「グルュ ルルル ンン!」
基礎データ
各言語版での名称
ドイツ語 | Eisenfels |
---|---|
英語 | Iron Boulder |
スペイン語 | Ferromole |
フランス語 | Roc-de-Fer |
イタリア語 | Massoferreo |
韓国語 | 무쇠암석 |
中国語(簡体字) | 铁磐岩 |
中国語(繁体字) | 鐵磐岩 |
概要
ポケットモンスター 第9世代『スカーレット・バイオレット』の追加コンテンツ・「ゼロの秘宝」から登場するポケモンで、テラキオンに酷似した姿を持つパラドックスポケモン。
これまでの未来のパラドックスポケモン同様に、テラキオンをロボット化させたような容姿を持ち、こちらも接合部分はミライドンや他の二体と同じ白主体。
金属製であるグレーのボディを持ち、テラキオンの黒い頭頂部と足の意匠に当たる部分にオレンジ色の発光体が輝いており、茶色の部分は黒色に変化。両肩についている岩のような飾りは、平方に積み重なったものになっている。
全体的にゴツゴツして筋肉質な印象を持つ原種と比べると、丸みを帯びて滑らかで、力強さを持たせながらもスマートなフォルムに落ち着いている。
大きさは他の2体は原種から0.5mずつ下がっているのだが、イワオのみ0.4mの低下となっている。
刃先がオレンジ色に発光している左右の突き出た角は、それぞれ上下に稼働させられ、戦闘時は刃先が繋がってジャベリンやパルチザンのような巨大エネルギー刃を形成する。
攻撃時にはこの刃を前方に構えての突進で、あらゆるものを薙ぎ倒し突き破ると言われている。
また、倒れた時にはテツノカイナやテツノカシラ同様頭部が回転する。
とあるオカルト雑誌は「悪の組織に改造されたテラキオンの姿」という説を提唱しており、伝説ポケモンが悪の組織に支配される例はシリーズで定番だが、本件に関しては正直かなり胡散臭い。
名前の由来はまんま「鉄の巌」という仮称に近いもので、とある古い本に記された謎の物体を元に名付けられたらしい。
「巌」とはゴツゴツした岩石を指す言葉。普段使うことがなくとも君が代で単語自体は聞いたことはあるはずである。
色違い
現段階で色違いは入手不可。
ゲームでの特徴
『バイオレット』版において、『碧の仮面』でガチグマ(アカツキ)のイベントをクリアした後、ブルーベリー図鑑を200種類以上埋めた状態で、ブルーベリー学園のテラリウムドーム・サバンナ休憩所1にいるサザレに話しかけるとテツノイワオとテツノカシラの居場所の情報を貰った後、エリアゼロ内部にて出現する。
性能
種族値
名前 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テツノイワオ | 90 | 120 | 80 | 68 | 108 | 124 | 590 |
テラキオン | 91 | 129 | 90 | 72 | 90 | 108 | 580 |
これまでの未来聖剣士の例に触れず、かくとうタイプがエスパータイプに変化。
これにより、 ルナトーンとソルロック以来のいわ・エスパー複合となった。
テラキオンと比べると、特防と素早さを上げ他を多少削った形になっている。そのため、原種同様高速物理アタッカーと言う傾向は変わっていない。
特に素早さはいわタイプとしてはプテラやすなかき中のルガルガンに次いで高い。
専用技として「パワフルエッジ」を覚える。
いわタイプとしては貴重な命中率100に加え、相手がまもるを使っても無視して攻撃できるという、岩タイプの攻撃技の中でも破格の性能を持つ。
その性能故に、新たに解禁された同世代のウガツホムラには相手の専用技かえんのまもりをこちらの専用技で無視しながら大打撃を与えられる。
しかし、ロックブラストやストーンエッジのような単体攻撃の岩タイプ技は多く覚える代わりに、いわなだれやうちおとすと言った小技は覚えない。いわなだれに関しては、ダブルバトルでのバランスを考えた結果なのだろう。
エスパー物理技の最大火力はしねんのずつきなのだが、こればかりはエスパー物理の宿命だろう。
サブウェポンは「せいなるつるぎ」「インファイト」「じしん」「ソーラーブレード」「メガホーン」「ワイルドボルト」「じごくづき」と豊富。
特に一致技だけだとはがねに何もできないため、かくとうあるいはじめん技の存在は非常に重要。
補助技は「つるぎのまい」「こうそくいどう」と自身の強みを伸ばす積み技が揃う。
しかし、それ以外は精々「ちょうはつ」がモノになる程度であり、「ステルスロック」も覚えられないと、テラキオン以上に搦め手には難がある。
高い素早さも相まって、攻めに関してはかなり優秀な部類。
いわ・エスパー・かくとうの範囲は弱点を取りやすく、全半減になる相手はサーフゴー程度。
クォークチャージにより素早さを伸ばせるため、わかりやすく高速アタッカーらしい立ち回りが可能。
ダブルバトルにおいてはウーラオス同様、まもるが絡む択勝負を無視した強気な攻めが可能であり、パワフルエッジの打点を押し付ける運用が期待される。
前述のとおり一致範囲技は覚えないが、そこはすいりゅうれんだorあんこくきょうだ/インファイトの単体技中心で立ち回るウーラオスも同じであるため、選択肢が狭まるものの基本運用に関わるほどの弱点にはならない。
しかし、その一方で耐性面は言葉通り壊滅的の一言。
元から耐性がよろしくないいわとエスパーを掛け合わせた結果、なんと弱点7耐性5。
ソルロック・ルナトーンが持っていたふゆうもなく、現環境では炎技と「しんそく」に強いのが嬉しい程度ではっきり言って非常に脆い。
今作では耐性が劣悪でもテラスタルがあれば切り返しを狙えるのだが、テツノイワオは弱点が多すぎてタイプを変えても一貫する弱点が残りやすい。
この欠点はテツノイワオの運用に大きく響いており、その解決にテラスタルの権利をどうしても喰われてしまう点は否めず、必然的にエース運用をせざるを得ずパーティをかなり縛りがち。
虎の子の「パワフルエッジ」も安定性と引き換えに爆発力が高くなく、テラキオンほど攻撃力も高くないため積み技も欲しくなると言う問題もあり、ますますテラスタルへの依存度は高くなりがち。
そのため採用率はテツノイサハほど悲惨ではないが微妙で、活躍が期待されていたダブルにおいてもあまり目立っているとは言い難い。そもそもダブルではともかく、シングルにおいてウガツホムラは「かえんのまもり」など採用しないため、対策がいまいち空回りしてしまっている。
そんなテツノイサハは、レギュレーションGからはフィールド書き換え要員のゴリランダーとイエッサンを処理できることからダブルにおいて使用率が上昇。
一方のテツノイワオはというと相変わらず苦境に立たされており、未来パラドックスポケモンではテツノイバラと共にシングル・ダブル共に圏外という有様。
レギュGからは禁伝環境となったために日の目を見なかった意外なポケモンがポテンシャルを発揮していたが、やはり素の耐性の酷さはどうしようもない。
というか弱点のほとんどが本作のメジャータイプなのが痛すぎる。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
1021.タケルライコ←1022.テツノイワオ→1023.テツノカシラ
みらいのすがた順
1010.テツノイサハ←・→1023.テツノカシラ
同複合タイプ
関連ポケモン・グループタグ等