「あいつらは…生きてる。試験管から生まれても立派な生き物だ。」
「一度は負けを味わうべきだ。」
演:クリス・プラット
「LEGO ジュラシックワールド インドミナス大脱走」では置鮎龍太郎が担当
※小説版では「グレイディ」と表記
人物像
『ジュラシック・ワールド』の設立者であるサイモン・マスラニに雇われた元海軍の軍人。
ヴェロキラプトルの行動学を研究しており、姉妹である4頭のラプトルたちの訓練をしている。オーウェンにとって彼女らは孵化した頃からの付き合いであり、実の娘同然の存在。ラプトル達も彼には忠実に従い、長女であるブルーは特に強い愛情を持っている。同僚やマスラニからの信頼も厚く、ザックとグレイにも出会って間もない内に頼られる(本人もそのことに対してまんざらではない様子であった)。
基本的に動物好きで恐竜を力で支配するのではなく信頼関係を築くことでの共存を考えており、そして恐竜が持つ恐ろしさも熟知している。娘同然のラプトル4頭に対してもそれは同様で、完全にコントロールできるものとは思っておらず、自分や仲間に敵意があれば恐竜であろうと容赦はせず撃退することも厭わない。
そのため当初は恐竜たちをテーマーパークの見世物としか思っていなかったクレア・ディアリングを窘めたり、ラプトル達を生体兵器として売り込みたいヴィック・ホスキンスや恐竜を金儲けに利用するイーライ・ミルズには激しい憤りを見せる正義感や慈悲の心も持ち合わせている。なお、ほとんどのパークのスタッフは恐竜のことをIt(それ)と呼び、動物というより物のように扱っていたが、オーウェンは一貫して(パーク内の恐竜はすべて雌なので)女性代名詞のSheで呼んでおり、彼と他のスタッフの恐竜に対する認識の違いが見てとれる(のちにクレアも認識を改めSheで呼ぶようになっている)。
勇敢かつ行動力と判断力に優れるが、クレアとの初デートでは暑いからという理由でサーフパンツを履いてきたという天然で自由奔放な一面もあり、周囲からは変人扱いされがち。
過去
演じたクリス・プラットによると、重いバックボーンを持つキャラクターである。
元は海軍でイルカの軍事利用プログラム調教師であり、その後除隊。
また、ブルーたちは最初に育てたラプトルではない(最初に育てたラプトル達は訓練が上手くいかず、オーウェンの目の前で互いに殺し合い全滅)。
備考
パークの関係者が主人公というのはシリーズ4作目にして彼が初。
第1作目で死亡した(後にコミックで生還したことになっている)旧パーク管理人ロバート・マルドゥーンの役職を引き継いでおり、着用しているジャケットの型は彼が着ていたものと同様である。
また、ファンの間では第1作の序盤にてグラント博士にラプトルの爪を見せられて怯える少年の成長した姿なのでは、という説が出ていたこともある。
名前の元ネタは学者で科学史においては「恐竜」という語の創設したリチャード・オーウェンと思われる。