概要
アルゼンチンで発見された、非常に原始的な獣脚類の一種(獣脚類ではないとする説もある)。推定全長は3~5m以上、最大でおそらく6m、体重350kgと、当時の恐竜としてはかなりの大きさである。
元々は下半身しか見つかっていなかった(にもかかわらず、根性で全身骨格が復元されている)が、1988年にほぼ完全な骨格が発見されたことで、しっかりした復元が可能となった。(この化石を元に作られた新しい復元骨格は日本国内でも見ることができる。)
前肢・後肢ともに5本の指が残っており(一般的な獣脚類は前肢3本、後肢は4本指)、原始的な恐竜であることがうかがわれる。その割に骨盤は妙に進歩的な作りになっており、「進化の袋小路にはまった」恐竜と言われることが多い。実際、のちの獣脚類の祖先ではないと考えられている。
フレングエリサウルスやイスキサウルスは究めて近縁で、シノニムともされる。また、ブラジル産のスタウリコサウルスとは近縁である。