概要
ジュラシック・ワールドの恐竜監視員オーウェン・グラディに「家族」として扱われるヴェロキラプトルの四姉妹。本国での正式名称は「ラプトルスクワッド(ラプトル部隊)」だが日本ではウィキペディアからラプトル四姉妹の名前で広まった。
過去作同様に高い知能を持ち、さらに遺伝子操作と戦闘訓練により以前の個体よりも戦闘能力が高く、訓練者であるオーウェンの指示を聞き分けることができる。オーウェンは孵化した時から刷り込みを応用して育てたため、実の娘同然の存在である。名前の由来は英単語のB、C、D、Eから。オーウェンはA(アルファ)に当たる。実際のアルファベットの並びとは異なり、B、D、E、Cとなっている。ノベライズでは役割と最期がそれぞれ異なる。
マスラニ・グローバル社のオフィシャルサイトによると2012年から始まったヴェロキラプトルの知能を研究するIBRIS(Integrated Behavioral Raptor Intelligence Study)計画の為に産み出された。当初は「V-2」という個体も含めた五姉妹だったが、V-2は攻撃的で危険だった為、薬殺処分による安楽死がなされた。
メンバー
四姉妹の長女で、四姉妹のリーダー格。詳しくは該当記事参照。
- デルタ
四姉妹の次女でサブリーダー。本来は三女だが、次女のV-2が殺処分されたため繰り上げられた経緯がある。
体色は美しい青緑色。爬虫類の遺伝子を組み込まれている他の姉妹と違って鳥の遺伝子を多く受け継いでおり、鳥類に近い行動を見せる。
サブリーダーということでリーダーのブルーに従順で、目配せを行ったり、指示を窺うようにブルーをチラ見するシーンが多い。
中盤、ホスキンスに頭を撫でられ不服そうに唸っていたのはこのデルタである。
終盤にインドミナス・レックスに操られ、インジェン社のセキュリティ部門「Asset Containment Unit(ACU)」の隊員に襲い掛かった際は、クレア・ディアリングらが待機していたトラックに避難してきたACU隊員を背後から襲撃し殺害。そのままエコーと合流しトラックを追走するが、ザックとグレイの機転により電気ショックを受け撃退された。
その後、オーウェンらを追って他の姉妹と共にクリエイション・ラボに侵入。「アンタを食べたいと思ってる」というかつてのバリーの台詞の通り、己を手懐けようと手を伸ばしたホスキンスを食い殺した。
最終的にオーウェンの説得に応じ、再び現れたインドミナスに立ち向かう。背中に飛び乗った状態で攻撃を加えるも、レストランのグリルに向かって投げ飛ばされてしまい、爆発に巻き込まれて焼死した。
- エコー
四姉妹の三女。
体色はくすんだ橙色で、背中から腹部に掛けて黒い縞模様が存在する。
ブルーとリーダーの座を巡って戦い敗れたことがあり、その時の傷が右側の鼻先に残っているほか、目立たないが体にはそれ以外にも傷がある(歯も一部欠け落ちている)。
この過去からも分かるように好戦的な性格で、ブタを掻っ攫って飼育員を引っ張り落としたり、トラックに真横から突っ込んだり、追跡中にデルタを押しのけようとしたりとアグレッシブな行動が多い。オーウェンの号令に応じ、最初にインドミナスに飛び掛かっていったのも彼女である。
終盤にインドミナス・レックスに操られてACU隊員に襲い掛かった際は、隊員の一人をブッシュに引き摺りこみ殺害した。デルタとともにクレアとザック、グレイが乗ったトラックにも襲い掛かるが、車両の横につけたところで幅寄せによって樹木に叩き付けられ脱落した。
最終的にオーウェンの説得に応じ、再び現れたインドミナスに立ち向かう。だがデルタが死亡したことでコンビネーションが崩れ、インドミナスに噛み殺された。
- チャーリー
四姉妹の四女で末っ子。オーウェンは彼女が誕生してから姉妹たちの訓練を開始した。
グリーンイグアナの遺伝子を持ち、緑色の体色をしており黒い縞模様がある。また瞳孔も他の姉妹とは異なり円形の形をしている。
戦闘訓練で食料を得た際には真っ先にブルーに献上するなど、末っ子だけあってブルーへの信頼と忠誠心は姉妹の中で最も強い。
性格は(ラプトルの中では)大人しく、オーウェンがケージの中で囮になった際もあまり前進しなかったほか、ゲートが閉まった後はさっさと別の場所に去っていった。
終盤にインドミナスに操られた際はACU隊員の一人を捕食していた。しかしオーウェンと対面したことで襲うのを躊躇い、オーウェンに対して指示を仰ぐかのように顔を傾けたが、その直後に背後からACU隊員が放ったロケットランチャーの直撃を受けて爆殺されてしまう。(ノベライズ版では、彼女とデルタの最期は逆となっている)
この際に頭部に装着したカメラモニターも破壊されたため、コントロールルームのカメラモニターはチャーリー視点の画面のみブラックアウトしていた。
- V-2
上述の薬殺処分された個体。
姉や妹たちと同様の訓練や教育を施されたのだが、このV-2だけは際立って攻撃的かつ凶暴な性質で予測不能な行動も多く、ぶっちゃけ普通のラプトルと大差なかったらしい。
一応、この個体なりに見るべき点もあるにはあったようだが、その危険性と計画の趣旨には合わなかったことから結局処分された。
LEGO版
LEGO版では姉妹全員の体色が異なっている(ブルーに至っては青色から緑色に変色している)。
また物語自体が死者を一切出さないようにアレンジされており、原作ではブルー以外全員死亡したがLEGO版では姉妹全員生きている(四姉妹限らず、他の恐竜やマスラギ、ホスキンス、挙句の果てにはインドミナスまで生きている)。
またエコーはバイクを乗りこなしたり、チャーリーはVRゴーグルを付けたりとLEGO特有のコミカルな一面もしっかりと演じている。
ジュラシック・ワールドルートのストーリーをある程度進めれば四姉妹のプレイアブルがアンロックされるが、ヴェロキラプトルのアンバーブロックも回収しておく必要もあるので注意。
ジュラシック・ワールドルートをクリアしてフリープレイを解放すれば、
メインストリートなどの人が沢山いる場所を四姉妹でぶらつく事も可能。
関連動画
ジュラシック・ワールド2の日本公開とあわせ、姉妹の幼少期の動画が公開された。