概要
山梨県、青森県、鳥取県の3地域に同名の自治体があるため、ここで説明する。
南部も参照
山梨県
南北に富士川が流れている南巨摩郡に属する町。静岡県に近いこともあり、日本茶の栽培が盛んである。名前は山梨県の南側にあるためでなく、元々清和源氏の流派である南部氏が当地を所領していたことが由来で、南部氏はその後青森側へ移住したが、現在も南部氏の史跡がいくつかある。2003年に(旧)南部町、富沢町が合併して現在に至る。富士川右岸を身延線が、左岸を中部横断自動車道が通っている。
山梨県の突起した部分の先端にあるため、山梨県の県庁所在地甲府市中心部(約50km)より静岡県富士宮市(約20km)や富士市(約30km)、さらには静岡市清水区(約40km)のほうが近い。そのため商圏が富士・富士宮市に依存しており、学区も富士・富士宮市方面に含まれている(以前は山梨県側の学区が厳しく区内の普通高校が身延高校しかなかったため、越県通学が顕著だった。現在もその名残が強い)。
「ゆるキャン△」の各務原なでしこファミリーが浜松市から当地へ引っ越してきたという設定で、作品内でも南部町の施設や風景が登場する。
青森県
東西に馬淵川が流れている三戸郡に属する町。リンゴやサクランボ、葡萄、洋梨といった果物の生産が盛んである。奥州藤原氏滅亡後、山梨県側から南部氏が移住し、その後戦国大名となり周辺を統治していた。2006年に(旧)南部町、名川町、旧福地村が合併して現在に至る。
全国で唯一の町営青果市場や農業高校、競艇外舟券発売場があるなど、特徴的な公共施設が多い。南北を青い森鉄道が通っているほか、駅はないが東北新幹線も通過している(隣接する八戸市に八戸駅があるため、町民はそこから東京や仙台、北海道方面へ向かう)。
上述の通り山梨県側と繋がりがあり、双方で定期的な交流を行なっているほか八戸市や盛岡市、身延町など青森・山梨側双方の周辺自治体と共に「平成・南部藩」を設立している。
鳥取県
米子市の南側に位置する西伯郡に属する町。2004年に西伯町と会見町が合併して誕生した。名前の由来は元々米子市の南部地域と称してたためであり、山梨県側と青森県側の由来である南部氏は一切関係はない。そのため山梨県側・青森県側とは交流はないが、代わりに桜の名所繋がりで高知県の佐川町と繋がりがある。
余談
かつては和歌山県にも南部町が存在したが、こちらは「みなべちょう」と読む(元々は「三鍋」であったという説がある)。
梅干しの生産が日本一の時期もあった。
2004年に南部川村(みなべがわむら)と合併した際、「南部」では「なんぶ」と読み間違えられることが多いためみなべ町に改名した。