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ティラノサウルス・レックス(レクシィ)

れくしぃ

映画『ジュラシック・パーク』の第1作目、第4作目、第5作目に登場するT-REX。
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概要

映画ジュラシック・パーク』シリーズを代表する、雌のティラノサウルス・レックス
第1作、第4作、第5作の3作品に渡って登場しており、映画のメインロゴとしても使われている。

レクシィ(Rexy)」という愛称はマイケル・クライトンの原作小説に登場する雌のティラノサウルスの名前から取られており、それがファンに広まったことで映画版第1作のティラノサウルスを指す名前となった。
その後、映画版の時系列に属するゲーム作品『Jurassic Park:The Game』作中において使用され、現在はほぼ公式の愛称となっている。

生態と特徴

黒い縁取りのある灰茶色の体色と琥珀色の瞳を持つ、巨大なティラノサウルス。

第1作、第4作、第5作に登場する「ジュラシック・パーク」および「ジュラシック・ワールド」の舞台、「サイトA」こと「イスラ・ヌブラル島」に君臨する頂点捕食者(Apex predator)。
イスラ・ヌブラル島にて1989年~1990年前後に誕生、2018年まで29年に渡って生きながらえてきた「女王」であり、シリーズを全体を通して最も長寿かつ古株の恐竜でもある。

「ジュラシック・パーク」が崩壊し島が放棄された1993年からマスラニ社に捕獲されるまでの約10年は恐竜の王国と化したイスラ・ヌブラル島で生活しており、インジェン社の報告書によればガリミムスパラサウロロフストリケラトプスといった草食恐竜を手当たり次第に捕食していた(1994年時点で狩猟報告はなかったが、ブラキオサウルスも狩りの対象としていたらしい)。
2000年代には『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』および『ジュラシック・パークIII』の舞台となったイスラ・ソルナ島に生息する全ての恐竜たちがレクシィの棲むヌブラル島に移送されたが、それ以降もヌブラル島における最大最強の捕食者の座を堅持していた。

作中での活躍

『ジュラシック・パーク』

全長12.2m、体高5m、体重7t。
同作の目玉であり、電流の切れた高圧電線を噛み切って人々の前に姿を現すシーンは当時の観客の度肝を抜いた。

島の北東部に広がる「T-REXパドック」にて飼育されており、供給されるヤギを餌としていた。
中盤、パークがシステムダウンに陥ったことでフェンスを破って出現。ランドクルーザーに乗っていた主人公一行を襲撃した。クルーザーに閉じ込められたティムとレックスを助けるため囮となった数学者のイアン・マルコムに重傷を負わせ、そのままトイレに隠れていた弁護士のドナルド・ジェナーロに頭からかぶりついて殺害した(直前にヤギを食べて腹が膨れていたためか捕食はしておらず、グラント達の救援にきたエリー・サトラーとマルドゥーンがバラバラになったジェナーロの死体を見つける描写がある)。その後、引っ繰り返したランドクルーザーに攻撃を再開し、中にいたティムごと崖から突き落とした。

以降は好き放題にパーク内部を徘徊しており、マルコムを回収したサトラーとマルドゥーンのジープ04号車を追いかけたり、グラント達の前でガリミムスを捕食したりと、諸所で姿を見せていた。ちなみに、50km以上の速度で走っているジープに追いすがるシーンは、走行速度の話題が出ると必ずといっていいほど取り沙汰されるシーンである(現在の研究ではそこまでの速度は出なかったとするのが定説)。

終盤にて、ヴェロキラプトルに追い詰められ絶体絶命となったグラント一行の前に突如現れ、1頭のラプトルに襲いかかり図らずもグラント達を救う。そしてもう1頭のラプトルに首に食らいつかれ負傷しながらも食らいつき返し、展示されていたティラノサウルスの骨格標本に叩きつけて、勝利の雄叫びを上げた。

ジュラシックパーク



第4作『ジュラシック・ワールド

全長12.2m、体高5m(全長13.7m、体高5.5mとも)、体重9t。
1作目から20年以上を経たことで更に成長しており、体重が2tも増加した。
右首には第1作ラストのラプトルとの戦いで負った傷痕が残っている。

イスラ・ヌブラル島の「ジュラシック・パーク」事件より十数年後、無法地帯となった島を闊歩していたところをインジェン社を買収したマスラニ社によって捕獲され、パークの施設で保護(管理)されていた。「ジュラシック・ワールド」開園後はパドック9の「ティラノサウルス・レックス・キングダム」というアトラクションにてパークの目玉としてお披露目された。ちなみに、「ジュラシック・ワールド」にて飼育されているティラノサウルスは彼女一頭のみである。

劇中では序盤に登場。パドックの中で、1作目の登場時よろしくヤギを捕食する様子が映されたが、人混みに隠れて頭と背中頂部の一部しか見えていない。

また、中盤では1作目のラストでレクシィが暴れまわった旧パークエントランスが登場する(一瞬だが、レクシィが破壊した前述のティラノサウルスの骨格標本の一部や、その際落ちた垂れ幕も映っている)。

以下、ネタバレ注意





























その後、中盤~終盤にかけては全く出番が無いが、最終盤にて再び登場。
凶悪無比なハイブリッド恐竜、インドミナス・レックスに対する切り札としてパドック9より解放され、1作目でマルコムがしたようにクレアに発煙筒で誘導されてインドミナスがいるメインストリートに姿を現す。なお、このシーンでは展示されていたスピノサウルスの全身骨格標本を粉砕して登場するという、第3作への意趣返しの如き演出がなされている。

侏儸紀世界:史詩場景


そのままインドミナスとの対決に突入し、序盤の噛み合いでは豊富な戦闘経験を生かして互角以上に立ち回るも、インドミナスの長大な前脚による反撃に遭い、最終的に戦闘不能に陥る。だが、とどめを刺される寸でのところでラプトルのブルーがインドミナスに飛びかかり、インドミナスが怯んだその隙に体勢を立て直して反撃に転じる。インドミナスを何度も建物に叩き付け、噛み付いて地面に引き倒す、体当たりで吹き飛ばすなど、本当にさっきまでダウンしていたのかとすら感じさせる怒涛の猛攻を仕掛け、ブルーの助勢もあってインドミナスを湖エリアの縁まで追い詰めることに成功した。

湖から飛び出してきたモササウルスによってインドミナスが水中に没した後は、傍らにいたブルーに一瞥をくれ、彼女や近くにいたオーウェン達を襲うことなく去っていった。ブルーの援護に恩を感じたのか、それとも単に興味を失っただけなのか、それは誰にも分からない。

ラストシーンで再登場。無人となった島の高台からパークを見下ろし、王者の如く咆哮を轟かせるシーンで映画は締め括られる。

第5作『ジュラシック・ワールド/炎の王国

前作から4年後が舞台となる最新作にも登場。
相変わらずイスラ・ヌブラル島の生態系の頂点に君臨しており、予告編などでは島を訪れたオーウェンに襲い掛かったカルノタウルスを倒して雄叫びを上げるシーンが公開されている。

今作ではイスラ・ヌブラル島に火山噴火の危機が迫っており、レクシィを含めた全ての島の恐竜を島外(本国)へと避難させる計画が実行されるという。

原作版『ジュラシック・パーク

全長15m、体高6m。
パークの管理人であるロバート・マルドゥーンにより「レクシィ」と名付けられた雌が登場。こちらが現在の愛称の元ネタ。
映画版とは異なり、雄の幼体のティラノサウルスとともに登場する。

2階建ての家に並ぶような大きさに反して、目にも止まらない速さで走れることで登場人物らを戦慄させた。また、ボートに乗って湖に逃がれるアラン・グラント一行を追いかける際にワニのような巧みな水泳能力を見せ、グラントに「世界最大のワニだな」と評された(このシーンは当時の技術不足から映画では再現されなかったが、後にⅢで類似シーンが実現している)。
原作小説では目の前で立ち尽くしたグラントを食べようとせず、苛立つように吠えて威嚇していた。これについてグラントは「動いているものしか見えない」と推測していたが、続編の原作版『ロスト・ワールド -ジュラシック・パーク2-』では、静止しているものもしっかり見えていると明言されており、前作でグラントが襲われなかったのは直前にヤギを食べて空腹が満たされていたからだと語られている(作中でもカエルに近い視覚系とする論文があったそうだが、草食動物がとる最も一般的な防御方法は「凝固する」ことであり、捕食者のティラノサウルスがそれに対応できる視覚を持つのは当然なので、この論文は「見当外れで愚劣」と酷評されている)。

執拗にグラント達を追跡し、何度も絶体絶命のピンチに追い込むものの、中盤でマルドゥーンの麻酔弾ロケットランチャーにより眠らされて以降は出番なし。意外にも彼女自身は一人も犠牲者を出しておらず、作中で人間を殺害したのは幼体の方だった。
なお、原作のイスラ・ヌブラル島は、パーク崩壊後にコスタリカ軍の空爆で全ての恐竜と共に焼却処分されたため、原作版レクシィもその際に炎に巻き込まれて死亡していると思われる。

ゲームにおいて

Jurassic Park:The Game

2011年にSteamなどを通して発売された、1993年の「ジュラシック・パーク」事件直後のイスラ・ヌブラル島にて繰り広げられる物語を描いたPCゲーム。
製作にユニバーサル・ピクチャーズが直接関わっているため、映画版の時系列において正史として扱われている。

最大級の脅威として登場し、最後の最後まで何度も主人公たちの前に現れ窮地に追い込むが、敵方のキャラを捕食して主人公を救う場面もある。
中盤では「レディ・マーガレット」と名付けられたトリケラトプスと一騎打ちを繰り広げ、その角をへし折っている(途中でフェードアウトしたため勝敗は不明。インジェンの報告書によれば1993年~1994年の間に1頭のトリケラトプスがティラノサウルスによって捕食されたとされており、レクシィに軍配が上がった可能性が高い)。

Jurassic World Evolution

 『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のタイアップ作品となるテーマパーク建設シミュレーションゲーム『Jurassic World Evolution』にも登場。
 正確には同一個体ではないが、デザインはタイアップ先の『ジュラシック・ワールド/炎の王国』に登場するレクシィのそれと全く同じである。
 紹介映像は『ジュラシック・パークIII』のオマージュとなっており、レクシィによるスピノサウルスとのリターンマッチのような趣がある。



余談

設定では1作目の時点ではまだ3歳、『ジュラシック・ワールド』時点で25歳、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』時点では29歳とされている。
現実世界で最大級のティラノサウルスとして有名なスーの年齢は29歳と考えられており、研究からティラノサウルスの寿命は30歳前後、実際に成体になるのは18歳頃と推定されている。

映画版第1作の本来の脚本では、グラント一行が自力でラプトルを撃退し、島を脱出するというあらすじだったのだが、「ティラノサウルスを出さないと客が不満を感じるはず」というスピルバーグ監督の意向により大幅変更され、実際の映画の流れとなっている。
それがどれほどの英断であったかは語るまでもない。

ジュラシック・ワールドの予告編や告知シーンでは、ヴェロキラプトルやインドミナス、モササウルスや翼竜たちなどが前面に押し出されるのとは対照的に全くと言っていいほど姿を見せておらず、インドミナス自体が「ティラノサウルスより巨大に作られた新種」と大々的に宣伝されたこともあって、ファンの間では「(ティラノサウルスは)3に続いて出番がないのではないか」と不安視する声もあった。
実際はしっかりティラノサウルス(レクシィ)が本作のロゴとなっており、劇中でも終盤に大きな見せ場があることから、彼女もまた「ジュラシック・ワールド」のキーキャラクターであり、意図的に前情報を伏せられていた隠しボスならぬ隠し目玉であったことが窺える。
脚本の執筆も担当したコリン・トレボロウ監督は、レクシィについて「僕にとってあの映画(第1作)でのヒーロー」と語っており、1作目と同様のヒーロー的な存在感を与えるべきだと思って脚本を執筆したそうである。

「ジュラシック・パークシリーズ最古参にして最年長の恐竜」という肩書はもちろん、登場した作品では必ず見せ場があったり、シリーズを通して生き残っていることが明確な唯一の大型肉食恐竜であったりと、何かと製作陣に愛されている(厚遇されている)恐竜と言えるだろう。

小説版のプロローグとエピローグでは、彼女の独白のような形でレクシィの経緯が語られている。
それによると、ジュラシック・ワールド本編より10年以上前の2000年代前半に麻酔銃によって眠らされ、起きた時には既にパドック9に収容されていたようである。それ以来四方を壁に阻まれ、他者と会うことも出来ず、赤い光(発煙筒)を合図に食欲だけは満たされる単調な生活の中で、その場所に自分を閉じ込めた皮膚のすべすべした小さな生き物どもに対して本能から来る怒りを感じていたらしい。
曰く、第4作ラストの咆哮は再び自由を取り戻したことへの喜びと、自分を狭苦しい場所へ閉じ込めた小さな者たちへの怒りを込めたものでもあったという。

今やこの世界を支配するのは彼女であり、小さな者たちはいない。

ここへは二度と近づくな。彼女は小さな者たちにそう告げたつもりだった。

関連イラスト

1作目

侏罗纪公园
襲撃
Jurassic Park T-Rex
ジュラシック・パーク


ジュラシック・ワールド

レックス!!
王竜もし、戦わば……



関連タグ

ジュラシック・パーク ジュラシック・ワールド ティラノサウルス スティーブン・スピルバーグ
アラン・グラント イアン・マルコム ジョン・ハモンド
ガリミムス ヴェロキラプトル インドミナス・レックス ブルー(ジュラシック・ワールド) モササウルス スピノサウルス

ゴジラ - スピルバーグ監督自身がそう語っているように、ジュラシックパークシリーズはゴジラ作品の影響を受けている。レクシィとゴジラは、大きな脅威でありながら人間の味方にもなり得る存在という点で共通する。ちなみにゴジラ作品の1つである『ゴジラVSキングギドラ』には、スピルバーグ少佐というキャラクターが登場している。

GODZILLA2014 - 上記の関連。スピルバーグ監督の影響を受けたと明言するギャレス・エドワーズ監督が2014年に世に送り出したゴジラである。終盤で敵であるメスのムートーの背後から音もなく忍び寄ってこれを撃破し、意図せず主人公の危機を救うという流れは、第1作のレクシィの活躍に通ずるものがある。

パワーレンジャー・ダイノチャージ - 『獣電戦隊キョウリュウジャー』のパワーレンジャー版。主人公のタイラーが、Tレックスゾード(ガブティラ)をレクシィと呼んでいる

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