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概要編集

町の紹介

 みなべ町(みなべちょう)は、和歌山県の中部にある日高郡の南端に位置し、太平洋と紀伊山地に囲まれている町であり、人口は2022年7月1日時点で11,504人、土地面積120.28㎢、人口密度95.6人/km2である。

 みなべ町はの生産量は日本一であり、梅の代表品種として知られる南高梅発祥の地であり青梅の生産量とともに梅干しの生産量が日本一である。南部町の木はウバメガシであり、ウバメガシを使った備長炭の生産では2005年に日高川町が誕生するまでは日本一であった。(現在は国内2位)

 また景勝地として、鹿島に代表される田辺南部海岸県立自然公園海岸地形がある。

町のシンボル編集

町の木ウバメガシ
町の花
町の鳥 ウグイス
町の魚 イワシ

産業について

梅関連産業は生産農家だけにとどまらず、梅加工業、流通業、小売業などへの波及効果が大きく、地域経済の基幹産業となっている。またみなべ町では町役場内に「うめ課」を設置し、一貫した産業振興を行っています。

さらに水産業についても、黒潮に近いこともあって伊勢海老イワシアジサバタチウオなど魚種が豊富で、水揚げ量も多い地域となっています。

名産品

梅干し- 生産日本一。特に南高梅を使用したものは最高級品とされ特産品。

備長炭 - 木炭の最高級品。

蒲鉾 - 南蛮焼ごぼう巻は特産品。

干物 - めざしイカの一夜干ししらす干しアジの開きカマスの開きなど。

盆石界で知られる瓜谷石は同町から採掘される。

 地区


南部地区 - 堺、埴田、芝、北道、南道、東吉田、気佐藤、山内

岩代地区- 東岩代、西岩代

上南部地区 - 熊岡、晩稲、徳蔵、筋、谷口、東本庄、西本庄

高城地区 - 滝、広野、島之瀬、東神野川、高野、土井、市井川、熊瀬川

清川地区- 清川

歴史編集

みなべ町が完成するまで

古代〜鎌倉時代

南部(みなべ)は古くから紀伊半島南部の重要な拠点でした。それは、弥生時代銅鐸が数多く出土していることや、最近、縄文時代中期の西日本最大級の集落が発掘されたことからもうかがい知ることができます。

また、紀南地方では最も整然とした古代の条里制遺構が残されている地です。早くから皇族荘園が成立していました。

鎌倉時代〜明治時代

しかし鎌倉時代初期になって南部全荘は高野山領となりました。南北朝時代から南部荘地頭代官であった愛洲・野辺氏(岩代荘岩代氏)の勢力が強大となり、15世紀中期には南部全荘を支配するようになりました。野辺氏は平野中央に三重の堀に囲まれた国内有数の規模を誇る土居(城館)を築いていました。

関ヶ原の戦い後は 浅野氏の支配下となりましたが、大阪の陣後、 紀州徳川氏の家老 安藤氏の所領となり、南部組として大庄屋が30の村々を支配しました。17世紀中ごろ7か村が紀州本藩に召し上げられた結果(上ケ地)、南部組、御上ケ地南部組の2人の大庄屋が置かれるようになりました。

明治時代

明治になり大庄屋に変わって郷長が置かれるなど行政制度の改変があり、明治22 (1889)年の市町村制実施後、南部村(後、南部町)、岩代村上南部村高城村清川村が誕生。

昭和〜みなべ町誕生

昭和29(1954)年には「昭和の大合併」によって、南部町が岩代村と合併し新制・南部町となり、上南部村、高城村、清川村が合併して南部川村が誕生しました。

そして、そろって合併50周年を迎えた平成16(2004)年の10月1日に南部町と南部川村はいにしえのように一つになって「みなべ町」として生まれ変わりました。


「みなべ町」が誕生するまで

平成13年5月田辺周辺10か市町村で「田辺周辺市町村合併協議会」設立。南部町、南部川村も参加
平成14年4月「田辺広域任意合併協議会」が発足
平成14年6月南部町と南部川村は「田辺周辺10か市町村合併協議会」への不参加を表明
平成14年7月「南部町・南部川村合併研究会」を設置
平成14年11月「南部町・南部川村合併協議会」を設置
平成15年1月「南部町・南部川村合併協議会」「合併まちづくりアンケート」を実施
平成15年5月新町名を「みなべ町」、合併期日を「平成16年10月1日」と確認
平成15年12月和歌山県知事立ち会いのもと、南部町、南部川村が合併協定書に調印。翌日、南部町、南部川村の両議会で合併関連議案を全会一致で可決
平成16年3月和歌山県議会で、南部町と南部川村の合併議案を全会一致で可決
平成16年4月総務大臣が南部町と南部川村の合併を官報で告示
平成16年5月「みなべ町」町章決定
平成16年10月「みなべ町」誕生

※ くわしくは、「南部町・南部川村合併協議会」のホームページをご覧ください。


余談みなべ町にある条例

みなべ町には梅の栽培と梅干し生産が盛んなことから、町民に対して「梅干しでおにぎり」を奨励する目的を含む「おにぎり梅干条例」を2014年(平成26年)に制定しています。


主な観光地や祭り編集

景勝地

千里の浜 - 白砂清松の浜、熊野古道の一部。本州有数のアカウミガメ産卵地

鹿島- 南部湾沖合いに浮かぶ、鹿島大明神が鎮座する信仰の島(和歌山県立自然公園第1種特別地域)

梅林

南部梅林 - 「一目百万、香り十里」と称される日本最大の梅林で、田辺藩によって始められたという梅林。尚、この梅林は観梅用ではなく、産業(果実採取)用の農林である。しかし、地元農家の好意で開花シーズンに一般公開されているものである。

開園時期梅の開花期の8:00 - 17:00
所在地みなべ町晩稲(梅の里観梅協会)

岩代大梅林 - 2万本の梅の海

所在地みなべ町西岩代(岩代大梅林観梅協会)

千里梅林- 千里の浜の海を見下ろす丘に位置する

所在地みなべ町山内

 →これら梅栽培地が田辺市と合わせ2015年に国連食糧農業機関世界重要農業遺産システムに登録された


旧跡

須賀神社

清川天宝神社

千里観音 - 近西国三十三番札所

九十九王子 - 三鍋王子/ 千里王子社 / 岩代王子社

南部峠の石仏

施設

うめ振興館

紀州梅干館

紀州備長炭振興館 イメージキャラクターはびんちょうタン

小目津浜公園

猪の山公園

温泉

鶴の湯温泉

みなべ温泉

紀州みなべ千里浜温泉

祭事

梅祭り - 2月21日

須賀神社の秋祭り - 10月9日

鹿島神社の秋祭り - 10月第3日曜日

高城天宝神社の秋祭り - 10月第4日曜日

清川天宝神社の秋祭り - 10月の最終日曜日


著名人編集


出身著名人


吹石徳一(プロ野球選手、プロ野球スカウト)

川島ケイジ(シンガーソングライター - 2017年12月、みなべ町ふるさと大使に就任[3][4]。

春風亭橋蔵(落語家)


関連著名人


藤本勝巳(元プロ野球選手)

上田次朗(元プロ野球選手)

植田幸弘(元プロ野球選手・広島東洋カープコーチ)

濱中治(元プロ野球選手・阪神タイガース他)

桂紗綾(朝日放送テレビアナウンサー)- 2010年4月、みなべ町ふるさと大使に就任


交通編集


JR西日本

紀勢本線(きのくに線)

南部駅 - 岩代駅

中心となる駅:南部駅(無人駅であるが特急停車駅)

バス

みなべコミバス(定期便有)

龍神自動車(紀伊田辺行き)

主要道路

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阪和自動車道(近畿自動車道紀勢線) みなべIC

国道42号

国道424号


関連タグ編集

和歌山県 梅干し 備長炭

外部リンク編集

みなべ町のホームページ

「南部町・南部川村合併協議会」のホームページ

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