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ニドキング

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にどきんぐ

ニドキングとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。

基礎データ

全国図鑑No.0034
カントー図鑑No.034
ジョウト図鑑No.100
コーストカロス図鑑No.109
カンムリ雪原図鑑No.070
ローマ字表記Nidoking
ぶんるいドリルポケモン
タイプどく/じめん
せいべつ100%♂
たかさ1.4m
おもさ62.0kg
特性どくのトゲ/とうそうしん(第4世代以降)/ちからずく隠れ特性
タマゴグループかいじゅう/りくじょう

各言語版での名称と由来

言語名称由来
日本語ニドキングneedle(英語で針)+king(英語で王)
英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語Nidoking日本語名に同じ
韓国語니드킹日本語名の音写
中国語尼多王日本語名の部分的な音写+王(wáng)
ロシア語Нидокинг英語名の音写
タイ語นิโดคิง日本語名の音写
ヘブライ語नीडोकिंग英語名の音写
リトアニア語Nidokingas英語名より

概要

初代『ポケットモンスター 赤・緑』から登場するつきのいしによってニドリーノから進化した技のデパートであることに定評があるポケモン。

名前の由来は「Needle(針)+King(王)」。と思われる。

尻尾の力が強く、相手の背骨をいとも簡単にへし折ってしまい、叩き付ければ電柱をもマッチ棒のように折れ曲がる。頭部に生えた角はダイヤモンドをも突き刺し、手足の力も強いなど基本的に守ることへ重きを置いたニドクインよりも攻めに特化した生態が解説されていることが多い。

見た目によらず高さは1.4mで意外と小さいと思われがちであるが、前傾姿勢で尾を含まない高さ(主人公との高さ比べでほぼ同サイズなため)なので技を使った時等の雄叫びを上げた仰け反った姿や身長に近いサイズを誇る太い尾があるので目の前に居たら実際の迫力は結構なものであると思われる。現実でもヒグマツキノワグマがこれより小さいにもかかわらず、例年凄惨な人的被害をもたらすことを考えると十分過ぎるサイズである。

当初の公式イラストでは瞳がかなり鋭かったが、アニメ以降は若干可愛らしい目になった。

  • 硬い皮膚に覆われており、その頑丈な身体を生かした接近戦が得意。だが、赤緑の説明は「皮膚は石のように硬い」、ピカチュウ版の説明は「皮膚は鋼のように硬い」ともろに比喩が食い違っている。……一体どっちなんだ。

ちなみに、何かと攻撃面の説明が多かった彼だが、ソードのポケモン図鑑でようやくニドクインとの関係について触れられており、長年連れ添った奥さんの前ではデレッデレの表情を見せるのであるという。

初期はかなり寸胴体系であったが、現在はスリムにアレンジされたデザインとなった。怪獣系統ポケモン達の中ではバンギラスとトップ争いをする程の人気振りである(pixivタグ検索調べ)。身長はブッチギリの低身長であるが。

色違いは水色。ニドクインと色を取り換えっこしたかに思えるが、当のニドクインの色違いは緑色。どうしてこうなった。ニドリーナまでは紫なのに何故であろう・・・。

また、奥方よりも角が長いが顎が弱いのであろうか?奥方よりも角を用いる技を覚えても顎を用いる技が少ない。頭突き系のデメリットがある別技をそれぞれ覚えるが。

ポケモン川柳全百科では名前でいじられており、ニドラン♂「ゼロキング」ニドリーノ「イチドキング」を名乗り始めている…しかし、ニドランが一生でキングに進化出来るのはあくまで1回であり、2度キングになったという訳ではない。「まあ、2回進化してニドキングに至ったんだし、間違ってねーんじゃねーの?」と突っ込まれたらそこまでであるが。

ゲームにおける特徴

入手方法

サカキのニドキング

ロケット団ボスでトキワのジムリーダー・サカキも手持ちとしており、有名である。

ポケモン初代ではLv45で繰り出してくるが、技構成は「たいあたり」「つのでつく」「どくばり」「あばれる」と貧弱。ピカチュウ版ではLv.53と高く、「じしん」や「かみなり」を搭載しているので生半可な手持ちで挑むと返り討ちとされる。リメイクVerFRLGではLv.45で「にどげり」「どくばり」「あばれる」「じしん」、LPLEではLv.49で「じしん」「つのドリル」「メガホーン」「どくづき」となっている。

BW2では、カントーリーダーズ時にはシュカのみ持ち・「ヘドロウェーブ」「だいちのちから」「メガホーン」「ふぶき」だが、ワールドリーダーズではこだわりメガネ持ち「だいちのちから」「10まんボルト」「かえんほうしゃ」「れいとうビーム」となっている。

USUMでは、Lv.68で「じしん」「どくづき」「じごくづき」「アクアテール」となっており、他手持ち同様、マスターボール入りである。

後述する『ポケモンマスターズ』では、キョダイマックスできないポケモンでありながらダイマックスする珍しいバディーズとなった。また、サカキもニドキングをモチーフにした衣装(マジコス)を着ている。

性能

種族値

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
初代8192777585410
第5世代まで819277857585495
第6世代以降8110277857585505

※第2世代以前の「特攻」・「特防」は「特殊」へ纏められていた。

防御型ニドクインと比べこちらは攻撃面と素早さに長けたステータスを有する。設定では防御面も硬いという設定であるが、防御面はやや平均的といった所。ステータスは攻撃が高い以外は平均的ながら、ニドキングの強みは前述通り豊富な技のレパートリーにある。

全18タイプのうち、16種類のタイプ技を覚えることが出来る器用なポケモン(ちなみに覚えられないのはくさフェアリーの2タイプ。くさタイプは一応「めざめるパワー」があるが、この技はフェアリーとならない。第4世代でしぜんのめぐみを覚えさせてアッキのみかロゼルのみを持たせることでフェアリー技も使える)。

物理技はタイプ一致じしんどくづきに加え、ストーンエッジ」「いわなだれ」「もろはのずつき」「メガホーン」「ふいうち」「かわらわり

特殊技の方もだいちのちから」「ヘドロばくだん」「ヘドロウェーブを筆頭にれいとうビーム」「10まんボルト」「なみのり」「だいもんじ」「シャドーボールなど非常に多彩。

さらには進化前に覚えられる一撃必殺技つのドリル、補助技でもちょうはつ」「どくびし」「かなしばりなど他ポケモンとも比べ物とならない程技に恵まれている。

その驚異的な習得技(と、小柄であること)から、誰が呼んだか技のデパートの異名を取る。惜しむらくは、積み技が「つめとぎ」しかないことか。

習得技の豊富さも去ることながら、「どく」と「じめん」の組合わせは攻撃面における補完が優れており、タイプ一致技を使い分けて殴るだけでも十分に強力。そこに前述の技範囲の広さ、さらには特性「ちからずく」との相性が良いいのちのたまの火力補正が加わると、受けるのは中々難しくなる。

第1世代

98カップでは決勝大会でこそ使われなかったが、地区予選ではそこそこベスト8に残るなど健闘。入賞数では97カップでも決勝大会に残っていたゴローニャに肉薄する程であった参考97カップ、98カップ決勝大会でのエントリーポケモンが使用出来ない99カップでは、決勝大会優勝メンバーに輝く。当時から極めて豊富な技、一撃必殺技を武器に活躍したのである。当時の99カップのじめんタイプにしてはそこそこ俊足な上に「特殊」数値も高かった。

第2世代

実機版世代展開期にはこれといった実績はなかったが、長期戦が横行するVC版環境では一撃必殺技による打開と「でんじは」「どくどく」無効の耐性から一定数使われる。

第5世代

隠れ特性「ちからずく」が追加。この特性は、追加効果がある技の追加効果が発動しない代わりに技威力が1.3倍となるというものであるが、ニドキングの場合は覚えられる特殊技のほとんどにこの特性が適用されるので非常に有効に使える。そのため、特殊型ならほぼ常に1.3倍の威力で技を出す事が可能となり、一気に強力なポケモンへ変貌を遂げた。「いのちのたま」を持たせて同特性が適用される場合反動ダメージまでも強引に打消せるのもポイント。

第6世代

攻撃種族値が10上昇し102となり、漸く100の大台を超えた。これにより物理型も「ちからずく」が乗る「どくづき」を中心に十分採用の目が出た。加えてどくタイプが弱点を突けるフェアリータイプが加わったことで、価値が相対的に上昇した。

だが、こうげきが高くなったにもかかわらず、やはりちからずく適用範囲の関係から特殊型の方が採用されており、物理どく・じめんタイプなのに「どくづき」や「じしん」の採用優先度が高くないある稀有な存在である。せっかくの強化であるが、Cが上がっていた方がニドキング自身の強化には繋がったであろう。一応先制技「ふいうち」の強化には繋がっているので念のため。

第8世代

まさかのダイジェット用つつく採用のニドキングまで現れた。

初代RTAにおいて

初代では加入時期、進化時期の早さ、技の豊富さによりわざマシンを次々と使い潰しながら高速で攻略出来る点、「あばれる」のお陰でコマンド選択時間をカットしつつPPを節約可能な点、最終的に一撃必殺技をヨクアタールとスピーダーで強化して無双できる点などから、世界記録を狙う上でマストとなるチャートに愛用されるようになった。

初代には乱数調整は基本存在しないが、高個体値のニドラン♂を確保するための状況再現は特別に開発されているぐらいである。

強いていえば「いわなだれ」を気合で当てなければならない運ゲーを強いられる区間が一部であるぐらいか。

使用トレーナー

ゲーム版

※1:ポケモンマスターズではマジコス時のバディーズ。

※2:ポケモンスタジアム金銀

※3:BDSP強化後2回目

※4:BDSPバトルタワー

アニメ版

番外作品

ポケモンGO

ニドラン♂の出現率はそこそこなので、比較的簡単に手に入れることができる。本編同様のステータスを持ち、平均的に強いといったところ。技は本編ほど器用ではなく、タイプ一致の2つのうちどちらかを覚えさせるのが基本となる。

何気にじめんタイプにしては入手難易度が低めなので、じめんタイプ枠が足りない時の助っ人にもなる。そのため、サンダースライコウのレイドで目にする機会も比較的多かった。

レイドボス

2017年11月5日 - 2018年2月中旬までの間、何とニドクイン共々レイドボスに抜擢された。難易度は一般最高の★★★★。……なのであるが、(ニドキング自身はともかく)進化元のニドラン♂がそこまで珍しくないポケモンであり、わざわざレイドバトルを利用する必要性が薄いため、何とも微妙な選定ではある。

そうした稀少性の低さに反して無駄に攻略難易度が高いことなどもあって、残念ながらレイドでの人気はぶっちぎりで低い。一応、★★★★ということもあり、報酬の質は割と良いため全く旨味がないとも言えないのだが……

サカキのニドキング

2018年2月26日 - 3月11日の間、「レインボーロケット団の野望」キャンペーンの一環として全国のポケモンセンター限定でレイドボスとして登場する特殊なニドキング。

ステータスが通常のニドキングよりも遥かに強化されており、総合CPはボスゴドラバンギラスに迫る32111となっている(参考までに、通常個体CPは24873)。当然、ステータスも相応に強化されているので、たかがニドキングと舐めて掛かるとあっという間にやられてしまう。

なお、肝心の性能であるが、そこまで強力な個体なのであるから通常とは異なる何かしら特別な仕様になっているのかというと、残念ながらそんなことはなく、捕獲時のステータス及び習得する技は通常時の個体と全く同じである。典型的な腕試し要素といえるであろう。一応、ゲットに成功するとオリジナルのステッカーが貰えるが……

ポケモンマスターズ

マジコスサカキ&ニドキング

『悪の組織ジョウト編』でマジコスサカキのバディーとして登場。カントー編でレッドが見せたダイマックスをも習得してしまった。ロケット団が作ったサカキのマジコスはニドキングをイメージしたものとなっている。

サカキ曰く「カントーにいた時から活躍していた手持ち」とのことで「純粋なパワーこそミュウツーには劣るが豊富な技を覚えられ色々な特徴を持つポケモン相手に対応することが出来る」ということで「こいつも中々頼れる」と評していた。

メガトンキック
追加効果なし
アイアンテール
30%の確率で相手の防御を1段階さげる
どくづき
30%の確率で相手をどく状態にする
痛い目をみるぞ
自分の攻撃を6段階あげる。次回急所状態にする。次回抜群威力上昇状態にする。

バディーズ技

滅びぬ野望のグラウンドインパクト
★6EXアップ後、初めてバディーズわざをつかったときだけボルテージが2段階あがる

Bダイマックス技

ダイアース
味方全員の特防を2段階あげる
ダイスチル
味方全員の防御を2段階あげる
ダイアシッド
味方全員の特攻を2段階あげる

パッシブスキル

サカキの手腕
ノーマルタイプの技がじめんタイプになる。技が必ず命中する。
BD技抜群時威力上昇5
効果抜群のときにバディーズダイマックスわざの威力をあげる
ゲージ消費増威力上昇5
攻撃技でつかうわざゲージの量を1増やし技の威力をあげる

技は「メガトンキック」、「どくづき」、「アイアンテール」。T技効果はA6段階上昇、次回確定急所、次回抜群時威力上昇。

パッシブスキルはカルネクダリと同じ「ゲージ消費増威力上昇5」に「BD技抜群時威力上昇5」と火力特化。もう1つのパッシブスキルは「サカキの手腕」という専用スキルで、じめんチェンジ+必中化の複合であり命中不安のメガトンキックをじめんタイプ技とし、必ず当たるもの。勿論アイアンテールとどくづきも回避が積まれてようが当たる。

「ゲージ消費増威力上昇5」の効果でバディーズ技レベルが最大であるとアイアンテールが237、どくづきが165となり、そしてメガトンキックに至っては300とアタッカーのB技最大威力と同等となる。

ボードスキルも優秀でP・B・BD技強化やじめんタイプらしく砂嵐関連も備えているのであるが最大の目玉は「急所時次回急所9」というもの。これは急所へ当たると再度確定で急所に当たるという壊れスキルでB技にも適用されるため、EXとしてると最大威力300で確定急所の全体高火力を放ててしまう。

弱点としてはP技がどれも単体攻撃で短期決戦には不向きかつ4ゲージなのでゲージ管理難易度が高めなのに加えて防御や回復の手段は一切持たないので耐久力が低く全体高威力技を受けると落ちやすい。「急所時次回急所9」も急所無効を持つ相手には発動しなくなってしまうのが欠点。

主人公&ニドキング

報酬で貰えるタマゴからニドラン♂が孵化することがあり、主人公のバディとすることが可能で、進化させることも可能。

アニメ版

アニポケサトシの旅シリーズ

  • シゲルのニドキング
    • 無印63話で初登場。トキワジムのサカキとのバトルでサカキのゴローニャを「たいあたり」同士のぶつかり合いで下したが、ウインディと共に鎧を纏ったミュウツーのエスパー技により手も足も出ず倒される。
    • ポケモンリーグセキエイ大会でも使用するが、対戦相手のゴローニャが繰出した「ちきゅうなげ」によって力尽きる。
  • 無印88話
    • ピンカン島のピンクの色違い個体。密猟しようとしたロケット団に怒って撃退。
    • そのまま怒りの矛先をサトシ達にも向けてはかいこうせんを撃つも、カスミトゲピーがゆびをふるで運良く『まもる』を出して攻撃を防ぐ。その後はピンカン島のジュンサーの巧みな縄縛りによって傷付けることなく静められた。
  • オスカーのニドキング
    • AG72話に登場した異様な格好とテンションのカップルトレーナーの男性・オスカーのポケモン。相方の女性アンドリューのニドクインと息が合った攻撃でサトシ達と共にロケット団に勝利する。
  • シンジのニドキング
    • DP128話から登場。ジンダイレジスチル戦では相性が良い「だいちのちから」と「にどげり」で攻撃するも耐え切られ、さらに「10まんボルト」で攻撃したが逆に「10まんボルト」を纏った「アイアンヘッド」を受けて敗北。しかし、ジンダイからは攻撃力の高さを評価されていた。

その他

無印194話・237話(回想)・266話
AG126話
DP27話・140話
BW135話
XY141話(神話)
新無印1話・5話(回想)・20話(図鑑)・32話・87話(絵)・136話
劇場版ルギア爆誕時を超えた遭遇波導の勇者超克の時空へキミにきめた!

ユメノツボミ

  • ニドクインと共に登場。恐らくツボミと一緒に付いて行ったニドラン♂の父親でないかと思われ…

漫画版

ポケットモンスターSPECIAL

  • レッドのニドキング
    • 第1章のサファリゾーンで登場し、ニドクインを捕まえられたことに怒ってレッドに襲い掛かった。この際ニドキングはレッドの身長の数倍もある巨体で描かれている。
    • サファリゾーンのナビをするメカポッポに襲い掛かろうとしたところをレッドが投げた石が左目に当たって負傷。再度レッドへ襲い掛かるがレッドの得意の機転で捕獲したウツボットに動きを封じられ、捕獲された。
  • また1章ではサカキの手持ちが登場、「じしん」でトキワジムを破壊している。5章では3の島で悪さをしていた暴走族を「がんせきふうじ」の一撃で倒している。

ポケットモンスター全書

  • サカキのかつての手持ちであり、彼からの愛情によって深い信頼関係で結ばれていたが、とある事故によりサカキ共々深い重症を負い、彼を助けるべく麓の町まで降りて救援を求めたが、無理が祟り命を落としてしまう。サカキは救助されたものの、自分のポケモンに見捨てられたと誤解してしまい道を踏み外してしまった

余談

一本角、紫の体色、大胸筋からエヴァンゲリオン初号機と何となく似ているため、ネタとして描く人もいる。

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