シオンは むらさき とうとい いろ
女の子「あなた ゆうれいは いると おもう?」
はい
→いいえ
女の子「あはは そうよね!
あなたの みぎかたに
しろい てが おかれてる なんて
……あたしの みまちがいよね」
概要
カントー地方東部にある山間の小さな町。
ポケモンの霊園(ポケモンタワー)があるため墓参りに訪れる人が多く、町全体が物悲しく暗い雰囲気に包まれている。
また、シオンタウンのBGMが不気味で物悲しい曲調だった為(初期の頃は音数も少なめ)、
しかし3年後を舞台にした金・銀以降はBGMが明るめにリメイクされた。また立て看板が「とうとさの にじむ まち」になっており、各町の色の説明がなくなった。
『LPLE』では石畳が敷設され、ポケモンタワーの建築様式がゴシック調(墓石や位牌のようにも見える)になった事でより霊園都市としての色が濃くなっている。
施設
トレーナーに捨てられたポケモンを保護しているボランティア施設。
ご存知、初代最強のトラウマスポット。詳しくはリンク先を。
- せいめいはんだんしのいえ
シオンタウンというシリアスな場には似つかぬ派手な色のテントが目印。
ニックネームを変更して貰える。
ポケモンタワーを改装して作られたラジオ局のビル。なぜそんな場所を改装したのかは不明。
ちなみにコガネシティのジョウトラジオ局が新生ロケット団に占拠された事件の影響で警備を強化しており、一階しか見学できない(同様にロケット団に占拠された事があるシルフカンパニーもロビーしか入れない。メタ的には容量不足でマップを作れる余裕がなかったようだ)。
発電所を復旧させてからここの局長から拡張カードをもらうと「ぽけもんのふえ」を受信できるようになる。
ポケモンタワーに代わって建設された共同墓地。フジ老人もここにいる。
つれ歩いているポケモンはなつき具合によって「なんだか悲しそう」→「目を閉じて祈るようにじっとしている」と反応が変わる。
ポケットモンスターSPECIAL
フジ老人によれば、昔から「死んだポケモンの霊が集まる場所」だとされているらしい。本作のシオンタウンはゲーム原作を凌駕する程のトラウマである。
ポケットモンスターTHE ORIGIN
「ポケットモンスター赤緑の世界を再現」と言うコンセプトの元、このシオンタウンイベントも登場した。
ちなみに今作ではグリーンも少しポケモンタワー占領事件に関与しているため、「おまえのポケモン」云々は削除されている。
ガラガラのゆうれいが「タチサレ」と言っているのは「上の階にはロケット団がいて危ないから、上に行ってはいけない」と警告していたからだと判明する。
この後ゲームではシルフスコープで正体がわかり、主人公とバトルするのだが、今作では駆け付けたカラカラと再会し、カラカラやレッド達に見守られながら昇天するという形になっている。ちなみにゲームのような姿ではなく、人魂のような姿で登場する。
しかし、ORIGINで最も恐ろしいシーンはシオンタウンに到着したレッドの前で二人の男女がポケモンタワーに現れる幽霊の噂を話し始め、女性がゲーム版と同じく「幽霊はいると思う?」と同じ質問して、これまたゲームと同じくレッドが居ないと答えると、女性がゲームの中のいいえと同じ台詞を話し、それに釣られてレッドが振り返り、再び正面を向くとそこに居たはずの男女二人が忽然と姿を消していた事であろう。
ポケモンGO
毎年行われるハロウィンイベントでは夜の時間帯の探索BGMがシオンタウンのBGMのアレンジになっている(ちなみに、初年度のみ通常のBGMが流れていた)。
期間中はゴーストタイプをはじめとする“ちょっと不気味な風貌のポケモン”たちがの出現率が上がるため、雰囲気的にはぴったりといえるだろう。
なお、特定のイベント期間中専用のBGMが用意されるというのはこれが初の試みで、こうした仕様は現在でもGOロケット団関連のイベント等ごく一部しか存在していない。
元ネタ
ネーミング
名前の由来はそのまま紫苑色から。死怨ではない(そもそもこちらは読み方が「しえん」)。
色名の元となっているシオン(紫苑)はキク科の植物で、仏前に供えられることも多い。
シオンの花言葉は「あなたを忘れない」という意味であり、「今昔物語集」のエピソードに由来する。
色に置き換えると薄い紫色。紫色は高貴な色とされる一方で、臨終の際に死者を仏が迎えに来る時に乗って来る雲を「紫雲」と呼んだりと死に結びつけられることもあった。
英語版では「Lavender Town」といい、紫色の花であるラベンダーが由来だとわかる。
ラベンダーの花言葉はズバリ「あなたを待っている」というシオンタウンの雰囲気からしてシャレにならないものがある。
韓国版では「보라타운」。「보라」はスミレの意味。
花言葉は「小さな幸せ」などプラスの意味が多い。
さて、本マップでの重要なNPCであるフジ老人であるが、名前の由来になったフジの花もまた紫色である。
そちらの花言葉は「優しさ」。ポケモンたちを弔う彼の優しさにはぴったりな花言葉であろう。
モデル考察
現実世界の地図上では茨城県に位置しており、中でも鹿嶋神宮のある鹿嶋市や牛久大仏のある牛久市がモデルに挙がる事が多い。特に牛久大仏の付近には牛久浄苑という霊園を兼ねた公園があり、シオンタウンの特徴とも合致する。
とはいえ、実際の関東地方に見立てるとシオンタウンに位置する場所は存在しないと言う都市伝説もあるが…。
なお、ポケモンタワーが何故ラジオ塔に置き換わったかは不明。
通天閣がモデルとされるジョウト地方のラジオ塔と対になる建物である事を考えると東京タワーの要素が組み込まれた可能性も考えられる(※1/※2)。
(※1)史実でも通天閣は1912年/1956年建造(初代/2代目)、東京タワーは1958年建造。
(※2)ポケモン世界では建造物とモデルの位置が被らない事は往往にしてある(例:首里城がモデルのポケモンリーグ(ホウエン)が現実の地図と重ねると沖縄県北部にある事になってしまうなど)。
関連タグ
ポケモン RGBP GSC FRLG HGSS LPLE カントー地方
Break_the_Chain:この曲のイントロとシオンタウンのBGMがかなり似ている。