概要
アニメ版古代王者恐竜キング(1期)のラスボス。
黒幕だったアクト団のノーピスがティラノサウルスの化石に改造を施して生み出した、「究極の恐竜」と呼ばれる生物兵器。作中では「ブラックティラノ」と略されている。
元々大怪獣バトルじみた要素が見られる本作だが、このブラックティラノサウルスはその極致とも呼べる怪物であり、その大きさは驚異の30メートル(通常版のティラノサウルスを元に推定すると体重は243トン程度)。ティラノサウルスをそのまま巨大化したビジュアルのため、そのサイズの大半を首と尾が占める30m級の竜脚類とは比較にならない現実離れした巨体を誇り、その大きさにはティラノも初見時に怯んだ。
巨体から繰り出される攻撃は凄まじく、一撃必殺技の「地獄死炎(デスファイア)」を連発し、わざカードなしでもマイアサウラやメガラプトル、ケラトサウルスを一蹴りで倒してカードに戻してしまうほど。
劇中では圧倒的な戦闘力でブラックティラノを倒す為に集結させた恐竜達を相手に無双したが、呼び出した全恐竜の必殺技を融合させるというニチアサの伝統芸……もとい離れ業で形勢逆転。「地獄死炎」を突破されて直撃した超合体技で大きなダメージを受け、そのまま立て続けに計3度の合体技を食らって黒い霧となり消滅した。
設定からして死んだ生物を蘇生させられたのも同然のゾンビのような存在ともいえ、通常版のティラノサウルスとの違いが大きすぎる為(外見は大きさ以外の違いは色だけ)、リュウタは恐竜とは認めなかった。
アーケード版
アニメから逆輸入される形で2007年第4紀+にて登場。強さは当然の如く最大値の2000。
通常のレアカードとは異なり、名前や強さは金箔ではなく赤い箔押しがなされている。
流石にアニメの巨体は再現できなかったためか、ティラノサウルスより一回り大きい程度のサイズで実装された(それでも目測アパトサウルスよりは大きく、使用可能な恐竜としては最大級である)。
タイプはHPが減るとわざカードに関わらず超わざ「地獄死炎(デスファイア)」が発動する「デスタイプ」という唯一無二のもの。不利な状態でもジャンケンに一度勝てば一撃必殺で敵を葬るという、アニメとはまた違った形で理不尽な強さを持つ恐竜となっている。
ステータスも特殊で、攻撃力が2000と他より300近く高い一方、テクニックの数値は0(ただしテクニック200の属性なし通常技だと相性◎)。このため、テクニック依存の特殊効果を持つ超わざはカスタムせず、単純に威力が高い「通常超わざ」を全投入して頭一つ抜けた攻撃力を最大限に生かすフルアタカスタムか、テクニックに依存しない「必殺ふうじ」「パウパウパワー」などのサポートわざカードでの搦手を仕込むのが一般的である。
初登場時はアニメでの活躍や特別なタイプもあって大変な人気となり、同弾のシークレットカードをも上回る高価格で取引された。その後、雑誌付録にてまさかの再録がなされて多くのプレイヤーが使えるようになったものの、依然として2007年第4紀+版のブラックティラノサウルスの人気は高い。
DS版には登場しない。ネタバレ防止の為だったのかもしれないが。
ちなみにアーケード版「激闘!ザンジャーク!」モードでゴーマのキャラクターカードをスキャンして戦うとジャークが助っ人として使用する。ノーピスに借りでもしたのだろうか。
アクト恐竜・ザンジャーク恐竜
似て非なるもの。
アクト団や宇宙海賊ザンジャークが生体改造した恐竜で、アクト恐竜は赤~紫をベースにしたビビッドなカラー、ザンジャーク恐竜は灰色ベース。大きさは通常版と同じ。
- なおザンジャーク恐竜の「ギガス」はティラノサウルスを改造した個体という共通点がある。
関連
ティラノ:アクト団の手持ちとして登場するティラノサウルス(ブラックティラノとは別個体)。普段はチビ恐竜というデフォルメ形態で過ごしているが、戦闘では本来の大きさ・姿(通常版ティラノサウルスと全く同じ)に戻る。
デスビートル:「甲虫王者ムシキング森の救世主」にて同じような製造法で作られ、同じような立場で登場した。
ギガノイド第4番「復活」:「爆竜戦隊アバレンジャー」に登場。こちらも化石を改造して生み出した兵器という共通点を持つが、化石から生体化させたブラックティラノに対してこちらはまんま化石の怪獣(あと鳥脚類っぽい)。
また世界観の都合上、「爆竜に進化する途中の恐竜」という既に怪獣に片足突っ込んだ状態の個体だったことが明かされている。
暗黒恐獣:似たようなネーミングの恐竜型モンスター。
インドミナス・レックス - ティラノサウルスをベースとした生物兵器。恐竜としては異常なまでの戦闘能力を誇る点でも共通。