パルチザンとは――
反乱軍としての「パルチザン」
占領軍への抵抗勢力として活動する非正規の武力集団、及びその構成員を指す言葉。
語源はイタリア語で、先述の意味と同義語の【partigiano】とされる。
同義語としてゲリラと同じとされるが、単に非正規軍という意味で用いられるゲリラに対し、こちらは第二次世界大戦での自国の自由と復興のために戦った武装集団への呼称とされたイメージから、解放軍という意味合いを強めている傾向にある。
現在ではあまり見られない用語ではあるが、第二次世界大戦で自国の解放に成功した武装集団は、総じてこう呼ばれることが多い。
ちなみに
パルメザンチーズとは何の関係もない。
関連タグ
槍の「パルチザン」
14世紀から15世紀にかけて登場した、槍の一種。
通常の槍とは違い、ひし形に形成された平たい穂先と2mに満たないほどよい長さから、接近戦での機動力に定評のあるショートスピアーとして活躍。
名前の由来は反乱軍としての「パルチザン」と同じ。
特にイタリアの農民ゲリラが、この槍を用いたことからその名が付いたという。
最大の特徴は重い穂先と幅のある刃から、刺突のみならず斬撃にも優れていたことで、同じ万能系武器のハルバードとは違い、斬撃と刺突に重点を置いた造りが功を奏し、特殊な訓練を必要としない扱いやすさも備えていた。
穂先の根元近くにフック状の突起が存在し、これに相手を引っ掛けて馬から引きずり下ろすこともできたという。
現在でも軍隊の儀礼用や、美術品として扱われている。