データ
一般に「ダチョウ恐竜」と呼ばれるオルニトミモサウルス類の中ではデイノケイルスに次ぐ大型種で、体長は4〜6mに達する。そして、ダチョウのような見た目に違わず走るのも得意で、チーター並み(最高時速110km!)の足の速さとする説もある。ダチョウ恐竜の中では胴の長い部類に入り、この種の恐竜にしては前肢は短い方である。
骨格は明らかに獣脚類のそれであるものの、多くのダチョウ恐竜と同様、嘴には歯が存在しなかったことから、昆虫や植物などを食べていた雑食性とされる。一方で2001年に櫛状のフィルターを嘴に備えていたことが示唆され、フラミンゴなどのように濾過食をしていた可能性が指摘されている。これは恐竜では初のことである(一応、中生代の爬虫類全体で見れば翼竜のプテロダウストロ等もいたが…)。
名前は、和訳すると「ニワトリを模倣する者」となる。確かに似てないこともないだろうが…あんな速度で走るデカイ鶏がいてたまるか。
映画などでは
『ジュラシックパーク』にて、広々とした大草原を集団で走っていた姿が特に有名だろう。このシーンの後、急襲してきたティラノサウルスに捕食されていた。
もっとも、ガリミムスが生息していたモンゴルにティラノサウルスは生息していなかった(T-REXは北米にいた)点に注意が必要である。(とはいえ、モンゴルにはティラノサウルスの近縁種にあたるタルボサウルスが生息し、北米にはガリミムスの近縁種であるオルニトミムスやストルティオミムスが生息していた)
もし過去へ遡ることができても、このワンシーンを見ることは、今の研究成果を見る限り恐らく不可能である。しかし上記の通りそれぞれの近縁種はどちらにも存在していたので、似たような光景は珍しいものではなかったと思われる。
事実最強のオッサンことナイジェル・マーヴェンが出演する『プレヒストリック・パーク』では、追い込み漁の要領でオルニトミムスの群れとそれを追うティラノサウルスを揃えて捕獲しようとした結果、オルニトミムスはそのまま捕獲できたが、ティラノサウルスは逃げ遅れた1匹を捕えて引き返したために失敗した。