄絵図が見られる。
同じく冠の雪原から解放されたポケモンでは他に、とくこうとすばやさの値が素で高く、ダイジェット化で威力140にまで強化されるぼうふうを習得するサンダーがメインウェポンとして採用される事が多い。
ギャラドスはわざわざりゅうのまいを覚えさせなくても、ダイジェットで攻撃しつつ、あわよく撃破できれば「じしんかじょう」で攻撃も積めるという美味しさからとびはねるが採用される事がある。
HPが満タンであればファイアローのはやてのつばさの対象内であり、仮に少々ダメージを負ってしまっても、ファイアロー本体の素早さとダイジェットの恩恵で戦っていける(火力が少し低く、耐久面もかなり低いため、居座り前提の戦い方は難しい)。
もし、これが全盛期と同じ仕様であったら、バランスブレイカーになっていたのは想像に難くない。
本世代発のポケモンとしてはエースバーンがダイジェット使いとして警戒されていた。
というのもコイツは一時期のカエルよろしく、使用したタイプに応じてタイプを可変させる特性「リベロ」を持っていたのである。おかげで生来のこうげきとすばやさの高さから放たれるタイプ一致ダイジェットが飛んでくる上、苦手なじめんタイプの技を無力化できるというぶっ壊れ仕様であった(威力などを重視して強化元はアクロバットよりもとびはねるが優先されがち)。
エースバーンと比べると火力は控えめながらゲッコウガもとびはねるやアクロバットが使えるので、もし、コイツの入国が許されていたらと思うと…。
以上のようにダイジェットが使用でき、それに見合ったスペックを持ったポケモンであれば、どんなポケモンでも対戦で輝ける可能性がある必須級の技となった一方で、くさタイプやむしタイプは一部を除いて活躍の場がごっそり削られてしまった。
これらの事から、剣盾環境の中では最強の技の一角として語り継がれている。