概要
- 戦場や部隊を図上で想定し、確率を用いながら作戦行動をシミュレートする演習。
- 『艦これRPG』における一人プレイ。
1の意味において
自衛隊では指揮所演習という。他に図上演習・兵棋演習とも。実際に軍事行動を起こす前、または作戦を立案するにあたって、それがどの程度有効か、成功するかどうかをシミュレートする演習である。また、士官学校で戦術教育を施すのを目的に行われる。
机上演習では、図上で戦場を、部隊をコマで再現する。また、部隊の運動や方向を表すための製図道具や偶発的な出来事を決定するサイコロ、火力を数値化した火力表を用いていたが、近年ではコンピュータによって、自動化されていることが多い。
机上演習においては演習員だけではなく、審判に相当する統裁官も加わる。統裁官は演習の進行役、さらに教育の場では演習後の評価も行う。
机上演習は、非常に古くからある。例えば、墨子が戦争を止めさせるために盤と机上で模擬戦を行ったという逸話が残っている。現代のような形になったのは18世紀末ごろのドイツで、現実の地形を基にした地形効果、一マス1マイル四方を想定した方眼紙の採用、チェスの駒の動きではなく実際の部隊の現実的な移動などのルールが導入された。
机上演習から派生したもの
古代インドの盤上遊戯であるチャトランガも机上演習から派生したとされている。将棋やチェスのルーツにもなったとされる。
また、各種ボードゲームや大戦略シリーズに代表される戦術級シミュレーションゲームもこの机上演習を簡略化してゲームにしたものといえるだろう。
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2の意味において
『艦これRPG』では、TRPGとしては珍しく、一人プレイの公式ルールがある。この一人プレイを「机上演習」と呼ぶ。
本来、複数人で遊ぶもののため、一部、普通のプレイとは異なるルールが採用されている。
- プレイヤーキャラは3人まで。また、レベルは6まで。
- 艦娘を敵艦とするプレイ不可。
- 艦隊戦において旗艦以外のプロットは敵味方共にランダム決定。
- 一部のNPCの行動は自動的に行われる。また、NPCが持っている戦術アビリティは一部使用不可。
これらは提督(GM)を兼任するプレイヤーの負担軽減という面もある(特に最初の二つ)。もちろん、TRPGならではの融通が利くので、ゲーム性を損なわない限り、キッチリとルール通りにしなくてもいい。