基礎データ
全国図鑑 | No.328→No.0328 |
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ホウエン図鑑 | No.116 |
イッシュ図鑑 | No.121 |
マウンテンカロス図鑑 | No.003 |
アローラ図鑑 | No.304 |
ガラル図鑑 | No.321 |
ブルーベリー図鑑 | No.044 |
ローマ字表記 | Nuckrar |
ぶんるい | ありじごくポケモン |
タイプ | じめん |
たかさ | 0.7m |
おもさ | 15.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | ありじごく/かいりきバサミ/ちからずく(隠れ特性) |
タマゴグループ | むし/ドラゴン(第8世代から) |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ナックラー | nutcracker(英語でクルミ割り器) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Trapinch | trap(罠)+pinch(挟んで締め付ける) |
ドイツ語 | Knacklion | Knacken(噛み付く)+antlion(英語でアリジゴク) |
フランス語 | Kraknoix | craque-noix(クルミ割り器) |
韓国語 | 톱치 | 톱(のこぎり)+치(歯) |
中国語 | 大顎蟻 | 大きな顎の蟻 |
進化
ナックラー → ビブラーバ(Lv.35) → フライゴン(Lv.45)
概要
ポケットモンスター 第3世代『ルビー・サファイア』で初登場したアリジゴクをモチーフとしたポケモン(だが、アリジゴクとは似ておらずカメに近い姿)。砂漠地帯に生息している。
名前の由来は「nutcracker(英語: クルミ割り器)」。
大きな頭と七宝模様のような目が特徴的。頭の形状はどことなくハッサムの鋏にも似ている。こげぱんというキャラクターにもそっくりである。
飢えに強く一週間は飲まず食わずで持ちこたえ、砂の大地に脱出不可能なスリバチ状の巣をつくり、獲物が滑り落ちてくるのをじっと待ち続ける。トラバサミのような巨大な顎は岩をも砕く破壊力を持ち、2回進化するポケモンの初期形態でありながら攻撃種族値は100を誇る。
ただし、幼体であるためかたまにフライゴンが獲物を誘き寄せる手伝いを行うこともあるし、生態系の上位というわけでもないようで、図鑑によればメグロコが好物として襲ってくることもある模様。更に頭が重いのでひっくり返されると元に戻りづらいと言う弱点もある。すり鉢状の巣はそうした弱点を補う防護フィールドでもあるのだ。
天敵関係にあるナックラーとメグロコは、互いに進化を重ねてフライゴンとワルビアルになるとお互いの習性を活かして餌を取る共生関係に変化する、という珍しい形態を持つ。
ありじごくポケモンだが、アリポケモンが実装されたのは第5世代の事であり、そのアリポケモンには別の捕食者が設定されているためか、ナックラーがどのポケモンを捕食するかは2024年現在、どの世代の図鑑説明にも記載されていない。アニメでは落ちてきたきのみを食べている描写もあるため、雑食とも言える。
元ネタ
アリジゴクといえばウスバカゲロウの幼虫であり、進化すると羽が生えて飛ぶようになる。むしタイプを持たないが、タマゴグループもドラゴングループではなく虫グループ。
カゲロウの成虫はたくさんの卵と引き換えに口と消化管を退化させているため、産卵後すぐに死んでしまうことで知られる。
ポケモン剣盾ではキャンプでのカレーの食事量としてそれが再現されているのだが(同様に口吻を持たず成虫になるとすぐ死んでしまうモチーフを持つモスノウも同様)、ウスバカゲロウはカゲロウとは全く異なる生き物でありこれは間違いである。
成虫になったカゲロウは数十分〜1日で死ぬのに対し、ウスバカゲロウは小型昆虫類などを食べて3,4週間〜数ヶ月は生きられる。
そもそもビブラーバにもフライゴンにもしっかりと口がある。
色違い
色違いは緑色になる。
ゲームでの特徴
RSE・ORAS
DPt・BDSP
HGSS
ブラック・ホワイト・BW2
XY
- 13ばんどうろとフレンドサファリ(じめん)に出現する…のだが、前者の場合は砂埃を上げて突進してくるうえにダグトリオ同様に特性「ありじごく」だと逃げられないという人によってはイライラ地点になるので注意。
サンムーン・ウルトラサンムーン
ソード・シールド
スカーレット・バイオレット
- 当初は登場しなかったが、PVでフライゴンが映った事からDLC『藍の円盤』で内定した。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
45 | 100 | 45 | 45 | 45 | 10 | 290 |
第一形態での攻撃力100は頭一つ抜けていて、優秀な拘束特性「ありじごく」を持つためリトルカップ(未進化限定ルール)等では大きな活躍を見せる。
素早さは10と極端に低く、ナックラーより遅いポケモンはゴンベしか居ないため、「トリックルーム」でサポートすれば有利に戦える。いわタイプの技や先制攻撃などのサブ技も豊富に覚えるが、高い攻撃力からの一致「じしん」が何よりも強力。勿論通常ルールで同じ戦法を展開してもよいが、相手の耐久が高いと耐えきられて反撃でやられてしまうこともある。
しかし、ビブラーバに進化すると攻撃力が下がってしまい、フライゴンまで進化しても100に戻るだけである。更に言えばナックラー時代に存在していた3つの特性は進化させると全て「ふゆう」になってしまう。羽化するのに飛んでいないのはおかしいと言えばその通りなのだが、ひこうタイプをつけてあげられなかったものか……
また、「じわれ」などナックラーの時にしか覚えられない有用な技を多く持つ。しかし、「じわれ」等の「ナックラーの時にしか覚えない技」の一部は、遺伝技に設定されていない。つまり産まれた時点で「じわれ」や「フェイント」を覚えさせておきたい場合、両親をそれぞれナックラーのまま、Lv89又はLv81まで育てたものを預けないと、遺伝できない。(レベル2以上で覚える技を両親が共に覚えていると、生まれたポケモンが覚えている)同じタマゴグループで同じ技を覚えられるポケモンが殆どいないというのも面倒な所であろう。どれもこれもライバル達への差別化には欲しい技だったりもするのがやるせない。
何故ここまでしなければいけないかというと、当時フラットルールがWi-Fi環境を除いて存在しておらず、特にオフラインでの大会ではレベル50で止める必要があったから。Wi-Fiメインで戦っていた人には関係のない話……と思いきやLv89まで上げなければいけないことに変わりはない。ただこの問題は、第五世代のブラック2・ホワイト2ではレベルの引き下げなどもあって少々改善されている(先述のじわれはLv89からLv73に、フェイントはLv81からLv61に下げられている)。
更に第六世代『XY』ではレベル1技としても設定されるようになった……のだが、続く『ORAS』では技習得レベルの大幅な見直しが行われレベル1技から除外されてしまった。まあ除外されないと両親遺伝が実現できない(=遺伝技として認識されず、進化後の状態で忘れさせた時に「ハートのウロコ」で思い出せない)から仕方ないといえば仕方ないが。
とはいえ「フェイント」はLv29、「じわれ」はLv47と大きく引き下げられたので、育成は格段にしやすくなった。このレベル設定は第七世代にも受け継がれている。
第八世代からはレイドバトルで進化後のポケモンが出てくる関係もあってか、進化前限定だった有用な技が、覚えさせずに進化させても思い出しから習得出来るようになった為、更に敷居は下がったと言える。
使用トレーナー
アニメ版
漫画版
番外作品
ポケモンGO
2018年1月24日、第3世代実装第3弾の1匹として登場。111ばんどうろの砂漠地帯に行けば比較的よく見られたRSEとは異なり、GOでの野生個体の出現率は非常に低く、位置づけとしてはメリープやヒンバスに近いレアなポケモンとなってしまった。じめんタイプの出現率が全般的にアップする「晴天」時には多少出やすくはなるが、それでもそう簡単に出会うことはできず、実装直後は血眼になってナックラーを探し求めたというユーザーも多かったことだろう……。
タマゴから孵化させる方法もあるが、実装当初はやはりというか当然というか一番レア度の高い10kmタマゴからしか孵化してくれなかったため、やはりこちらからの入手も困難を極めた。ただ、10kmタマゴから孵化するポケモンの中では孵化率が比較的高めに設定されていたようで、定期的に10kmタマゴを割っているといつの間にか結構な数のナックラーがボックスにたまっているという人もいたようだ(それ故、10kmタマゴから孵化するポケモンの中では一般的にハズレ扱いされている)。
最終進化形であるフライゴンまで進化させるとなると125個もの膨大な量のアメが必要になるので、アメ集めを効率的に行いたいのであれば、タマゴの孵化も活用してみるとよい。なお、現在は5kmタマゴから生まれるよう変更されているが5kmタマゴは孵化するポケモンの種類が多く、却って狙いを絞りづらくなるという事態となったため、以前よりも入手や個体厳選の難易度が上がる結果に。
そんなナックラーであったが、2019年10月に行われたコミュニティ・デイでは遂にターゲットに選出。当日は公園を中心に大量のナックラーが出現したため、これを機に一気にアメを集めた方も多かっただろう。特に、日本では台風19号の接近・上陸に伴い、開催が2週間延期された結果、アメの取得量が2倍になるハロウィンイベントの真っ最中に開催されることになり、他国と比べてアメ集めが格段に捗ることとなった。
2020年8月に開催されたドラゴンウィークでは、ミニリュウ共々出現率が大幅にアップし、街中を出歩くと結構な数のナックラーと遭遇出来た。このため、今後はナックラーの育成にもそこまで困ることはなくなるだろう。
GOロケット団のシャドウポケモンとしても実装されており、シャドウナックラーは現在シエラから入手できる。元々シャドウナックラー自体レアポケモン扱いだったため、その意味でもシエラを倒しに行く価値はある。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
レギュラーの手持ち
- ゴウのナックラー
ゲストなど
- AG106話
- アニメ初登場。イザベ島の荒野に大きな巣穴を掘って暮らす。ナックラーの掘った穴は「ナックラーの地下迷宮」といわれ、一度入り込んだらなかなか出られないとの事。
- ナックラー研究者のヘイハチローは1匹のナックラーに発信機を付け、自分が子供の頃に見た美しい地底湖を探しており、地下迷宮の奥で地底湖を発見。そこでナックラー達が集まって集団でビブラーバに進化していた。
- AG135話
- ダツラのポケモンで登場。
- DP33話
- 昨年度のポケモンなりきり大会のVTRに登場。ナエトルになりきった。
- SM75話
- オレンのみが落ちてくるのを待ち伏せし捕まえて食べていた。
- 新無印32~49話OP「1・2・3」
- キバナのSNSアイコンがナックラーになっていた。手持ちにフライゴンがいる事はもちろん、「ナックルシティ」と掛けてると思われる。
- 新無印95話
- ムサシを襲おうとした。
- 新無印109話
- キバナファンの女性が抱っこしていた。
その他
AG | 116話 |
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DP | 145話 |
SM | 6話・8話・30話・86話・90話・96話 |
新無印 | 70話・92話 |
アニポケ・リコとロイの旅シリーズ
- 50話:アイコンで登場。
- 57話:テラスタル研修生のポケモンで登場。
漫画版
4章ではアスナの挑戦者のポケモンで登場したが一瞬で敗北。相性は有利なはずだが恐らく単純にレベル不足だろう。
11章ではヒュウの主要ポケモンで登場。ポケウッドの見学後時点ではビブラーバに進化していた。
ポケモンローカルActs
鳥取県南部町に地域応援ポケモンであるサンド&アローラサンドと共にデザインされたポケモンマンホールが設置された。(参照)
余談
キバナと
『ソード・シールド』に登場するガラル地方・ナックルシティジムリーダーのキバナが進化後のフライゴンを手持ちにしている関係上、Pixivでも彼の手持ちやヌメラと並んで一緒に描かれる事が多い。
上述の通り、アニポケ新無印ではOPでのSNSのアイコンがナックラーであったり、109話で彼のファンと思われる観客がナックラーを抱っこしてる場面があるほどである。
2020年にて、ハロウィンテーマグッズではなんと『キバナのパーカーを着たナックラーグッズ』が販売されたほどである。(参考1)(参考2)
ミスタードーナツとのコラボ企画
2024年11月に開催されたミスタードーナツのポケモンコラボ企画では、箱や紙袋やコラボグッズ(ブランケット)にその姿が描かれており、同じくアリジゴクをモチーフとしたディグダとも共演している。ドーナツのお店であるためか「あなをほる」ポケモンたちが多く描かれている。
没案
ポケモンRSのベータ版のデータによるとナックラーは元々進化しないポケモンでデータ削減の為にビブラーバに進化するように設定されたらしい。ナックラーとビブラーバで種族値と覚える技が違うのは進化しなかった頃の名残と思われる。ビブラーバの進化前は元々別のポケモンだった。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0327.パッチール→0328.ナックラー→0329.ビブラーバ
関連ポケモン等・グループタグ
コラボ | 鳥取ポケふた組 |
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どうぐ | やわらかいすな |
天敵 | メグロコ:しかし最終進化同士は共生関係に。 |
ありじごく仲間 | ディグダ / ダグトリオ |
没 | イトトン:ビブラーバの開発中の名称。 |
似てる? | ハッサム:ハッサムのハサミとフォルムが似てると偶にネタにされる。 |
その他