概要
知多郡(ちたぐん)とは尾張国の知多半島及び三河湾に浮かぶ離島の篠島・日間賀島を領域とした郡であり、現在では愛知県で同領域からなる知多地域の町村が属する郡となっている。
構成町村は以下の5町である。
なお、知多地域に属する5市(半田市、常滑市、東海市、大府市、知多市)の領域も市制施行前の町村は郡域であった(東海市南柴田町や市制施行後の埋め立て地・人工島を除く)。また、名古屋市緑区の南部(旧有松町、大高町)や豊明市の南東部(旧栄村、東阿野村)もかつての郡域である。
特色
現在の知多郡の5町だけでも15万人の人口を擁しており、これは日本の郡単位では3番目に多い。特に北部の東浦町と中南部の武豊町は人口が4万人台、東浦町に至っては4万9千人台で日本の郡部の町では2番目に多い。これは県内の市部では新城市や弥富市を上回り、東浦町はさらに高浜市や岩倉市をも上回っている。東浦町ではこのことから単独市制を目指すあまり、2010年の国勢調査で人口を水増ししてその要件である5万人を突破させた不祥事が発生している。
一方の郡域南部、言い換えれば半島先端部の美浜町と南知多町は21世紀に入り人口の減少傾向が顕著となり、所謂「平成の大合併」では2町で合併して「南セントレア市」として市制施行を目指したほどである。
※流石に、美浜町の北西隣の常滑市に属し人工島であるため郡域に属したことのない中部国際空港の愛称を、市名公募の結果を無視して拝借することへの批判が起こり、構想はご破算となっている。