概要
学名は「舳先の嘴」の意。和名は嘴口竜(しこうりゅう)。
化石はイギリスやドイツ、タンザニアで発見されている他、類似種が北アメリカや中国でも見つかっている。
大きさはカモメくらい(最大翼幅1.7メートル)。
目のつくりの研究から、夜行性であったことがわかっている。
やや上向きにそった嘴状の顎と、長く口からはみ出るほどに発達した牙状の歯を持ち、これらを使って空中から水面近くをスキミングし、表層を泳ぐ魚を捕食していたと考えられている。
腱で補強された長い尾の先端には菱形の鰭があり、飛行の際に方向舵として機能していたらしい。
ドイツ・ゾルンフォーフェンの石灰岩採掘場で発掘された本種の化石には軟組織の痕までくっきりと残されており、顕微鏡での詳細な調査の結果、翼の皮膜の部分が腕の骨に対して垂直に微細な繊維質で補強されている事が判明した。
また、アスピドリンクスに食らい付かれている状態の化石が発見されている。
フィクションでは
フィクションでは翼竜の代表格としてプテラノドンが多く登場する傾向にあるが、ランフォリンクスは他の翼竜とは差別化された姿でありながらも、一発で翼竜と分かる容姿をしている為、メディアへの露出はそこそこ多い。
- 特撮映画『恐竜・怪鳥の伝説』に登場。実在したものよりも遥かに大きく描かれている。
- エドガー・R・バロウズの冒険小説「ペルシダー」シリーズには、本種から進化した「マハール族」と言うヒューマノイドが登場する。
- 『ドラゴンクエストⅣ』に登場するモンスター・プテラノドンは、その名前に反し、本種に良く似たデザインをしている。
- 実写版『トランスフォーマー』のダイナボットの一員ストレイフが、双頭のランフォリンクスのような姿をしている。が、なぜかベビーの方はプテラノドン似である。
- 『爆竜戦隊アバレンジャー』では爆竜スティラコサウルスが牽引する戦車「ダイノギャリー」に装備された「武鋼竜ランフォゴールド」として登場。設定上は彼らにも意思があるという設定であり、戦闘巨人の斧として活躍する。
- 『遊戯王OCG』ではランスフォリンクスとLANフォリンクスが登場している。