概要
属名は「2種類の歯」の意。主な化石はイギリスのドーセットやグロスターシャーで発見されているが、近年になってメキシコからも見つかっている。
最大翼幅1.4mとカモメくらいの大きさ。
分類はランフォリンクス類だが、ランフォリンクスと異なりがっしりした大きな頭部が特徴。その割に頭骨は軽い構造であった。歯は、顎の前方で長く後方で短く、先は尖っているのが特徴。後足は長く、足の第1~第4指に鉤爪があり、2本足で歩くことも出来た。
食性は肉食で、近縁種のように魚を食べていたというのが従来の説だか、近年ではあごの形状や推定される飛行能力の低さ、無限遠焦点顕微鏡による歯の解析結果などから、昆虫や陸上の脊椎動物を捕食していたとする説が有力となっている。
メディアにおけるディモルフォドン
プテラノドンやランフォリンクスに比べると知名度は低いが、映画『ジュラシック・ワールド』ではプテラノドンと共に登場。小柄ながらも鋭い牙と強力な顎を武器として、プテラノドンに勝るとも劣らない恐ろしさを見せた。