概要
「ジュラシック・パーク」、「ジュラシック・ワールド」、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」の舞台となった島。
中米にあるコスタリカの西190Kmに位置する架空の火山島であり、スペイン語で『雲の島』という意味を持つ。南北は12km、東西は最も幅のあるところで5kmあり、面積は約35k㎡。北部には「シボ山」と呼ばれる活火山が存在している。
歴史
ジュラシック・パーク
インジェン社社長のジョン・ハモンドがイスラ・ソルナ島と共にこの島を購入し、「サイトA」としてジュラシック・パークの建設を開始。ここにメインとなるテーマパークを建て、ソルナ島の研究施設「サイトB」で孵化・成長させた恐竜を移送して展示する手筈となっていた。
しかし1993年、オープンを間近に控えた頃にシステムエンジニアのデニス・ネドリーが恐竜のDNAを盗む為にセキュリティシステムを停止させた事がきっかけで恐竜達が脱走し、職員とモニター客が死傷する事故が発生。
生存者の脱出後ジュラシック・パーク計画は白紙化され、島も放棄された事で野生化した恐竜達が支配する島となった。
ジュラシック・ワールド
立ち入り禁止区域に指定された後は人間の手が入る事もなく年月が過ぎていったが、インジェン社を買収したマスラニ・グローバル社が島の所有権を獲得し、ジュラシック・パーク計画を引き継いで再開発に乗り出す。
2002年に新たなテーマパークの建設が始まり、ソルナ島の恐竜達もヌブラル島に移送されて一括管理され、2005年、ジュラシック・ワールドと名を変えて正式にオープン。開園初月だけで約10万人もの来園者が訪れるほどの人気を博した。
その後10年間は大きな事故もなく黒字経営を続けていたものの、観客が恐竜に慣れ始めて利益が下がり始めていた事から、それを打破すべくマスラニ社は新しいアトラクションの目玉としてハイブリッド恐竜の開発を始める。
2015年にハイブリッド第一号インドミナス・レックスが完成するが、公開直前にインドミナスは脱走。それに付随する被害によって多数の職員と来園者が死傷し、ジュラシック・ワールドは閉園を余儀なくされた。
ジュラシック・ワールド/炎の王国
人間が去り、再び野生化した恐竜が闊歩する島となったヌブラル島だが、閉園から3年後の2018年、シボ山の火山活動が活発化。近いうちに破局的噴火が起こり島全体が壊滅するという予測結果が報告される。
アメリカ政府とマスラニ社がいかなる措置も取らないと表明した事で恐竜達が再絶滅の危機に陥る中、ジュラシック・ワールドの元運営責任者クレア・ディアリング率いる恐竜保護団体「DPG(Dinosaur Protection Group)」と支援を表明した「ロックウッド財団」の雇ったハンター達が島に上陸し、恐竜の救出を試みる。
彼らによって一部の恐竜達が捕獲され島から運び出されたものの程なくしてシボ山は大噴火を起こし、全土が火砕流に飲み込まれる。残された大半の恐竜達も島と運命を共にし、「ジュラシック・パーク」及び「ジュラシック・ワールド」は完全に消滅する事となった。
ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
シボ山の火山の噴火から4年後。しばらくの間、ヌブラル島で活動を続けていたが、2022年2月になってようやく、少しずつ火山活動も休眠状態になり始めた。植物が再び成長し始め、海洋生物も再び戻ってきたと報告されている。大噴火を生き延びた恐竜達の安否は不明だが、運が良ければ再び闊歩する島になるかも知れない。そう願わずにはいられない…。
余談
モデルとなったのは世界遺産にも指定されているコスタリカの孤島「ココ島」だが、「ジュラシック・パーク」の撮影の際はハワイでロケが行われた。