基礎データ
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | テツノイサハ | 鉄の斑葉(いさは、斑入りの葉) |
英語 | Iron Leaves | iron(鉄)+leaves(複数形、葉) |
ドイツ語 | Eisenblatt | Eisen(鉄)+Blatt(葉) |
スペイン語 | Ferroverdor | ferro-(ラテン語で「鉄」を意味する接頭辞)+verdor(緑、新緑) |
フランス語 | Vert-de-Fer | vert de fer(鉄の緑) |
イタリア語 | Fogliaferrea | foglia(葉)+ferrea(鉄) |
韓国語 | 무쇠잎새 | 무쇠(鉄)+잎새(葉) |
中国語(簡体字) | 铁斑叶 | 铁(鉄)+斑叶(斑葉) |
中国語(繁体字) | 鐵斑葉 | 鐵(鉄)+斑葉 |
概要
ポケットモンスター 第9世代『スカーレット・バイオレット』から登場した、ビリジオンのみらいのすがたと思われるパラドックスポケモン。
これまでの未来のパラドックスポケモン同様に、ビリジオンをロボット化させたような容姿を持ち、しなやかな金属質ボディの緑色はビリジオンより濃く艶やか。接合部分はビリジオンが伝説のポケモンであるからか、ミライドンと同じ白主体のカラーになっている。
頭頂部と首から生えた2枚の葉の先端はマゼンタの発光体になっており、ここからエネルギーの刃を長剣のように一瞬で伸ばし、斬撃を見舞う。
ごく僅かしかない目撃談によると、その鋭い刃で大木や大岩をなます切りにしたと言われている。
以上の情報は、とあるオカルト雑誌に掲載されていた未来のビリジオンの姿と特徴が一致しているらしい。
名前の由来は「鉄の斑葉」という仮称からで、難しい読みだが意味は解りやすいネーミングが多いパラドックスポケモンの中でも、かなりマイナーな単語を起用している。
斑葉(いさは)とは表面に斑点のある葉っぱを指し、発光部内に見える粒子が由来となったのかもしれない。
色違い
現段階で色違いは入手不可。
ゲームでの特徴
『バイオレット』限定のポケモン。
ウネルミナモ共々、当初は最低限の図鑑説明が作られておらず、ポケモンHOMEでも「生態"分析中"です」と表記されており、後に「ゼロの秘宝・藍の円盤」のブルーベリー図鑑で確認できるようになった。
なお、ブルーベリー図鑑には対になるウネルミナモとと共にテツノイサハも登録することが出来るが、この2体がいなくても図鑑完成は可能。
両者が期間限定のレイドでしか登場していないこともあって、ほぼ幻のポケモンに近い扱いだと考えられ、それも踏まえてか、ウネルミナモとテツノイサハの図鑑記載順はテラパゴスよりも後になっている。
性能
名前 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テツノイサハ | 90 | 130 | 88 | 70 | 108 | 104 | 590 |
ビリジオン | 91 | 90 | 72 | 90 | 129 | 108 | 580 |
種族値合計がトドロクツキ・テツノブジンと同じくパラドックスポケモンとしてはやや高い。
全体的な種族値傾向は物理型のビリジオンという感じであり、高い攻撃と物理・特殊ともそれなりの耐久を持つが、反面素早さは4下がっている。
実は禁止級でないポケモンとしてはナッシー以来実に27年ぶりに登場した複合タイプである。
むし4倍を含む弱点7つがネックだが、一方で耐性も6つと多くなかなかに相手を選ぶ複合。
専用技はエレキフィールド上で威力が1.5倍になる「サイコブレイド」。
なおエスパータイプにもかかわらず、どういうわけかテツノイサハが覚えるエスパーの攻撃技は物理特殊ともテラバーストを除けばこれしかない。
サイコカッターもしねんのずつきもサイコキネシスも覚えられないのである。
テツノブジンはエスパータイプが外れたのにどれも扱えていたのだが、未来人の技術はどうなっているのか……。
更に、実はくさ物理技の選択肢も微妙に狭い。
習得できるのは「くさわけ」「リーフブレード」「ソーラーブレード」の3つのみ。
後述するがどちらかと言えばサイクル戦向けなので「くさわけ」は微妙に使いづらく、「ソーラーブレード」はお膳立てが必要になってしまうためほぼ必然的に「リーフブレード」頼りになる。
せめて「タネマシンガン」くらいは覚えて欲しいところだが……。
サブウェポンはビリジオン譲りのかくとう技を始め、でんき技のワイルドボルトやあく技のつじぎり・むし技のメガホーン・はがね技のスマートホーン等、サブの範囲は割かし広めになっている。
特に一致技をことごとく半減するはがねや、意外とくさ半減タイプとの複合になっている事が多いあくに通せるかくとう技の存在は非常に重要になる。
変化技はリフレクターとひかりのかべを覚えなくなった代わりにエレキフィールドやサイコフィールド、グラスフィールドを覚えられるように。
タイプ・特性・専用技の関係上、これら3種どのフィールドにしても適応してパワーアップできる利点がある。
エスパータイプらしくサイドチェンジやさきおくり、他にもちょうはつといったテクニカルな技も覚える。
その多弱点多耐性のタイプから、サイクル戦に対する適性が高め。イダイナキバやテツノカイナ等、刺さる相手はけして少なくはない。特にカイオーガのみず技やミライドンのでんき技を半減にできるため、禁止級解禁ルールでの活躍が予想される。
一致技の火力が若干控えめで、高火力技がインファイトに頼り気味になる点も噛み合っている。
テラスタルとの相性も悪くはない。
無難なテラス先は、後述の専用技の威力を高めるエスパーか、ひこうは一貫してしまうが、むし4倍とあくを半減、かつインファイト等の火力を上げるかくとうが主になってくるか。
じゃくてんほけんとの相性も悪くはないが、無理に弱点に突っ張らせるよりは的確に刺さる相手に出す方が向いているため難しいところ。
また、くさタイプ故の粉技無効やダブルバトル屈指の強者モロバレルやヘイラッシャ相手にタイプ一致で弱点を突ける点も決して見逃せない。ダブルバトルでは火力とサポート性能を兼ね備えたポケモンとしての活躍が期待できる。
欠点は前述の多弱点多耐性もそうだが、攻撃面での融通の利かなさがある。
物理で習得できる技はなんと全て直接攻撃、おまけに状態異常や能力低下の追加効果を持つ技どころか連続技のようなテクニカルな技すらほぼ習得できない。
精々「かわらわり」で相手の壁を破壊する程度と、ビリジオンモチーフにしてはあまりにも漢(?)らしすぎる仕様になっている。
故に直接攻撃に反応する特性及びゴツゴツメットに引っかかりやすく、特性がんじょうやきあいのタスキを始めとした行動保証も突破するのも苦手。
また、ダブル適性の高さに反して範囲攻撃も何一つ覚えないのも歯がゆい。
そして、レギュレーションFでようやく解禁。
……されたのだが、やはりあまりにも潔すぎて融通の利かない攻撃面と相手を選びすぎる耐性はいかんともしがたく、シングルではシーズン14からいきなり圏外スタートになってしまった。
ダブルでもあまりいい順位にいるとは言えず、「ダブルでは活躍する」下馬評に反して(一応ダブルの採用率の方が高いが)完全に伸び悩む結果に終わってしまった。
レギュレーションGでは「クォークチャージ」を活かせるミライドンが解禁され、伝説級の火力を存分に生かせるようにたが、パオジアンやハバタクカミに弱いという根本の部分が改善されておらず、シングルバトルでは「ブーストエナジー」素早さ増強ハバタクカミや「きあいのタスキ」パオジアンが目立つようになった分だけ対面負けの危険性は悪化したと言えるため、苦境が続いている。とはいえ環境が進むと共に、ミライドン+アーマーガア軸に対しミライドンを上から安定して倒せることや、シーズン20から増加してきたカイオーガやキノガッサ、さらにウーラオス、ドオー、水オーガポンといった優秀な補完枠を安定して始末できることで、補完枠として独自の立ち位置を開拓しつつある。シングルにおけるテラスタルはミライドン対策としてサイコブレイドの火力を上げるエスパーや、弱点である炎、フェアリー、虫に耐性を持てる炎が人気。
逆にダブルバトルではパオジアンやハバタクカミを隣のポケモンでカバー可能なことに加え、エレキフィールド上書き要員としてシングルより多いゴリランダーやイエッサンのフィールド下でもメインウェポンの威力が上がり、書き換え要因は上からメガホーンで即処理できる(特にゴリランダーの技にはとんぼがえり以外に耐性があり、対面で非常に有利)ことから、似た立ち位置でシングルに増えたテツノワダチを上回る採用率に至っている。ダブルにおけるテラスタルは、ハバタクカミや黒バドレックスの超火力ゴースト技を無効化できるノーマルが人気。
テラレイドバトル
2月28日0時〜3月13日の8時59分までの間、バイオレット版のみ☆5としてレイドバトルに挑め、スカーレット版でもポケポータル経由で参加できる。
現時点ではこのイベントの期間のみしか入手する機会がなく、元が準伝説ポケモンだからか、最強シリーズ同様入手できるのは一回だけである。
戦闘開始時にターンを消費せず「エレキフィールド」を使い、「クォークチャージ」を発動させる。個体値によっては攻撃ではなく特防が上がることもあり、これで個体値の判別がつく場合もある(が、味方ポケモンが事前にいかくしていた場合は個体値に関係なく攻撃が上がらなくなるので、早とちりせぬよう注意は必要である)。
使用する技は「サイコブレイド」「リーフブレード」「メガホーン」「つるぎのまい」。
三重に強化された「サイコブレイド」が特に強烈で、大抵のポケモンはエスパー半減でも半分以上削られてしまう程。
上述の「つるぎのまい」に加えて「リーフブレード」の急所狙い効果も危険で、フルバフで急所に当てられてしまうとLv100の耐性持ちであっても甚大な被害を受ける。
そして何より危険なのが「つるぎのまい」が通常技に入っていることで、放っておくと次に自分のターンが回ってくる間にこうげきが最大まで上がっているなんてこともザラにある。すばやさも高いので「ちょうはつ」を使う前に「つるぎのまい」を使われることも。
このため、難易度こそ★5だが下手な★6より攻略難易度が高い。
ソロでクリアするのであれば、「ちょうはつ」、特性「てんねん」、「クリアスモッグ」など、「つるぎのまい」の影響を最小限に抑えられる要素が必須。
これらの要素がないとたとえ半減でもゴリ押しされかねない。
攻略要員としては「ちょうはつ」「クリアスモッグ」の2つを揃えるソウブレイズ、特性「てんねん」のラウドボーンなどが挙げられる。
マルチでサポートするのであれば、先制「ちょうはつ」が可能で「ひやみず」「リフレクター」も覚えるオーロンゲや、「メガホーン」以外を半減しバリアの上からでも「かえんだま」+「なげつける」でやけどを付与できるグレンアルマなどが挙げられる。
どのボールを使用しても確定で捕獲できる本作のレイドの仕様から、オシャボで捕獲を狙うプレイヤーも多かった。緑色をベースに赤い色がアクセントとして入ったデザインのフレンドボールが特に人気が高かった模様である。
なお、当初はテツノイサハではなくタマゴを入手し、テツノイサハがゲットできなくなるバグが発生していたが、その後にバグが修正され、ウネルミナモ・テツノイサハレイドの第二弾が行われたことで、タマゴを受け取ってしまったプレイヤーも改めてテツノイサハをゲットできた。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
1009.ウネルミナモ→1010.テツノイサハ→1011.カミッチュ
同複合タイプ
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