概要
福井県・愛知県・和歌山県にある町で、名前の通りいずれも海に面している。
どこにでもありそうで海岸さえあれば簡単に名乗れそうな瑞祥地名だが、平成の大合併ではどこも消滅することもなく、また新たに生まれることも無く3つのままだった。なお、3町はいずれも昭和の大合併で発足したものである。
ちなみに三重県には南牟婁郡御浜町が、千葉県千葉市には美浜区がある。
福井県三方郡美浜町
1954年に三方郡の北西郷村、南西郷村、耳村、山東村の4村が合併し発足。
敦賀市の西にあり三方五湖の一部を有している。関西電力の原子力発電所である美浜発電所（美浜原発）がある。
交通
以下の鉄道、有料道路、国道があり、いずれも若狭湾に沿って走っている。
鉄道
西日本旅客鉄道（JR西日本）
道路
有料道路
国道
愛知県知多郡美浜町
1955年に知多郡の河和町、野間町の2町が合併して発足。1957年に同郡小鈴谷町（こすがやちょう）のうち上野間地区（旧、上野間村）を編入して現在の町域となる。
知多半島の南部にあり、北側は北西に常滑市、北に武豊町と隣接し、南側は半島先端の南知多町と隣接する。東側は三河湾、西側は伊勢湾に面した風光明媚な町ながら名古屋市に乗り換えなしで行けるなどアクセスが便利な町。
町の中心は町役場のある東部（旧河和町）の河和である。一方の西部（旧野間町）の奥田には日本福祉大学が本部と美浜キャンパス及び附属高校を置いており、文教地区としての側面を持つ。
また、中部国際空港が近いことから、平成の大合併では南隣の南知多町と合併して「南セントレア市」になろうとして住民投票を行ったところ、合併を否決されて現在に至る。
ちなみに、戸塚ヨットスクールの所在地である。
交通
以下の鉄道、有料道路、国道がある。また、河和からは名鉄海上観光船による三河湾の篠島・日間賀島、さらに渥美半島の伊良湖岬に至る航路がある。
鉄道
名古屋鉄道（名鉄）
- 河和線：東部の三河湾側を走る。
- 知多新線：河和線から分岐する富貴駅（武豊町）から知多半島を横断した後、上野間駅以南は西部の伊勢湾側を走る。富貴駅と上野間駅の間で旧小鈴谷町のうち常滑市に編入された坂井地区（旧坂井村）を通過するが、駅は設置されておらず、またその計画もない。なお、野間駅と内海駅（南知多町）の間の小野浦に駅が設置される計画であったが未成となっている。
道路
有料道路
国道
- 国道247号：知多半島の外周を走っており、このため東部と西部それぞれで海沿いに走っている。
和歌山県日高郡美浜町
1954年に日高郡の三尾村、和田村、松原村の3村が合併して発足。
御坊市の西、紀伊半島から西へ突き出した小半島の南側を占め、その突端で紀伊半島の最西端に当たる日ノ御埼には紀伊日ノ御埼灯台がある。
西部の三尾地区（旧三尾村）にはアメリカ村と呼ばれている場所がある。昔カナダに移住して帰ってきた人が洋風の暮らしをしたことからそう呼ばれた。「なんでカナダなのにアメリカ村なの?」という疑問が当然起きるが、昔の話なので世界地理の知識が曖昧だったのかもしれない。
交通
鉄道は通っていないが東端は紀州鉄道の駅から歩いて行ける距離。特に西御坊駅からはたった数十メートルで町内に入れてしまう。ちなみに、町内は国道も通っていない。
