概要
『ポケットモンスター 赤・緑』から存在する道路を移動する為のどうぐ。たいせつなものの枠に入る。
タマゴの孵化を進めるための「歩数」を倍速で稼げるため、廃人にとっては無くてはならない道具と言えよう。
店で売られていることも多いが、大抵目が飛び出るほどの高額(「1000000円」など、所持金の上限を超えている)。
大抵、ストーリー途中のイベントで無料で入手することになる。現実の自転車の平均市場価格の100000円台よりも更に高値である。
専用効果音は、搭乗する度に毎回自転車のベルが鳴る。
しかし、現在ではライドするポケモンの鳴き声に変更されて廃止されたものである…
『ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド』とリメイクの『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』では、ダートじてんしゃとマッハじてんしゃの2種類が存在する(後述)。
じてんしゃにもかかわらずバッグに入れられるが、説明文によると折りたたみ式になっているかららしい。
『ポケットモンスター X・Y』までは(ダートじてんしゃとマッハじてんしゃを「じてんしゃ」の括りに入れれば)皆勤のアイテムであったが、『ポケットモンスター サン・ムーン』で初めて消滅。
『赤・緑』のリメイクである『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・イーブイ』でも復活せず、『ポケットモンスター ソード・シールド』で「ロトム自転車」として復活するまでは廃止扱いであった。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では再び廃止された。
アニメでは初代『ポケットモンスター』から『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』までヒロインの自転車をピカチュウがアクシデントで焼き焦がしてしまうというジンクスがあった。
性能
歩いたりランニングシューズで走るよりも格段に速く移動でき非常に高性能で、砂浜の上や砂漠など、ほとんどの地形において走行が可能。中にはじてんしゃに乗っていないと飛び越えられない柵もあり、故障知らず、空気入れも一切いらないという有能っぷりである。
サイクリングロードもその名の通りじてんしゃを利用し通行する。
ただし砂漠の色の濃い砂地やサファリゾーンなどの沼地では移動が鈍くなり、一本橋は渡れない(ダートじてんしゃ除く)。
初代から共通して、じてんしゃに乗るとなみのりなどと同じように専用のBGMが流れる。ただしそのBGMが流れているのはじてんしゃに乗ったマップのみで、マップを移動すると移動したマップのBGMに変わる(初代除く)。
最近ではチャンピオンロードなど一部の場所で、じてんしゃに乗ってもBGMが変わらない仕様がある。
当然のことながら施設内ではじてんしゃに乗れないことは今も昔も変わらない。
作品別の解説
ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ/ファイアレッド・リーフグリーン
ハナダシティの自転車屋ミラクル・サイクルで売っているが、1000000円と非常に高価なため購入による入手は不可能。クチバシティにいるだいすきクラブの会長から引換券を貰うことで入手できる。
シオンタウンに到着後すぐにじてんしゃで疾走し、トラウマを回避したプレイヤーも多いだろう。
なお、アニメ『ポケットモンスター』の提供BGMはこのシリーズのじてんしゃのBGMである。
ポケットモンスター 金・銀・クリスタルバージョン/ハートゴールド・ソウルシルバー
コガネシティの自転車屋で宣伝することを条件に入手できる。
ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド/オメガルビー・アルファサファイア
キンセツシティのサイクルショップ・ガゼノで入手できる。
概要でやや触れたが、ホウエン地方のみじてんしゃが「マッハじてんしゃ」と「ダートじてんしゃ」2種類存在した。両者とも若干性能が違う。
- マッハじてんしゃの特徴
- ダートじてんしゃより速く走れる。
- ひびのある床を越えられる。
- 砂の坂を上れる。
- ダートじてんしゃの特徴
- マッハじてんしゃよりゆっくり走れる。マスを行き過ぎにくくなる。
- Bボタンの長押しで、ジャンプができる。
- 一本橋を渡れる。
110ばんどうろにはサイクリングロードがあり、じてんしゃによるタイムアタックに挑戦できる。
ポケモンXD 闇の旋風 ダーク・ルギア
じてんしゃの代わりに電動スクーター(砂漠地帯の「エクロ峡谷」の周辺にあるリブラ号に行く際に足止めされた深い砂の道路でも走行できるようにするために「パーツショップ」にて改造してもらい、改良版にした以降はホバークラフト付きに変わる)で移動する。こちらは、街中であっても乗れないが、マップ移動する際のCGデータのロード処理用のシーンのみで確認できる。
しかも電動スクーターとホバリングの音がややリアルである。
ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ/ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
ハクタイシティのギンガビルでサイクルショップの店員を助け出すとお礼に貰える。
ギアの3速と4速を使い分ける。前作同様に砂の坂や細い橋をこれ一つで通過可能な他、洞窟などにあるジャンプ台をジャンプする事も可能。しかし、ハードマウンテンでは勢い余って段差を降りてしまう事がある為、ギアの調整がフィールド攻略のカギとなる。なお、長い草むらは通過できない。
『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』でも続投されたが、『ソード・シールド』と同様ヘルメットを着用している。カラーリングを赤・緑・青・黄の4色から選べるようになった。
また、街にはいかにも防犯チェーンを取り付けるのような青いプロペラ形状のじてんしゃアーチを地面に打ってあり、その近くでAボタンを入力するとじてんしゃへの乗り降りが可能となっている。
ポケットモンスター ブラック・ホワイト
ライモンシティ入口の育て屋のおじいさんからもらうことができる。ギアチェンジはなくなっている。
ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2
ヒウンシティにいるピエロからもらうことができる。
ポケットモンスター X・Y
ストーリー中での入手イベントの際、黄色か緑のどちらにするか色を選べる。どちらでも機能は変わらず、さらに一度決めたらその後のカラーチェンジは不可能。
着せ替え機能もあり、「美しさ」がテーマとなっている作品だが、妙に中途半端である。
また、本作ではじてんしゃ以外の移動手段としてローラースケートが登場している。こちらは、スライドパッド/十字ボタンの入力で素早く入れ替えができるほか、入力次第で特定の技を披露することもできる。
じてんしゃ・ローラースケートが使えない場所もあり、雪の積もったマップや岩肌の激しい地面などはその場所に居座るライドポケモン(サイホーンやマンムー)を利用しないと進めない。
これらの移動手段は下記のライドポケモンのはしりとも言える。
ポケットモンスター サン・ムーン/ウルトラサン・ウルトラムーン/Let's Go! ピカチュウ・イーブイ
ライドポケモンが登場したため、廃止。
フィールドを高速で移動する役割は、ケンタロスとムーランドに引き継がれた。
ちなみに、バンバドロはでこぼこ道用なので上記ポケモンと比べるとダートじてんしゃよりもはるかにゆったり速度になってしまう。
『Let's GO! ピカチュウ・イーブイ』でもほぼ同じ手法がとられ(ライドポケモンの代わりに相棒のヒジュツ、特定のポケモンをボールから出すことによる騎乗がある)、じてんしゃを入手できない。店員に聞いてもマニアックな説明しかしない(さりげなく自転車が高価な理由が明かされている)。
ポケットモンスター ソード・シールド
ストーリー序盤のイベントで入手。広大なワイルドエリアにおけるメインの移動手段となる。
今作ではロトムが入り込めるモーターが組まれており、短時間のターボが可能。一定距離走ると再使用が出来る他、ワイルドエリア内のW(ワット)ショップにてチャージ速度を早めてもらえる。さらに終盤になるとフローターが追加され、水上移動も可能になる。但し、自転車に乗っていると釣りが出来なくなる(近場を走ると釣り場が消える)ので、釣りをしたい時は降りる事。また、小回りが利きにくくなっている点にも注意。
さらに、歴代シリーズでは当たり前だった搭乗中専用のBGMが無くなってしまった(後のポケットモンスターシリーズも同様)。
Wショップで申し込みすることで、『オメガルビー・アルファサファイア』以来となるタイムアタックミニゲーム「ロトムラリー」を行える。
一部わざマシンを入手するための条件となっているほか、時間切れにならずにゴールできればゲーム内の通貨「ワット」を必ず入手できる。
なお、本作では自転車に乗っている時はヘルメットを必ず着用しているが、これはプレイした児童(その後の大人も)がノーヘルで自転車に乗ることを考慮したなど様々な憶測が呼んでいる。
Pokémon LEGENDS アルセウス/ポケットモンスター スカーレット・バイオレット
じてんしゃは存在せず、アヤシシ、コライドン/ミライドンが高速移動手段となっている。
ちなみに、『スカーレット・バイオレット』での上記ポケモンへの搭乗時ではヘルメットは現在の交通法の改正を考慮したのか、付けなくてもいいし、付けてもよいとされるいわゆる「努力義務」となったためか衣装チェンジによる任意での着用になっている。
やけにリアルなサイクルポートと自転車アーチ]が各所の町(街)にあるが、これについては自転車は登場していないが、それについては突っ込まないように。
コライドンとミライドンはもはやほぼバイクである。
余談
これとは別にポケモン世界(派生作品)でもバイクが存在し、『ポケットモンスター 赤・緑』ではぼうそうぞくが、『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』ではスキンヘッズが乗っているが、劇中では乗る事は不可能で実質彼ら専用の乗り物であった。しかし、『ポケモンコロシアム』の主人公は例外的にバイク(のような何か)に乗っている。(しかもご丁寧にエーフィとブラッキー→ヒロインが乗れる助手席付き)
また、『ポケットモンスター 金・銀』ではじてんしゃに代わりスケボーが導入される予定だったがボツになっており、『ポケットモンスターSPECIAL』で日の目を見たが、途中からキックボードに改良されている。
関連動画
関連タグ
ウルガモス…じてんしゃとともに廃人に酷使されるポケモン。フカガモスも参照。
MOTHER2…ポケモンに先駆け乗って移動できるアイテムとして「じてんしゃ」が登場した。ただし、残念ながら乗れるのは入手できる街で最初のパーティメンバーが加わるまでの期間限定(二人乗りは禁止。たとえ自分一人以外が病院送りになったとしても)。