概要
「びんちょうタン」は、アルケミスト企画で誕生した備長炭を萌え擬人化したキャラクターである。
原作・キャラクターデザインは、江草天仁。和歌山県日高郡みなべ町にある「みなべ川森林組合」のマスコットキャラクターに採用され、擬人化ブームの代表作とも言える。
2005年から『月刊コミックブレイド』(マッグガーデン)で江草天仁による漫画が連載していたが、2008年の11月号にて連載終了。その後は作者の同人誌で話が続いている。
テレビアニメ化もされ、2006年2月から3月までTBSやBS-iで『アニアニランド』枠の前半として放送された。放送時間が15分のためか、こちらはエンディングがカットされている。TBSでは本来16:9となる画面の左右をカットして4:3で放送された。
同年3月から4月までは、備長炭の産地である和歌山県を放送エリアに含むMBSで、『アニメシャワー』で6週にわたり全12話が2本立てで放送された。BS-iと同じ16:9のハイビジョンで、30分枠、単独番組として放送され、エンディングも流れた。
TBSも元々30分枠、全12話の放送が検討されたが、『アニアニランド』枠が1作品15分だったこと、同じくアニメ化作品の「REC」が9話構成で後半に組まれたことからから、TBSとBS-iでは15分、9話まで、エンディングなしでの放送となった。そのため残り3話はMBSで放送された。
日本における萌え擬人化ブームの始祖とも言われている。
ストーリー
山の中の一軒家で暮らす1人の少女びんちょうタン。けなげに一生懸命日々を過ごす彼女の物語。
登場人物
びんちょうタン(CV:野中藍)
ナレーションのおねえタン(CV:井上喜久子)
びんちょうタン(キャラクター)
人里離れた山の中にて一人で暮らしている身寄りのない女の子。
非常に貧しく、ボロボロの古家に住み日雇いの仕事で生計を立てている。
しかしそんな環境でも日々のささやかな変化を楽しむ感受性の持ち主。
もちろん、こんな幼い少女が一人で生きていく事については養護施設の職員もひどく気に掛けているのだが、「大好きなおばあちゃんとの思い出が詰まった家を離れたくない」というびんちょうタンの強い希望もあってこのような形となっている。
一方で時折一人ぼっちで居る事に寂しさを感じたり、他の子どもたちが普通に学校へ通う様子を羨ましく思う事も。
とてもおっとりした物静かな性格で、口数も少なく自己主張もあまり多くない。
連載当初はそんな性格もあってか友人・知人と呼べるような存在はほとんど居なかったが、町への通勤を通して温かい人たちに恵まれていくようになる。
友人たちと比べると表情の変化も大人しいが、決して無感動な子ではなく、幸せな時は笑ったり、本当に辛い時には泣いてしまう事もある。
また誰にでも分け隔てなく接する真摯で優しい子でもあり、知り合った人たちからの信頼は厚い。
関連イラスト
主題歌
オープニングテーマ
「いろは」
作詞・作曲 - rino / 編曲 - 大久保薫 / 歌 - CooRie
エンディングテーマ(MBSのみ)
「びんちょう音頭」
作詞 - 江草天仁 / 作曲 - 今川靜也(LOOPCUBE) / 編曲 - 岡崎雄二郎 / 歌 - ちくタン(門脇舞)
外部リンク
関連タグ
TBS木曜深夜アニメ枠 アニメシャワー(MBS)